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リカーシブル (新潮文庫)

感想・レビュー
1014

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感想・レビューがありません
sapiko
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★★★★☆
0255文字
Nekopen
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地方都市の閉塞感・違和感が漂って、都市全体の結束感が不気味。 そんな街に引っ越してきた中学生のハルカと弟のサトル。仲良くなった友達は信用して良いのか… 奇妙な雰囲気に巻き込まれるミステリー。 ハルカの母親から告げられる残酷なシーンはズーンと重たい。ミステリーとして解決はするけど、ハルカの環境は変わらない… 子供ながらの幼さと真っ直ぐさの中で懸命に生きるハルカに幸あれ
0255文字
たつのすけすぷりんぐ
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ネタバレ少々ジュブナイル小説のような懐かしい夏休み長編アニメのようなテイストでほかの米澤穂信先生の作品とは一線を画す印象は未来予知という要素がゆえなのか。 と思いきやだんだん雲行きが怪しくなってゆく。 少しずつ明かされるハルカの境遇が暗く大人の顔色ばかりを窺っていてとても不憫で悲しいかった。 後半にかけて少しずつホラーじみてきなくさい展開に薄気味悪い後味の悪さだけが残ってまるで悪夢でも見ている読み味でした。
0255文字
httpasupe
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ネタバレ過去視と未来視を持つ少女の伝承というオカルティックな話から論理づけて現実に落とし込む描写がうまかった。読んでても今後の展開が全然予測できないのに、読み終えるとしっかりヒントがあったことがわかり、しっかりミステリーだったんだなと納得。もう少し後日談として母のリアクションや翌日のリンカの態度なども読みたかった。
0255文字
ぱるか
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☆☆☆
0255文字
そらックマ
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ネタバレ坂牧市に引っ越してきた母と主人公と弟の話。弟が引っ越してきてから言動がおかしくなり、常井村に伝わる民話と関係性があるのではと主人公ハルカは興味を持ち民話を調べる。羽陽曲折有ったが、坂牧市に高速道路を誘致する有利な提案書が隠したのは弟であり、過去に来たことが無いという母親の嘘も分かってしまう。最後の描写で弟を思う感じが作者らしかった。
0255文字
takao
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ふむ
0255文字
ぶぶ
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田舎の村に伝わる伝承を絡めたミステリー。話にちょっと無理があるように感じ、ミステリーとしてそれほど質が高いとは思えない。ただ主人公のハルカについて、複雑な家庭環境とはいえここまで周りから浮くことを気にするのは極端では?と思った自分の浅はかさを思い知らされた。彼女の立場の不安定さを全然理解しきれていなかったな。辛い状況に置かれながら、自分よりもっと弱い存在を守ろうとする彼女が、自分の手で未来を開けるといい。
0255文字
じゅう
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ネタバレ最初はスティーブン・キング作品のような超能力を持った子供の話?かと思っていたら次第に民間の伝承・因習の話になり引き込まれた。単なる調査報告書が宝物のように扱われるのには奇妙な説得力がある。中学一年生である主人公のハルカが生きていくのには余りにもハードな環境だが、彼女がとても強い子なので危うく忘れそうになった。米澤作品にはスーパーお姉ちゃんの登場する頻度が高い。タマナヒメの鶴の一声で彼女に被害が及ばなくなるのかもしれない。
じゅう

私のことで申し訳ないが、ハルカとサトルの年齢差は私の姉と私のと同じで、子供の頃はいつもバカバカ言われていたのでシンクロしながら読んでいた。

08/19 22:30
0255文字
栫
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母の故郷に引っ越してきた。すると弟がの言動をなぞるような事件が立て続けに起き...。 その土地に伝わる「タマナヒメ」。願いを聞き入れられると自殺し、その願いを受け入れた者は「報川」から落ちて死ぬ。リカーシブル。それは再び戻ってくる、繰り返す事。利用価値が無くなった血の繋がらない姉弟は切り捨てられるのだろう。まずは姉が中学卒業を期に。なら弟は?あぁ、ブラック米澤と呼ばれる作品。姉弟の先を考えると、モヤモヤする。そして民話は興味あるけど、踏み込むすぎると怖いとも思う。
0255文字
Y.T.
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ネタバレ「過去の記憶」がテーマ。結局サトル(とハルカ)は、母親も含めた町全体から、「サトルは5年前にこの町でタマナヒメ関連の出来事に遭遇していた」事実を伏せられていたことがキー。「一人の人間の記憶を超えて、過去と未来の出来事を知っているタマナヒメの超常性」よりも、「高速道路に縋りそのためであれば人命をも厭わない町全体の狂気」に力点があると思わせる結末だが、終章で前者に関する謎を残す。
0255文字
カエル氏
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ハルカちゃん、頑張れー!
