窓の魚 (新潮文庫)

窓の魚 (新潮文庫)
あらすじ・内容
私たちは堕ちていった。裸の体で、秘密の心を抱えたまま。男女4人が過ごす、温泉宿での一夜。それぞれの深刻な孤独と、ひとりの死。〈恋愛小説〉の新たな臨界点。

温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される──恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。

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窓の魚はこんな本です

窓の魚はこんな本です

窓の魚の感想・レビュー(2205)

oa
まさにゆらゆらという感じ お互いの思いも発言も重なり合わずゆらめいて儚い お互い求め合ってるのに一瞬もつながりあわないのは絶望的すぎる。現実の暮らしで似たようなことは自分が思ってるより多いのかもしれないと思うとこわい
★9 - コメント(0) - 1月24日

独白にちょっぴりドキドキしたけれど、後にはトロリとした物しか残らなかった。「そうね」って思う私もまた、コンプレックスを抱える弱い人間だから。
★6 - コメント(0) - 1月23日

西さんの作品は不器用だけどどこか愛されるキャラが多かった印象だけど、今回は陰でぎりぎり生きている感じの4人のキャラ。共感できそうでできない心情をじっとりと覗き見しているだけなのに続きが気になって仕方なくて、スキマ時間に手離すことなく、読み終えました。とにかく不気味。それぞれ嘘や建前で相手との現状距離を保つことに必死で、側にいて居心地いいはずの存在が、実際は遠くてもろい。ありのままを誰かに受け止めてもらえるだけで楽なのに、もどかしくて寂しい。んーーなんだか分からないけど、すぐにでも読み直したくなる作品。
★8 - コメント(0) - 1月22日

前から気になってた作家さん、読めば読むほど迷路に入っていくような気分。みんなが他の人には見せてない顔が奥深い。そして歪んでいる。最後のアキオでさらに奈落に落とされた気がした。ちょっと疲れたかな
★7 - コメント(0) - 1月19日

うぅん、男も女も病んどるな。西さんの感性は好き。この空気感は苦手。
★262 - コメント(0) - 1月19日

ちょっと気になっていた作者だったので、家にあった本を読んでみた。不気味な雰囲気で、個人的には少し苦手なかんじだったが、文章表現はなかなか凝っていて力量を感じた。この小説だけ読むと、直木賞というより芥川賞?と思った。
★8 - コメント(0) - 1月18日

男女二組のカップルが温泉旅行へ一晩の出来事を、4人それぞれの視点で、1人1人の微妙な温度差や秘密が、西さんらしい着眼点とユーモアで描かれた作品でした。
★7 - コメント(0) - 1月18日

☆☆:男女4人の鄙びた温泉旅行の一夜 不吉な、そして陰鬱な雰囲気で話は進んで行く。その中に僅かな希望が覗くが、自分には合わなかった。
★6 - コメント(0) - 1月17日

ちょっとよくわからなかった。。。やっぱりストーリーに納得できないと、心情表現にも寄り添えないかな。
★3 - コメント(0) - 1月16日

恋愛の難しさを鮮やかに描いて胸に迫る作品。温泉に宿泊する四人の男女は、誰もが心の中に空虚な部分を抱えていて、恋人を愛することができない。誰が悪いと言うのではなく、人間の間にはここに描かれているような隔たりがあるのだと思う。「窓の魚」という題が象徴的。4人が見る鯉は窓の外の池にいる。本当は4人とも窓に外に出たいのだ。それでも彼らは傷つけ合って窓の内側にいるしかない。窓から出られたら、伸び伸びと世間を生きられるのかもしれない。外に出ないと救いはないのだろうか。それともこれが人間の生き方なのだろうか。
★116 - コメント(0) - 1月15日

初めて読んだ作者の作品。情景の描写が良く、すべてが謎解きに回収されるわけでない余裕が気に入った。ほかの作品も読んでみたい
★7 - コメント(0) - 1月14日

二組のカップルの温泉での一晩を4人の視点で描いてる。静謐感漂う精緻な情景描写。各々が過去の欠落を持ちながらお互いを求め合う。その交わりの濃淡が繊細でとてもとても儚い。
★87 - コメント(0) - 1月13日

凄く華奢な文体だった。脆くて不思議な関係の人達の一夜のお話。この作家さんの中で、この作品は好きかも。
★6 - コメント(0) - 1月12日

すごく歪で湿った薄暗さがあるのに、情景描写はひたすら緻密で美しかった(特に死体)。読者に結末を委ねる感じなので、ただしくストーリーのアウトラインをなぞれている自信がない。ただ、それでも心に染み入る何かがあるということは、「恋」という感情であったり、人間がお互いに依存するということは複雑怪奇な心の闇が大きく寄与しているということなのかもしれない。人間の心になるべく近づけると、一見難解な作品になるのも当然かも。「理解できた」など恐れ多くて言えないけど、好き嫌いでいえば相当好きなやつ。
★8 - コメント(0) - 1月11日

