丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
あらすじ・内容
12年ぶりのオリジナル短編集! ファン待望! 書下ろし2編を含む4編収録。

「希望」を信じて、男は覚悟する。慶国に新王が登極した。即位の礼で行われる「大射(たいしゃ)」とは、鳥に見立てた陶製の的を射る儀式。陶工である丕緒(ひしょ)は、国の理想を表す任の重さに苦慮していた。希望を託した「鳥」は、果たして大空に羽ばたくのだろうか──表題作「丕緒の鳥」ほか、己の役割を全うすべく煩悶し、一途に走る名も無き男たちの清廉なる生き様を描く全4編収録。

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358ページ
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丕緒の鳥 十二国記の感想・レビュー(7101)

以前読んだはずなのに、何一つ覚えていないらしく、初めて読むような感覚だったのでより楽しめました。今回の4作の短編はどれもが暗い話です。王が長く続かない国で慶事を担当する人、傾いた国で法律を司る人、長年荒れた国で必死に国を守ろうとする人、荒れた国で自然を観察しながら国を見る人と、十二国の中で仕事をしている人にスポットライトを当てて書かれていますが、どれも国が安定していない中の話なので辛い場面がいくつもあります。特に柳の話が苦しいです。今の日本の死刑制度などに通じるところもあり余計に。読んでよかった本です。
★12 - コメント(0) - 2月27日

王を喪った国は荒廃すると何度も語られていたが、下級官や民の目線から紡がれる物語は想像を絶する。今までは王や麒麟、または上級管など政治に関わる人の目線で語られる物語だっただけに、本作で語られる荒廃ぶりはずしりと堪えた。
★13 - コメント(0) - 2月24日

続きください。
★5 - コメント(0) - 2月22日

やっと読めた積ん読本。 感情や質感がリアルで、ぐいぐい異世界の現実に引き込まれて辛いくらい面白い。 せっかくなので、これを機に完全版で読み直したい。
★5 - コメント(0) - 2月20日

moo
王を喪った国の荒廃はここまですさまじいものなのか。本編でもたびたび王が斃れると天候が安定せず人心が乱れ国が荒れると語られていたけれど、その荒廃のなか生きる市井の人々の暮らしの大変さが描かれている。それでも人は生きる。国を守ろうと懸命に職務を果たそうとする役人もいる。王の存在は必要だけれど、結局国を支えるのは名もなき人達なのだ。国が斃れていく不穏さ、熱意を引き継ぎ荷を運ぶ人達。雀の子どもに零れる涙。懸命に生きる彼らの暮らしに平穏が訪れますように。
★50 - コメント(1) - 2月13日

★★★★☆
- コメント(0) - 2月12日

本作を読みあらためて思う。これはなんと不安定な世界なのだろうかと。十二国全ての命運は王の在不在とその能力に委ねられている。民は無力だ。しかし、時に大寒波に襲われ、時に災厄に苦しみ、或いは愚王の理不尽な命に虐げられても、それでも田畑を耕し、子を守り育て、命を繋いでいく。少しでも良い時代が来ることを願って。国も時代も違う4つの物語は、読者に、そうした民と自分を対比することで生き方を見つめさせるだけでなく、人民を束ねる人間の責任や死刑制度についても考えさせる。十二国記の世界は深い。もっともっと深く入り込みたい。
★27 - コメント(0) - 2月12日

番外編というような短編集。どれも重いお話。
★7 - コメント(0) - 2月10日

読んでしまった。読み終えてしまった…。新作出るまでこの世界に戻ってこれない寂しさったら…( ´・ω・`) 短編4作とも、スピンオフ的な目線の違う作品。世界観が深まって、もっと読みたくなる!次は?いつ出るの??すぐ読みたい!
★10 - コメント(2) - 2月9日

短編集、これまでのシリーズよりかは面白くない、辛い時代の中でも希望を見つける民のお話。唯一好きなのは表題作でした。うーんいろいろ考えさせられました。
★11 - コメント(0) - 2月8日

 何やら景に関する話だったので、陽子がいつ出てくるのかと、わくわくしながら読んだ。(^_^;)結局出て来なかったけど(笑)。 王の悪政に苦しむ人々にとって、陽子は希望の光なんだろうな。願わくば、陽子が王座についた後の彼等の姿を見てみたい。
★12 - コメント(0) - 1月28日

待ちに待って、やっと読み始めたのになかなか読み進められずかなり時間が掛かり、その上「丕緒の鳥」の内容がうっすらになってしまっていたので読み直してからの読了でした。読み切り短編の本で、今までの本編の登場人物は本当にちょっとしか出てこず、少し寂しかったのです。 ですが4編とも民の目線で書かれた話は十二国記らしくて、重いテーマでしたが満足感がありました。 読みながらもあれ?これなんて読むんだっけ…とかこれってなんだったっけ…なんてなる事が多かったので、本編読み返さないとなぁ。
★12 - コメント(0) - 1月25日

