文学会議 (新潮クレスト・ブックス)

文学会議 (新潮クレスト・ブックス)
あらすじ・内容
作家でマッド・サイエンティストの〈私〉は、文学会議に出席する文豪のクローンを作製しようと企むが――。奔放なウィットと想像力の炸裂する表題作のほか、少女たち3人がスーパーを襲撃するまでを描く「試練」を併録。アルゼンチンの奇才による渾身の二篇。

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文学会議はこんな本です

文学会議の感想・レビュー(207)

思ったほどあけすけにメタフィクショナルな作品ではなかったが、書くという行為の限界をトリックのように使って遊ぶ(ボルヘスとかレムみたいに)元気すら失ってしまった、ある種の諦めを感じるというか、ナンセンスの中ににじみ出ているのが得意げなウィットではなくてこれは投げやりさだろうみたいな。
★2 - コメント(0) - 3月7日

なかなかにぶっ飛んでる。特に『試練』が凄まじい。ラストの疾走感、夜を逃走する三つの天体。表題作は、蚕➡︎クローン➡︎肋骨から生まれたイブ➡︎すなわち人間の比喩?あるいは「ミニマリズムのなかでだけ、私が芸術の精華と考える非対称性が得られる〜寄せ集めの作業においては、ただ重苦しく通俗、奇をてらった対称性が形づくられるだけだ」との一文を暴走解釈すれば、クローン➡︎シミュラークル➡︎蚕一体が消えるとあっさり全体も消える➡︎シミュラークル的な文学もその程度の消えもの、という揶揄とも読める。まあなんにせよ面白かった。
- コメント(0) - 2月14日

すごくシュールで暴力的なまでのカタストロフ。ストーリーと文章が絡まり絡まり振り落とされないようについて行くのが大変だった。表紙から勝手にアインシュタインがでてくる話だと思ってたけど違ったわw最近ちらほら読んでる南米系の作者さんの一人。 文学会議も試練(プエルバ)全てをばらばらにする大団円。 あと作者のサセルアイラがちょっとイケメンだったw
★3 - コメント(0) - 1月15日

再読。愛と圧倒的な暴力の魅力を描いた「試練」は、なかなかいいなあと思いました。名前のテーマもちょっと面白かったです。
★7 - コメント(0) - 1月4日

シュールで知的に始まり、哲学的にも思えるハチャメチャな破壊で幕を閉じる。と、いうのが直後の感想。何言ってるかわからないって?うん、私もです(^-^) 原文には巧みな言葉選びによるレトリックな楽しみ方もあるようですが…あー!スペイン語読めない私には到達出来ない面白さがあるんだろうな!翻訳物を読む度にじたばた。 でも、どちらもラストの物凄い勢いは感じました。同時収録の「試練」の終わりは暴力的な怖いくらいの美しさがあった。
★4 - コメント(0) - 2016年10月29日

あらすじのぶっ飛び具合に興味を持って読んだが、期待したほどにはぶっ飛んでいなかった(あるいはそう感じられなかった)。もっと「軽やかな」展開かと思いきや意外と主人公の思索が長く続いたりするし、「ぶっ飛びのネタ」も思っていたよりも数が少なく、肩透かしを食らった印象。でも内容は奇抜で面白いし、アルゼンチンにこういう作家がいるということを知るだけでも十分な価値がある。
★1 - コメント(0) - 2016年9月21日

「文学~」は主人公がオッサンだから厨二臭さがあるし、「試練」は少女たちのぶつかり合いの話。どちらの話も愛が暴走するあまり、終盤で関係ない人たちを巻き込む大事件を起こすのが共通点。巻き込まれた人たちいい迷惑だろって思う半面、破壊の描写がどこか明るいため、後味が悪くない。
★6 - コメント(0) - 2016年8月16日

むしろ併録の「試練」が面白かった。マオとレーニンというパンク少女に拉致される少女の話。拉致じゃなく愛だった。突然の愛と革命(スーパー襲撃)に巻き込まれる少女。寓話なんだろうけど、出口なしの自爆テロ的なパンク少女の姿は一服の清涼感がある。それだけな感じもしないではないが、刹那愛。
★7 - コメント(2) - 2016年8月16日

★★☆☆☆ ちょっとハチャメチャすぎて自分にはこの作品の良さが分からなかった。マッド・サイエンティストの主人公が文学会議に出席する文豪のクローンを作製しようと企むというストーリーだが、このあらすじ以上に内容はぶっ飛んでいる、というかついていくだけで精一杯の内容。併録の「試練」は主人公の少女と、パンク少女二人がスーパーを襲撃するまでを描く一編。こちらもまたよくわからないが、表題作よりはましだったかも。アルゼンチンの作家ということで、海外文学すらほとんど読まない上、南米文学にはより馴染みがないので厳しかった。
★25 - コメント(0) - 2016年6月25日

