無所属の時間で生きる (新潮文庫)

無所属の時間で生きる (新潮文庫)
あらすじ・内容
どこにも関係のない、どこにも属さない一人の人間としての時間。城山三郎が遺した心に響く提言。没後一年。

どこにも関係のない、どこにも属さない一人の人間としての時間──それは、人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育て上げる時間となるだろう。「無所属の時間」を過ごすことで、どう生き直すかを問い続ける著者。その厳しい批評眼と暖かい人生観は、さりげない日常の一つ一つの出来事にまで注がれている。人と社会を見つめてきた作家の思いと言葉が凝縮された心に迫る随筆集。

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無所属の時間で生きるはこんな本です

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無所属の時間で生きるの感想・レビュー(142)

仕事に集中する午前中の黄金の時間、仕事の仕込みの時間にあたる昼からの銀の時間、夕刻から夕食後のフリータイムとなる珊瑚(餐後)の時間、自由な読書の時間でもあり、ぼんやりもの思いにふける神授(真珠)の時間、これら一日四分割法による城山氏の一日の過ごし方を知ることができたのが一番の収穫でした。無所属の生き方への憧れもありますが、無所属で自分はやり切れるのか不安もあります。これからはさらに平均寿命も伸びるでしょうから、無所属になる準備は少しずつ進めておきたいと思います。無所属でも仕事ができるようになりたいですね。
★18 - コメント(2) - 2月11日

YT
WW2末期を少年兵として過ごした筆者はもう組織はこりごりと無所属の時間を生きてきたとのこと。軍や企業という組織の中で生きる人々を描いてきた筆者の人生観に触れることが出来、どう生きたものかなぁと唸る。城山三郎のエッセイは本の紹介がされていることが多く、読みたい本が増えた。永井龍男「青梅雨」、飯田美恵子「ソロモンの土」、伊藤肇「人間的魅力の研究」、リチャード・バック「かもめのジョナサン」。内容と関係ないが、図書館で借りた本書、文中の「昇天」が全て前の読者にによって「召天」に書き換えられていて非常に不愉快。
★3 - コメント(0) - 2016年9月27日

Kta
ある本で引用されていて、いつか読みたいと思っていた本。読書メーターで読みたい本に登録していたから忘れずに済んだ。ときどき無性に所属することから離れたくなる。そんな人にオススメ。
★5 - コメント(0) - 2016年8月1日

「無所属」というキーワードは城山三郎さんの一貫したポリシーだったように思う。取捨選択の判断はほぼ100%自分に降りかかる。組織に所属する者は、様々なしがらみに縛られてツマラナイことにも笑顔で対応することを強制される面倒臭さにウンザリさせられながらも、一応は大きな殻に守られてはいる。おそらく覚悟を強いられるのは「無所属」の生き方だろう。城山さんの言葉はズッシリ重い。で、せめて身体は組織論理に拘束されながらも、心は「無所属」という、とても都合の良いスタンスをチョイスしていこう、と秘かに誓った次第デス。
★8 - コメント(0) - 2015年9月10日

1999年刊。2002年文庫化。2008年再文庫化。執筆時点の著者は70歳。◆【引用メモ】ふだん縁のない町へ出かけ、交通機関の乱れや先方の都合などで、ぽっと時間が空いたときには、何か思わぬ広いものをした気がする。そこには、真新しい時間、いつもとちがうみずみずしい時間があり、子供に戻ったような軽い興奮さえ湧く。おそらく、それが人間をよみがえらせるきっかけの時間となるからであろう。(p.19)◆無所属の時間とは、人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育て上げる時間ということではないだろうか。(p.20)
★4 - コメント(0) - 2015年8月16日

ここ何年か、長い休みやその前に城山三郎のエッセイを読むパターンが続いている。本書も丁度いい分量と内容。著者のせっかち振りや堅物さ加減、そして人生の先輩としての助言が愉しく心地好い。
★8 - コメント(0) - 2015年8月6日