「十二国記」シリーズの短編集。どれも重いテーマでした。
★15 - コメント(0) - 1月24日

このシリーズ全く読んだことがないのに、間違えて手にとってしまった一冊。番外編的な短編集だったので、分からないながらなんとか読めました。設定よく分からないけど、日々を一生懸命に生きる名もなき人々のことを書いていて、とても心打たれました。 設定気になるけど、本編はたぶん読まないだろうな、、、
★10 - コメント(0) - 1月15日

☆☆☆★ 良かった
★2 - コメント(0) - 1月15日

十二国記の最新作。読み終えるのが惜しくて、ちびりちびりと数ヶ月かけて読了。これまでの十二国記は、王と麒麟の目線で物語が進んでいたけれど、本作は主に下級官と民目線で描かれ、荒れた国の辛さがずしりと堪えました。どの話も印象的だけど、表題作の「丕緒の鳥」に一番ぐっとくる。陽子はやっぱり陽子で、目が潤みました。「青条の蘭」は尚隆当極前後の話なのかな。こんなに荒れ果てていたとは。「風信」も王の変わり目の大変な時代ながら、登場人物に癒されました。「落照の獄」は死刑制度の是非を問う物語でどちらに転んでも辛い結末。
★25 - コメント(3) - 1月8日

王や麒麟を中心とする本編とは変わって、民人中心の短編集。「民こそ国そのものだ」と豪語する尚隆が思い出される。荒廃する国土でひたむきに生きる人々。逆境や絶望の中でも幸せを見つけて暮らす人がいれば、明日の方角を見つけられずに途方に暮れる人もいる。それでも支え合いながら生きる姿はいとおしい。私ならどうだろうか。どんなに辛くても、小さな平和を感じながら、生きていたい。結局は今にしか存在し得ないのだから、余計な不安は重たいだけではないか?自分の信念を貫く勇気を、他者を信じる優しさを、忘れずにいたい。
★11 - コメント(0) - 1月4日

十二国記の短編集です。 国の中心部の話ではなく、里や郷なんかの日々を生き抜くお話。こういうたくさんの人たちがいて、国は成り立っているんだなと思いました。 この本の中の世界と同じように、現実の世界だってそうであるということを、国々の先頭に立つ人たちは理解しているのかな。
★12 - コメント(0) - 1月4日

12国記シリーズ短編集。小さな異変は目に見えて現れてるのに誰も危機感を持ってない。危機を説いても民衆はただあいまいに笑っているだけで、結局被害にあって死んで行く。この傾いた国の状況って今の日本に仮託してるのでは?というか斜陽的我が社に重なって見えて、ほんとは怖い話だと思う。
★55 - コメント(0) - 2016年12月28日

個人的には、よう書いたなって意味で「落照の獄」が好き。死刑制度の是非について延々と最高裁の大法廷判事が議論してるようなもの。正義だなんだ理屈をこねまわしながら、結局は自分を脅かす異端を排除したいという弱者の本能があるだけか。シリーズらしいのは表題と「青条の蘭」。どちらも終盤がドラマチック。
★4 - コメント(0) - 2016年12月20日

丕緒の鳥の代射・落照の獄での議論・青条の蘭の最後の盛り上がり・風信のはじまり、どれもがまるで目の前で起こっているようなリアルさで短編とはいえ読み応えのある作品だった。
★2 - コメント(0) - 2016年12月16日

短編集、4編とも重くて深い、考えさせられる話だった。辛い時代に民はどの様な希望を持って生き抜こうとしていたのか。当たり前のことだけれど民はそれぞれの役割の上で自分だけの人生を送っている。その民を背負う王の責任の重さを強く感じる。4編とも主人公が辛い状況にあって、読みながらその辛さを感じるのは苦しかったけれど、その先にある希望も一緒に感じることができて温かな気持ちになった。短編も良いけれど、早く本編の続きが読みたい。
★22 - コメント(0) - 2016年12月14日

深い話四篇。十二国記なので、ファンタジーだけれど、現実にも通じる話。役人の苦悩を描いた話。
★6 - コメント(0) - 2016年12月11日

重いテーマばかりで、感情を揺さぶられながら読んだ。
★7 - コメント(0) - 2016年12月7日

やっと読了。かなり時間をかけてしまった。短編集で色んな国の男達の話だった。それぞれの国でそれぞれの役割を果たそうとする、色んな思いや考えがある、当たり前だけど考えさせられる事もある。「青条の蘭」の続きがもう少し詳しく読んでみたかった…あの後、王は願ってくれたのか、山はどうなったのか。十二国記は毎回色々勉強させられるなぁー。
★7 - コメント(0) - 2016年12月2日