所々良かったけど、そこまで嵌まれず。主人公が思索に潜るの、ひとつもうついていけない箇所があるときついんだよなあ。そういった理由で表題はモンスターパニック物になってからの方が楽しかったし、どちらかというと二話目の「試練」の方が好み。主人公の帰りたいときは帰らせると約束してという頼みに対して、パンク少女の、約束したとしてそんなものが愛だと思っているのかいの言葉には痺れた。男が言っていたら気持ち悪い気もするけど。
★7 - コメント(0) - 2016年6月23日

無茶苦茶な作家だなぁ。
★17 - コメント(0) - 2016年6月22日

表題作「文学会議」は最初円城塔を読んでるような感触でしたが、気がつけば、ちょ、マジ!?そっち行く?wwwwwみたいな展開に。あとがきを読むに何だか「文学的」な試みもあるようですが、ラテンアメリカ文学界隈には疎いですし、難しいことはよく分かんないです。奇天烈な展開だけで十分楽しめます。「試練」はレズ(?)ナンパものですが、もうお分かりかと思います、物語はあさっての方向に。この作家、『わたしの物語』もそうでしたが、ことごとく読み手を裏切ります。本を投げつけたくなる人もいるでしょう。でもね、癖になりますよ。
★11 - コメント(0) - 2016年6月14日

クローン製造機に天才の細胞を突っ込むはずが、シルクのネクタイを引っ掻いてきて、巨大な蚕が大量生産〜( ̄▽ ̄) ハイスミスのカタツムリに匹敵するグロさ…!
★5 - コメント(0) - 2016年6月10日

表題作はマッドサイエンティストのセサルアイラが、文豪のクローンを作ろうという話。装丁のままの話ですが、後半は物凄いパニックに。「試練」は、スーパーマーケットをパンク少女達が襲撃する。現実に起こったら恐い話。2話とも、重くはなく丁度いい温度で楽しめた。内向的な作家なようで、やっぱりちょっと変。そんな具合がフィットしたので、他の作品にも触れてみたいと思いました。
★3 - コメント(0) - 2016年6月7日

ただただ楽しく読み終えたが、解説によると文学的にも深いとのことでもう少し読んでみないとわからないかな。
★1 - コメント(0) - 2016年5月28日

伝説の財宝マクートの糸から始まる「文学会議」。実在の文豪のクローン作成を試みるというとんでもない展開が行き着く先は?街をそして国全体を襲うモスラ?はちゃめちゃなようでいて、最後はちゃんとナイスランディング。もう一編は「試練」。パンク少女二人に声をかけられたマルシアにとっての試練だったのか。終盤の二人の暴れっぷりが何とも凄い。新しい感じがしたが、両方共に書かれたのは20世紀末でした。
★4 - コメント(0) - 2016年5月25日

「文学会議」…ホラーとか平気なくせに唯一苦手なラスト。チョー怖かった。2作とも訳わからないまま気づいたら読み終わっていたという感じ。
★1 - コメント(0) - 2016年5月7日

ちょっと前に話題になっていたので、珍しく現代の知らない海外作家の作品を読みました。表題作は、「マクートの糸」というわけのわからないエピソードから始まり、作家で〈マッド・サイエンティスト〉の「私」が世界征服のためにクローンを作ろうとし……という話で、ハチャメチャなんだけれども理屈っぽく、しかもその理屈の論理性のズレ方があまりに独特です。味といえば味。併録の『試練』は、ちょっとマンディアルグを思わせる、悪魔的な少女たちのスーパーマーケット襲撃。描写がなかなかカッコいいです。ただ、全体にそこまで好きにはならず。
★10 - コメント(0) - 2016年5月5日

愛あり、特撮映画あり、スプラッタあり、政治あり、ファンタジーありの破茶目茶で奇想天外な小説2編。だけどちゃんと文学なのだ。しかもその完成度は高い。人をくったような文章と奇抜な展開が、だんだん癖になっていく。
★9 - コメント(0) - 2016年4月21日

アルバトロスで映画化もとむ
★1 - コメント(0) - 2016年4月14日

★★★★ おもしろかったけど複雑な構造というかひねくれてるなって思った(笑) オチがついていて、面白かった。二つ目の話の方がなんか後に残った。終盤で主人公の影も薄くなり、スーパーマーケットがめちゃくちゃにされていく様など、文学的に考えさせられた。もっと他の作品を読んでみたいと思わされました。ちなみに二時間もあれば読めました。
★9 - コメント(0) - 2016年4月11日