西さんの本を数冊読んできて、でもこれは今までのとは違った感じがして新鮮というかなんというか。一度読んだだけではすべて理解出来なかったかも。物語の文章が綺麗で風景が想像出来て、それがとても良かったけれど読んでいる最中ずっと頭の中がハテナと寂しさで埋まるような感じ?かな。みんな色々なことを抱えながら普通なふりをして生きているんだなと思いました。
★11 - コメント(0) - 1月11日

文がとても繊細だと思った。私たちが昼間生活している場面の描写は普段通りに感じるのに、夜の世界や登場人物の心の描写になると一気に繊細で美しいような描写だと感じた。 話の流れは分かりやすかったけど、不思議なところがいくつもあってスッキリした感じが余り無い。その分ずっしりと、奥深い湿った感情が残るかも。
★7 - コメント(0) - 1月7日

自分には合わなかった。
★1 - コメント(0) - 1月7日

読み終わった後にふわふわと言葉に表せないような感覚に陥った。なにが起こっていたんだろう?と、数回読み返してすこしくっきりしたけど完全にはわからない不思議な小説だった。同じ出来事を通じて、すべての人が異なる思い、捉え方をしている。色々と抱えるもの違っているからこその違いなのだが、特にそれらが解決していく事もなく、ただそこにあるだけ。人が亡くなったのに、ただそれだけ。読んだ自分もそんな物語をただ通り過ぎただけ。とにかく不思議だった。
★10 - コメント(0) - 1月6日

65
★1 - コメント(0) - 1月3日

不思議な恋愛小説。近づき、でも、すれ違い。人って結局そうなのかな…とおもってしまう。特に恋愛は。
★9 - コメント(0) - 1月3日

☆ 2016年
- コメント(0) - 1月2日

A Y
共にする空間で登場人物それぞれの視点で語られるのが興味深い。ある人からは重要な点でも相手は触れてもなかったり。サスペンス要素があったりして西さん読了本の中で一番暗くて苦しかったな。みんな闇を抱えてて。当たり前かもしれんけど。ホンマに鯉のように口パクパクさせて空気を取り込む為に喘いでる感じが印象に残った。西さんは物の見え方も表現も独特。文学的というより絵画的で色彩に溢れていて、西さんの絵を文章にした感じ。文章を絵にしたのとはまた違ってスゴイと素直に思う。★★★☆☆☆
★12 - コメント(0) - 2016年12月25日

Boo
情景はすごくキレイ。 だけど、自分には合わなかった…
★1 - コメント(0) - 2016年12月24日

sat
コレは賛否両論あると思う。他の西さんの作品とは、イメージが違う。古風で奥深く美しく思った。お勧めではなく、秘密にしたい一冊だ。
★51 - コメント(0) - 2016年12月23日

四人とも、なにかが欠けている。恋人がいても、どこかにさみしさを感じている。とても冷たく、澄み切った印象を受けた。
★6 - コメント(0) - 2016年12月19日

四人全員の気持ちがわかるような気がします。共感できないところも沢山あるけれど。ハルナの「ナツになりたい」「本当の私を見てほしい」そう強く願うシーンが好きです。でもアキオの弱さは、わかるからこそどうしても好きになれません。
★11 - コメント(0) - 2016年12月15日

西加奈子さんの本は初めて読んで、最初はみずみずしい文章だと思っていたけど、どんどん重たく湿っぽい話になっていきました。恋愛ミステリーですが、恋愛というより征服欲とか見栄、嫉妬を感じました。謎は多いですが、こういう小説も楽しめるようになりたい。
★9 - コメント(0) - 2016年12月15日

温泉旅館にやって来た男女4人。男女のペアが2組。泊まって過ごす一夜を、それぞれの視点でそれぞれの思いを描いた四つのパートで構成されている。それぞれの過去や弱さが描かれている。これまで読んだ西加奈子作品には無かったタッチだった。とても静かで、読み終えた時の余韻が何とも言えない感じ。良い小説とはこんな小説なんだろうなと思ってしまう。西加奈子さんの表現力はすごいと思う。読んで良かった。
★32 - コメント(0) - 2016年12月15日

なんというか、不思議な本。どこかすべてが寂しくて、不思議で、深くって。
★14 - コメント(0) - 2016年12月14日

通勤の行き帰りで読了。西さんの分かりやすい「笑い」は少な目。全体的に静か。1日の出来事、…半日ほどか、を4人の視点で語られる。一度読んで、なるほどね、と思って、もう一回続けて読みたい小説。解決されない謎もあるけれど、それは読者それぞれの解釈で、ということなのだろう。西さんの今まで読んだ作品と、雰囲気違うけれどこれも好き。普段でも、ともだちが喋っていて、何て言ったのかな、と思いながら適当に返事することって、ある。それぞれの観点、それぞれの事情、それぞれの生きざま。
★25 - コメント(0) - 2016年12月10日