再読。本編の裏ではこういった出来事があったんだなーと。本編新作が待ち遠しい。
★4 - コメント(0) - 2016年12月1日

再読では丕緒の鳥が一番好きになりました。丕緒の鳥を見ながら陽子と2人で王になるという重みについて語り合って欲しい。
★9 - コメント(0) - 2016年11月28日

美しいものをきっちり美しく表現できるってすごい。
★3 - コメント(0) - 2016年11月27日

シリーズの総評は1巻に。
★2 - コメント(0) - 2016年11月25日

再読。
- コメント(0) - 2016年11月23日

本書は、丕緒の鳥、落照の獄、青条の蘭、風信の四編を集めた十二国記の短編集です。丕緒の鳥は、陽子即位の儀式で使う陶器の鳥を作る技官の苦悩を、落照の獄は、傾きだす柳国で殺人鬼を裁くために極刑を復活させる司法官の苦悩を、青条の蘭は、木の枯れ死病を治療するための薬草を王府に届ける薬師の苦闘を、風信は、王の崩御で荒れる国で暦を作る者たちの暮らしを描いています。本書で僕が痺れたのは、丕緒が鳥に乗せた国への想いを陽子がしっかり受け止めたことと、命を賭して薬草の苗を届けに走る標仲の想いが民に繋がって王まで届いたことです。
★27 - コメント(0) - 2016年11月21日

面白かった。ちょっと展開はスローテンポだが本編とは全く違った視点で世界を見れた感じ。それぞれのエピソードでも全く手を抜きが無いのはすごい。
★6 - コメント(0) - 2016年11月20日

味わい深い短編集。他の長編ではスポットが当てられてこなかった、祭祀、司法、自然保護、暦に携わる人々が描かれています。十二国記シリーズの懐の深さ、設定の細かさに感嘆しました。私が好きな話は「風信」。少し牧歌的な雰囲気や、与えられた仕事にひたむきになることによって役割を全うしようとする登場人物たちが素敵です。
★8 - コメント(0) - 2016年11月19日

全巻既読で本作を最近読了。予想より遥かに良かった。華胥の夢が自分としてはイマイチだったので期待していなかったが、華胥より断然良かった。英雄貴人を主人公にするより市井の人を主人公にした方が、この作者さんは書きやすいんだろうな。華やかなことなんて何もなく、平凡な日常さえ容易く壊れる中でも、ほんの僅かな温もりに人は希望を見出す。
★10 - コメント(0) - 2016年11月19日

十二国記シリーズに触れるのはもう15年ぶりで細かいところは忘れちゃってるな…と思いながら読んでいたのですが『青条の蘭』で「玄英宮」という言葉を見た途端よみがえる過去の読書記憶……。物語の結末を見届ける前に、この言葉で読者に安心感を与えてるのがすごい。
★3 - コメント(0) - 2016年11月10日

短編集ということで、もう少しかろやかなものを想像して読み始めたのですが、一作目から裏切られました(笑) いずれの作品も、落ち着かない政情のなか、もがき苦しみながらも最善をつくそうとする人々が描かれています。 そして、テーマが死刑の是非、森林破壊など、現代とも通じるもので、興味深く読めました。 しかし、「落照の獄」の主人公は女房運が悪すぎないか。
★10 - コメント(0) - 2016年11月10日

そろそろ十二国記の新作が出ると聞いて、しっかり読み直しました。メインは、いろいろな国の、王でも麒麟でもない特別ではない人々の物語。 だけど、人々の生き様や考え方がとてもリアルで真に迫っていて、私ならこの場面でどうするだろうか、こんなことは絶対にできないし、正しい判断ができるとは思わない、などと考えさせられました。 登場人物の生きている姿は鮮やかで生々しく、絶望も希望も一緒に味わえる、珠玉の短編集です。
★7 - コメント(2) - 2016年11月9日

★★★☆☆(3.0)
- コメント(0) - 2016年11月2日

4編とも「プロフェッショナル」のような内容でしたが、そう単純な内容でないのが、十二国記らしいところ。今まで読んだ十二国記はどちらかというと女の子が頑張るみたいな内容が多かったのですが、この話は男性中心の渋い話。「青条の蘭」が静かに心にじーんときました。
★7 - コメント(0) - 2016年10月27日

丕緒の鳥 十二国記の 評価:78 感想・レビュー:2565
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