0255文字
Atsu
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オチに向かう為に不穏な空気感を出す前置きは不可欠だけども、淡々としてて何度も寝落ちしてしまい読むのに時間がかかりました。 でも後半は、いい意味で「んなアホな」感があって面白かった。
0255文字
ねずみ
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この人の田舎ものはいいなあ
0255文字
NORI
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終始に渡って良い意味での気味の悪さがあった。それがハルカの言動なのか、家族の思いなのか、友人の奇妙な行動なのか、過疎化が進む中での住民たちの願いなのか。これからのハルカの人生を思うと切ない。
0255文字
ミネ吉
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ネタバレ米澤穂信さんのミステリー。500ページ以上の結構な長編だが、主人公の中1の少女、越野ハルカの内面描写に引き込まれ、時間を忘れて読んでしまった。自分の中学時代はかなり昔だけど、閉じた世界だけに人間関係に神経擦り減らすこの感じ、わかるなぁ。ハルカはさらに家庭でも不安定な立場で中1でこれは流石にキツイ。それでも状況に負けずサトルを取り戻すため一人戦う姿に涙した。ところで最近読んだ「冬季限定ボンボンショコラ事件」でも川沿いの堤防道路が舞台だった。こういうのが米澤さんの故郷の風景なのかな。
0255文字
renzhen
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米澤穂信作品、初めて読了しました。 アニメの「氷菓」は見たことがあり、米澤作品には 以前から興味を持っていました。 本作は中学1年生の少女が主人公。 父親と母親同士がバツイチの再婚のうえ、父親が疾走したことによって、母親に気を使いながら生活している。 そんな境遇の彼女が精神的にぎりぎりの中、さらに追い込まれるような事柄に巻き込まれていくのが痛々しかった。 中1の頃の自分と言えば、ほとんど悩みもない、精神的にも本当におこちゃまだったよなぁと思い返すと、この少女の面していた環境の過酷さが身に染みてくる。
0255文字
Shouhei Oomura
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ハルカの寛容さに心を打たれました😌
0255文字
読書家さん#nU7riF
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ハルカが置かれている現実が厳しい。 タイトル「リカーシブル」の名も良いですね
0255文字
はるく
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ネタバレ一つの街が舞台装置。これは予想できなかった。おどろおどろしい田舎が舞台。軽いタッチに騙されそうになりますが、なかなか酷い話で、この作者らしくて良い。
0255文字
ワイルドジャイブ
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米澤穂信の青春ミステリは絶品だと改めて感じた。謎めいた村の慣習や不思議な現象をめぐるミステリ要素だけでなく、主人公の女子中学生の静かな成長物語の要素も色濃くあり、二重に奥深く味わえる。終章に向けての話の展開の惹き込み方も凄まじく、後半は読む手が止まらなかった。
0255文字
備忘録
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癖のない文体なのでスラスラ読めましたね。ただハルカの心理描写は、中一の少女の内面にしてはサッパリし過ぎてるかな? このへんは男性作家だからかもしれませんね。途中までサトルに予知能力があるかのように思わされていたので、ミスリードに関してはしてやられました。お見事です。やっぱり時代が新しいミステリ作品ほど物理的なトリックよりも読者の心理を利用するような仕掛けが多いなーと再認識。
0255文字
あだつ
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★★★☆☆
0255文字
マカ
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ハルカが置かれた状況が切なく苦しい。複雑な事情を抱え、周りの空気を読みながら過ごしている中、弟の謎の言動と事件、町への高速道路誘致に執念を燃やす住民たち。誘致されれば町が栄えると信じ込んでいる住民たちの執念が読んでいてなんだか気持ち悪い。そんな気持ち悪い空気感がずっと漂っていたが終盤の怒涛の展開とラストに驚いた。中学生のハルカにはあまりにも酷な状況だったなと思う。ハルカのこの先の人生がより良いものであってほしいと願わずにはいられない。
0255文字
yk
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不安定な環境と、不穏な日々が中学生にあがったばかりの女の子には辛すぎないかと思うようなストーリーでありつつも、逞しく生き延びていこうとする主人公の成長と強さに感動しました。
0255文字
ななよ
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ネタバレ★★★★☆主人公のハルカの置かれている状況が絶望的ではないにしても、悲しくてやり切れません。それでもその状況の中で、ハルカの周りにいる人の気持ちや立場を考え観察しながら、何とか生きていこうとする姿に胸を打たれます。血の繋がらない弟の予言めいた言動や、廃れていく町に伝承されているタマナヒメの話、水野報告書を巡る謎も絡み合い、不穏な空気が漂います。後半、謎めいた部分が明らかになるとき、頭の中はクリアになっても、心は何だか重たいままでした。それでも弟を背負い、歩みを進めるハルカの姿には胸が熱くなります。
0255文字
たま