人は、独りでは生きていけない。でも、一人になる時間は大切。表題のエッセイからはそんなことを感じた。寡黙な紳士がよく登場し、自分もかくありたいと思った。
★6 - コメント(0) - 2015年5月27日

どこにも関係のない、どこにも所属しない、自分一人の時間…私がその時間を得られるのは恐らく大分後の話だと思われます。何も良いことのなかった一日の終わり、眠りにつく時間まで好きな本を読む。“一日一快のすすめ”は嫌がおうにも所属せざるを得ない現代の働き人に出来そうなことだし、努めようと思います。
★28 - コメント(2) - 2015年5月17日

またもや積読本です。組織に属さない生活とは?、定年後はどんな生活が待っているのか?を知りたくて買ったのだと思います。エッセー集なので軽めですが、時折城山さんのキラリと光る文章が出てきます。氏の交友関係や40代後半、50代、60代の頃はどうなのかを垣間見ることができる本です。
★5 - コメント(0) - 2015年4月15日

すごーく面白いと思う話と、全く共感できない話との落差が大きかったのは、やっぱりジェネレーションギャップ?全体的に大変読みやすくすんなり入ってくるだけにむむっと思ってしまうのかも。でも読んで良かったとは思えます。図書館リサイクルに置いてくれた方、ありがとうっ。
★5 - コメント(0) - 2015年3月21日

とても読みやすく,城山氏の日常に引き込まれました(笑)。「この日,この空,この私」の思いで,一日一日を大切に,珊瑚の時間を楽しんで,私も生きていこうと思います。「人生の持ち時間に大差はない。問題はいかに深く生きるか,である。深く生きた記憶をどれほど持ったかで,その人の人生は豊かなものにも,貧しいものにもなる」城山氏の小説は読んだことはありませんでしたが,お人柄を知ってから読むというのもいいかなと。挑戦してみます。
★7 - コメント(0) - 2015年2月1日

会社勤めをしている今、無所属で生きるのはまだまだ先だろうが、今からまわりに惑わされない自分の生き方というものを目指していきたいものだ。城山三郎ほどの人が、戦争以外の自分の人生は平凡なものだとあったが、それなら私の人生など宇宙レベルで見れば無に等しい。義理や他人の目など気にせず、あるがまま生きるのが得策である。流行りの人の生き方指南書より、人生の大先輩のいい意味で力の抜けた温かい言葉のほうが素直に入ってくる。ま、同じ時間を生きるのなら笑ってのほほん、無駄に悩まない、そして人にやさしく、そう生きられたら充分。
★28 - コメント(2) - 2015年1月20日

この作家のエッセイの中に出てくる作家の名前を拾ってみる。 吉村昭、高杉良、佐高信。私のよく読む作家たちだ。中津の松下竜一の名前もある。この作家の本は随分と読んだが、エッセイもいい。 -サトウサンペイ「三日続けて仕事をしないと、頭の配線図が消えてしまう」 -丸田芳郎「会社の仕事とは別に何か研究なり勉強を生涯持ち続けるようにすること。電話で済まさず必ず手紙を書くようにすること」 -五島昇「経営とは世の中の役にたって、儲けることだ」 -伊達正宗「残躯楽しまざるべけんや」 -城山三郎「一日一快」
★3 - コメント(0) - 2014年12月24日

余分なことはしない、肩を張って生きない、争いを買ってでない、気を遣わない等「省事」に徹し「一日一快」でよしという作者の人生観、価値観はまさにどこにも属さない無所属の人間だからこそできる生き方かもしれません。
★51 - コメント(0) - 2014年11月5日

無所属の時間という表現の仕方がまたこの著者らしいなぁと思った。自分の生活を振り返ってみると、この時間が過ごせていない事を痛感する。日常生活を見直すきっかけを与えてくれる一冊。
★3 - コメント(0) - 2014年6月20日