「文学会議」では、カルロス・フェンテスのクローンを作り世界を征服しようとする私≒セサルというなんともハチャメチャな舞台設定。SFが始まるのかと思いきや、かつて愛した女性の思い出話を語るなどして意外と普通じゃないかと思っていると突如とんでもない出来事が起きる。そしてそこからのあの結末。一種のシチュエーションコントではないだろうか。どうしてこうなった、と頭なのなかで疑問符が無数に飛び交う。「試練」もすごい。初期のソローキンのような暴力さ。とらえどころがなく、それでいて爆発力のある一冊だった。
★14 - コメント(0) - 2016年4月8日

表題作「文学会議」はまさにこの表紙の装画がぴったり!ちょっとイカれてちょっと間抜けな研究者が引き起こすとんでもないファンタジー。アンデスの秘境の神秘的な風景から、文学会議、ホテルのプール、野外舞台、と読者の目を潤させておいての、アッと驚く突飛な展開には、頭の中に作り上げたサイズ感や構成がガラガラ崩され、豪快で恐怖で笑える展開に一気に引き込まれる。主人公の表情やリアクションまで想像できる、動きがあり映像的な作品。「試練」も何とも変わった作品だけど魅力的。戦場と化したスーパーで広告の音楽が流れる光景が印象的。
★10 - コメント(0) - 2016年4月3日

とりあえず楽しかったから満足。世界征服に至る発想が気が触れすぎていて。あんまり意味とか求めなくていいんじゃないかな
★5 - コメント(0) - 2016年4月1日

発表年から考えるとやっぱり筒井康隆はこのあたりのラテンアメリカ文学と呼応してたんだなぁ。収録されているいずれの中編も観念的な会話や内省が続く前半から唐突にラストのカタストロフに雪崩れ込む構成もツツイっぽいといえばツツイっぽい。
★3 - コメント(0) - 2016年3月30日

文豪クローンを作る?青脂的展開?と思いきや、あれこれ脱線しながら想像の遥か斜め上のラストに連れていかれる。円城塔を読んでいたつもりが実は木下古栗でした的な衝撃である。表題作はぶはっと噴いてしまう箇所→なんか退屈だなァ…と思わず流し読みしてしまう箇所→からの〜ズコー!に放心。『試練』は"愛"のひとつの答えから導かれたカタストロフィに唖然。映画はまたちょっと違うみたいだが(原作通りに進んでも面白そうなのに)観てみたいな。とてつもない文学にふれたような気もするし、ナイーヴさを装ったギャグ小説って気も。どっちだ。
★41 - コメント(0) - 2016年3月25日

アルゼンチンのブルガーコフ。(というと語弊があるか…)表題作よりも、「試練」の破壊衝動が好き。愛と暴力。
★2 - コメント(0) - 2016年3月22日

物語を破壊する試みであって、それ自体は現代小説の潮流の一つだし、興味深いのだが、今一つ面白さに欠けるのは、登場人物たちに魅力がないからではないだろうか。
★6 - コメント(0) - 2016年3月17日

なんだこれ。悪夢?作者が見た悪夢ですか。表題作、語り手がいきなり大真面目で「世界征服」を言い出したところで、私の頭に鷹の爪団が現れ、物語は一気にギャグ漫画と化していった。そして圧巻のクライマックス。なんですかこれ。それはもう悪夢。朝方に見る悪い夢。場面省略の仕方も本当に夢のよう。併録されている「試練」も、不条理なブラックコメディ。だけど愛の話なんだよねえ。スーパーマーケットの売り場でよく流れている「ポポポポポー」の音楽とともに繰り広げられる大爆発と大惨事。これが89年と96年に書かれていたのか。すごい。
★12 - コメント(0) - 2016年3月17日

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文学会議、意味不明なストーリーが抜群に面白い。『試練』は過去に読んだ作品とはまた違ったもので新鮮だった。やり過ぎの度合いが予想を上回る展開がアイラらしくて、こんな文学体験をもっとしたいし、アイラのことを知りたいからもっと翻訳出してください!
★1 - コメント(0) - 2016年3月13日