ぼんやりとした空気に包まれたような話。ミステリー要素もあるにはあるがたいして重要でなく、終始不思議な幻想的な雰囲気。4人それぞれ歪んだところがあって、それでも何か大きなことが起きるわけでもなく、淡々と心の深い部分が描かれている印象。読みて任せな終わり方でたっぷりと余韻があった。
★57 - コメント(0) - 2016年12月9日

面白かった。男女4人の話で、恋愛ものかと思えばそういう感じでもなく。 自然の表現に、ただただ浸っていたい。 想像するだけで、楽しい。
★9 - コメント(0) - 2016年12月8日

5作目の西さん。西さんの文体だし、比喩の言葉選びも西さんのそれだ。けれどこの作品を通して感じられる「暗さ」は、どこか新しく、胸の奥深くまで届く。解説が中村さんなのもうなずける。四人の男女と、事件を語る部外者の言葉。事件の直接的な言及はないものの、四人の物語の端々からうかがえる、どこかしら歪んだ生活。何度か読み返せば、そのたびに新しい発見がありそうだと思った。窓のなかの閉塞感に、押し潰されそうだ。けれどかすかな希望が、見えた気もする。今まで読んだ西さんのなかで、あるいは一番好きな作品かもしれない。
★22 - コメント(0) - 2016年12月7日

「i」読後に手に取ったのがよくなかったのだろうけれど、ん?誰の作品だったんだっけ?恩田陸?のような感じでした。接点が曖昧な男女4人の温泉旅。ミステリー要素はあるが、終始水に包まれているような幻想的な話。いまから8年前の西さんはこんな作品を書いていたのですね。
★12 - コメント(0) - 2016年12月7日

初めての西加奈子作品。すべての運動の有機的な連関が美しい。届きそうで届かない「窓の魚」の印象がじわりと広がる。心は、延々遅配し続けられ、いつも少しだけ誤配される。小さな差異の連なりが巡って自分の小さな変化を生む。他の作品も読みたい。
★10 - コメント(0) - 2016年12月2日

記憶と現実が曖昧になるナツと明るさの裏にある心の底が深いアキオ、煙草ばかり吸い周りに無関心だが気になる女性の存在ありのトオヤマが好きでたまらない金遣い荒いハルナの2組で訪れた温泉旅行。4人の視点で物語は語られる。そして翌日、宿内の池で女性の死体が発見される。この女性は誰なのか。ナツの混沌さに伏線回収あったり、猫がキーワードだったりミステリーを含み、温泉宿等の情景はしをんさん、暗さは中村文則さんのよう。そう、4人の心の闇が切々と綴られてるので暗いんです。彼らは今後どうなるのかを残したこの曖昧さも悪くはない。
★98 - コメント(0) - 2016年11月30日

★★☆☆☆温泉に入って頭洗ったら間違って両耳に水が入って聞こえにくいぞ!どうにもならずそのまま夕食で鍋食べたら今度はメガネが めちゃ曇って何を食べてるのかわからない。霞んで目の前視界数センチ。もういい!ビールだけ飲も!と、空きっ腹にしこたま飲んだら頭がぽわ〜ん。もう飲めん!しゃーねーや!本でも読もう〜。という状況で読書したという感じ。輪郭が不明瞭で悶々。へたに触ると割れてしまうガラス細工のような危うさ妖しさのある話。こういう話は好きな方には堪らないのでしょうが、話の到着点を明瞭な解で表せない作品かな。
★175 - コメント(1) - 2016年11月29日

不思議な本 それぞれ心に足りない何かを抱えている 噛み合っているようで噛み合ってない。だけど互いを必要としてる。 寂しさを重ね合わせたような本
★5 - コメント(0) - 2016年11月26日

男女二組4人での旅行から始まる物語。最初に登場するトウヤマが一番 マトモに思えるのは登場人物の順番からなるものだろうか。最後に読み終わる寸前に モヤモヤする。 決してかけ離れた話しではないからだろうか。……  トウヤマなら アキオの行動を仮に知ることがあれば、何と言い どう表情や態度に表しただろう。 平静を装うことは選ばなかっただろうか。 誰も救われない話しのようで、一つの物語からは、救われていて 且つ円満さを伺わせる。 読み手側のモヤモヤ感といつまでも執拗に付きまとう読後感の悪さと。
★7 - コメント(1) - 2016年11月26日

SY
女性の友人に読んでほしいと渡された小説。書名から判る通り、水のイメージが横溢する。死んだのは誰か、犯人は誰か、彼女はそれを知りたかったらしい。緻密に読むことで、推理は進むはず。著者は、芥川の「藪の中」に触発されたのだろう。また、謎を残すという意味では、春琴抄も想起される。力作だ。
★5 - コメント(0) - 2016年11月22日

窓の魚の 評価:82 感想・レビュー:729
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