一日一快。今現在の無所属時間は、寝ているときと寝る前に本を読んでいる時間かな?でも、定年後の無所属時間が多くなっても寂しがり屋の私は、趣味を増やし共存メンバーを増やす。でも、24時間中チョットは、休憩で無所属時間を設定する。スケジュール表が真っ白になったら、今忙しい人は困りもの。
★8 - コメント(0) - 2014年6月11日

「自由時間だって、だらだらじゃなくて自分にとって有意義なことして生き生きと過ごしたいじゃん?」
★2 - コメント(0) - 2014年5月3日

名前に惹かれて購入。城山三郎の世界観に浸れます。この日、この空、この私。著作中にあるエピソードですが、是非読んでいただきたいですね。
★4 - コメント(0) - 2014年4月29日

★3 - コメント(0) - 2014年3月26日

とても分かりやすく伝わってきました。城山さんはご自身のことをかなり控えめに過小評価されているようですが、それが、全然嫌みを感じさせないところがいい。
★3 - コメント(0) - 2014年3月16日

タイトルを一目見て惚れ込んで、すぐに手に取った一冊。「無所属の時間」の価値とそれに対する責任感、安定した生活を捨てて、30代から執筆一本で生き抜いてきた筆者だからこそ言える重みのある言葉の数々。立場は全く違えど、生きることに対するスタンスは学ぶべき点が多い。こういったエッセイを読むことで著者の作品に対する思いもより深まっていく。
★6 - コメント(0) - 2013年10月23日

30代の頃、新潮文庫が出している城山三郎の小説は全部読み尽くした。それくらい好きな作家だったが、随筆集は初めて。しかも、氏の作品を読むのもかなり久しぶりだった。この随筆の域に達するにはまだまだ自分は未熟だが、いずれ「無所属」になる日を前に今からどういう心構えをしておかなければならないか、と、「無所属」ではない今、いかに充実した日々を送るべきか、を、自分の誕生日の今日、考えさせられる一冊だった。これからも傍に置いておきたい本です。
★12 - コメント(0) - 2013年9月20日

たまには立ち止まることも必要だと気づかせてくれた。短い文章の中に著者の想いや人柄が込められている。ここに至るにはまだまだ時間が要るな。
★22 - コメント(0) - 2013年8月18日

無所属の時間:どこにも関係ない,どこにも属さない一人の人間として過ごした時間。ただ風景の中に浸ったり,散歩したりして過ごす時間は,人間を人間としてよみがえらせ,より大きく育てる時間。
★4 - コメント(0) - 2013年5月5日

城山さんが生きてきた無所属の時間の中で大切な事柄が沢山書かれていました。地獄のようだった海軍時代も振り返ってみると幸運?なことだった、なんて過ぎてから考えられるようになるものなんですね。私もその時その時辛いことでも後々あれは私を作るのに必要な幸運な経験だったと思える時が来ると思って過ごしたいと思います。また、人が生きてきた世界や生活ってその人の顔にどうしても表れてくるという事実にはドキリとしました。
★23 - コメント(0) - 2013年4月26日

経済小説で有名な城山三郎氏のエッセイ。どこにも属さない、誰のためでもない自分のためだけの時間に、自分という存在をとっくり見つめ直すことが必要だという話は、忙しさにかまけてすべてをおろそかしまうサラリーマンにはよく沁みる。心を亡くすと書いて忙しい…とはよく言ったものだ。
★3 - コメント(0) - 2013年4月14日

なんとも心地の良い本だろうか。無所属の時間という響きがもう私の心にこべりついて離れない。人生の過ごし方を身を持って体験した内容で綴っている。人それぞれだよねと言ってしまえばそれまでだが、そうだとしてもその人生を本で読んでしまえるところが、読書の楽しいところ。自分の人生を考える時間を作ることをもっと真剣に考えないといけない。流される人生でもいいのかもしれないが、自分の意思で流される人生にすることこそが楽しさを醸し出すのではないかと思い立ち、春の日をスタートとさせたい♪
★3 - コメント(0) - 2013年4月13日