本書はアルゼンチンの作家セサルアイラの作品だが、広くはスペイン語文学圏の一冊でもある。そう、バルガス・リョサやガルシア=マルケス、ホルヘ・ルイス・ボルヘスといった高峰の圧倒的な文学群。そのあとに続く作家たちは、独自性を出すのが難しいだろうし、出していても、巨星たちの印象があまりに強くて、本書も面白く読めたが、今は読後感が強くても、すぐにガルシア=マルケスらの文学の重みに押しつぶされていきそう。そう、奇才の域を出ていないような気がしてしまうのである。うーむ。もう一冊位読んで、改めて評価を考えるか。
★7 - コメント(0) - 2016年3月9日

☆☆☆☆☆図書館本。自分の読解力の無さが悔しい。全く面白さがわからなかった。さすが奇才。もうアルゼンチンの作家には近づかない。
★11 - コメント(0) - 2016年2月18日

圧倒される本を読むとき、言葉を失う。「マッドサイエンティストの著者が文学会議にする文豪のクローンを作製すると目論むが…。」ここまで読むとソローキンを思い浮かべるのだが、クローンを作製する外的行為より、セサル・アイラの内的世界へと誘われる。「権力者」とは誰か?「アダム」と「イブ」は性行為ではなく「アダム」の骨から「イブ」を作製するクローン複製の原点ではないか?過去の愛と再構築。物語は読者の想像する道筋へとは進んではくれない。万人受けはしないのだけど、この作品は私の遥か彼方へと誘ってくれる。この小説「体感」せ
★4 - コメント(0) - 2016年2月13日

★★ もうちょっと気持ちに余裕があるときに読んだほうが楽しめたかなぁ
★1 - コメント(0) - 2016年2月8日

常識?何それおいしいの?文学の可能性をまたひとつ見た。クネクネ蛇行してると思ったら急転直下!滝の下までまっしぐら!ザブンと水中に激突しておわる。表題作の「文学会議」と「試練」の二編収録。とっても変なのに読み出したらやめられない。どっちも面白かったけど表題作のほうがより好み。メタメタで80年代の日本SFのようでじつはとっても90年代風。虹色に輝くミラーボールみたいでゼリーっぽい。どちらも読み終わっても終わらない。物語は動き続けてる。走り続けてる。いつまでも。フォーエヴァー。やっぱ愛だろ、愛!
★59 - コメント(2) - 2016年2月3日

表題作の「文学会議 」ののみこみづらさ……読みだして中断を繰り返し二週間かけようやく読了。 後半の「試練」は面白くて一気読み。 奇妙な味にも似たテイスト。
★1 - コメント(0) - 2016年1月30日

ごめんなさい、勘弁してください(汗)。この読みにくさ、私には合わない!訳もカクカク、ストーリーはワケわからん。読んでて苦痛。このストーリーなら大胆な異訳でも良かったのでは?2編のうち1編だけ読んで挫折。
★125 - コメント(5) - 2016年1月28日

★☆☆☆☆ いや、すまん。これ面白いか?「アルゼンチンの奇才」やら「海外文学」やらのレッテルがなければ、酷評されている気もする。 個人的に、人の夢の話ほどつまらないものはないと思っているが、まさに悪夢をそのまま文字に写したような作品。言葉をめぐる試みも、原書で読めば面白いのかもしれないが、これ日本語訳だしねぇ(訳者を貶してるわけではありません。悪しからず)。 とはいえ、『試練』に登場する端役リリアナの性格を、わずか数ページの会話だけで描き切ってみせるあたり、素晴らしい作家なのだろうけど。
★8 - コメント(2) - 2016年1月26日

ふたつの中編(あるいは短編)がおさめられていて、表題の「文学会議」は人間のクローンを創りだすことに成功したマッドサイエンティストにして作家が文学会議に出る話、もうひとつの「試練」は少女がパンク少女たちにナンパされてスーパーマーケット強盗をする話。両方とも、最後がムッチャクチャで(笑)それまではややもすればダラダラ、ふわふわ、人によっては高踏的だとか、深みがあるというかもしれない文章だけど、基本ダラダラしてる(笑)でもそのダラダラ感がよくって(笑)でも最後ムッチャクチャ(笑)人を選ぶ本ですね。僕は好きです。
★4 - コメント(1) - 2016年1月26日

邦訳一作目「わたしの物語」の衝撃ふたたび。中篇「文学会議」「試練」の2篇を収録。序盤~中盤までとは想像がつかない着地点を迎える終盤のシーン。その急激な落差はまるで落とし穴に落ちたような、白い壁が一瞬で真ピンクになるような、なんとも言えない衝撃と破壊力をもたらす。アイラの毒のとりこになってしまいそう。
★4 - コメント(0) - 2016年1月25日

文学会議の 評価:84 感想・レビュー:88
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