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今回もとってもよかった。すごく実感のある、ありそうな話として読めた。これは例えばトーキョー真ん中で最近生まれた人たちにはどう読まれるのだろうとは思った。社会の先生が地域の歴史や民俗を丹念に時間をかけて調べまとめて引き継ぐっていうのが、特に最近はできなくなってきている感はあって、その辺も色々と考えさせられる。
0255文字
つっちぃ
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今でも、もしかしたら田舎の小さな町ではこんな事が起こっているかも??と思ってしまう。不気味で面白かった。
0255文字
花嵐
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★★★☆☆ 長編ミステリ。全体を通してじんわりと嫌な感じの雰囲気に包まれている。その嫌さは他の作品の「ボトルネック」にも通じるところがあるが、そちらとはまた違った嫌さがこの作品にはあった。最後に真相は明かされるものの、事件の詳しい背景は曖昧なままで終わったのがちょっと拍子抜けした。が、主人公の口から事件の真相が語られるところはやっぱり興奮したなぁ。つらい境遇の主人公だが、それでも負けないでいようという逞しさに読後感は救われた思いがした。
0255文字
ワードナ
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ネタバレ前置きが丁寧で、日常の中で伝承に潜む悪意がちらちらと見える雰囲気がよかった。弟の予知能力のカラクリは見事に裏をかかれ、ハルカが彼を助けるシーンでは心を揺さぶられた。面白かったです。
0255文字
源次/びめいだー
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面白かったです。
0255文字
おゆ
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いやいやそんなのあるわけないじゃんって一蹴出来ないのが米澤穂信ワールド。日本のどこかで実際に起きていることと言われても信じてしまいそうな引き込まれ方。本作品に全く関係ないけど、ちょうどアニメ『ひぐらしのなく頃に』を視聴中なのでわかる人には分かると思うが市民が怖い…(本作とひぐらしのなく頃にを同時期に観ている人はさすがにいないとは思うけど笑)
0255文字
ぴろこ
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主人公の中学生が義理の弟に「未来が見える」謎を解いた。探偵役はこの子なのかぁと、主人公なんだから当然かもしれないけれどなんだか意外。学校で浮かないよう周囲の動向を注意深く伺い、家庭で一人血縁のない疎外感を抱えているからこそ、感じ取れる違和感や気味の悪さの正体に気づいたのだろう。我が子を「売った」義母とひとつ屋根の下に居候として暮らすことになる日々を前に、冷たくあしらってきた義弟を救いだし背負って帰る主人公には暗さを感じなかった。強い子だ。
0255文字
梵
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真相解明まで引き延ばされた割には、オチがしっくりこず。町全体とスケールが大きかったのに、登場人物が少なかったからか
0255文字
HMax
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人口数万人程度かと思われる寂れた地方都市、シャッター、シャッター、店、シャッター、何とかして賑やかな街にしたいと藁にも縋る思いで、タマナヒメに願掛け、高速誘致に命がけ。そんな街に逃げてきたハルカと継母と義弟。ミステリーと帯にあったけど、そっちですか。てっきり暗い過去と予知ができるサトルを守るハルカの戦いが絡んだファンタジー系を予想したけど大違いの結末に驚き。ハルカ頑張れ!!
0255文字
Takumi/shabobkey
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どこかおかしな町、どこかおかしな家族、衰退する地方自治体とインフラの誘致計画、土着の信仰と神様… ホラー作品で何かが起こる前のような不気味さ、居心地の悪さがずっと続いていくような小説だった かなり達観した女子中学生が主人公で成長モノとしてのカタルシスは大きくないが 複雑な関係の姉弟モノとしては著者らしいビターな味わいを残しつつも カッコいい終わり方だったなと感じました
0255文字
UPMR
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衰退する地方の小市の風景と青春ミステリの融合は作者が度々描いてきたテーマだが、大人たちの矛盾や抗いようのない大きな環境や現実に虚勢で奮い立つ少女の姿は痛切ながらも非常に清々しくてよかった。一方でミステリとしては、こういう町全体が秘密を抱えているみたいな謎にあまりリアリティを持てない。水野報告にしても新しい学者を呼ぶほうが早いのではと思うし。また弟が知らないはずのことを知っている素振りを見せたとはいえ、それだけで主人公がタマナヒメの伝承にひきつけられる展開には性格的にも説得力がなく、プロットの都合を感じた。
0255文字
Ryan
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なにはともあれ、面白い。続きが読みたいなぁ。
0255文字
ばんだねいっぺい
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帯に偽りなしだった。年齢的には、親目線だから、ハルカもサトルもちゃんとなってよと祈るようにページをめくった。自分は恵まれていたなぁと歎息するのみだ。
0255文字
さおぺん
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狭窄した人間関係と考え方の田舎の、湿り気のある居心地の悪さはたっぷり感じるけども。米澤さん特有の、心に残る映画のようなエモーショナルなシーンはなかったな。
0255文字
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