城山さんの何かぶれない信念の様なものを感じた。頑固と言うか・・・。そうでないと無所属ではいられないように思う。このエッセイで色々と乗り切ってこられた城山さんを垣間見られて良かった。「この日、この空、この私」「一日一快」心に留めておきたい。
★6 - コメント(0) - 2013年2月27日

書店で何気なく手にしましたが、これは名エッセイです。これまで作者の作品とは縁がありませんでしたが(私の世代では高杉良の方がしっくりくるかな)、これをきっかけに色々読んでみたい。 今いきづまっているサラリーマン諸氏(あえてビジネスパーソンとは書きません)はぜひ読むべし。肩の力が抜けますよ。 文庫化前のタイトルの一部「この日、この空、この私・・・」が書名に入っている方が もっといい気がしました。
★5 - コメント(0) - 2013年1月19日

この日、この空、この私。
★4 - コメント(0) - 2012年11月7日

「今朝酒あらば 今朝酒を楽しみ 明日憂来らば 明日憂えん」 といった生き方を城山先生は79歳まで楽しんだ!   
★5 - コメント(0) - 2012年8月21日

一日に一つでも、爽快だ、愉快だと思えることがあれば、それで「この日、この私は、生きた」と自ら慰めることができるのではないか。結果はともかく、在るべき姿を求めて、いかに悩み、いかに深く生きたか。いかにさわやかに、いかにやさしく生きたか。城山三郎、本人そのものに感じた。
★11 - コメント(0) - 2012年6月30日

タイトルが目に留まり読んでみました。著者が戦争を体験しているため、言葉に重みがありました。本書の元のタイトルは「この日、この空、この私」だったそうです。結論が出ないことは、いくら考えても仕方ない、割り切って一日一日を大切に生きていこうじゃないか、と受け取りました。
★4 - コメント(0) - 2012年3月20日

★★★★☆
★2 - コメント(0) - 2012年3月16日

まる?  経済小説の作家・城山三郎のエッセイ集。 文章は簡潔で読みやすい。たまに冗談を飛ばすことも。 題名である「無所属の時間」は文字通り「所属や肩書きの類が取れた自分自身としての自由な時間」という意味。  内容は日常で起きたことが大体だが、この人はえらく読書好きの人間好きで、とある本や人物について語ったり、作家という無所属の身を活用してとにかく取材や個人的興味で色んなところへ行っており、そこで出会った人や道中で見かけた人について書いてある。 「自由な時間をいかに扱い楽しむか」を考えるきっかけになるかも。
★6 - コメント(0) - 2011年11月28日

「この日、この空、この私」の話が特に良かった。最近の自分にとっての印象的な空を考えて見たけど、思いつかなかった。日常でもう少し空を楽しまないと。。。
★4 - コメント(0) - 2011年10月27日

テーマは無所属の時間というエッセイでしたが、今の世を憂える大切なメッセージや言葉が節々に見受けられました。
★8 - コメント(0) - 2011年7月12日

経済や企業戦士などの話を書かれていたので気難しい印象があったのですが、これを読んでせっかちでどこにでもいるおじいさん、と身近に感じられるエッセイでした。
★6 - コメント(0) - 2011年2月24日

解説に記載されたとうり定年後の本かと思って読みました。人が社会で生活する限りは、私には作家といえども無所属ではないと思っていましたが、この本を読んでさらに確信しました。文化的に立派にどこかしらに所属しています。外山さんが、1日を2分割で生きることを言われていましたが、城山さんは、4分割で生きています。高齢者になって不眠がちになったことも前向きにとらえればこのように生きられます。
★5 - コメント(0) - 2010年12月7日

無所属の時間で生きるの 評価:82 感想・レビュー:47
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