ザ・ドロップ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ザ・ドロップはこんな本です

ザ・ドロップの感想・レビュー(199)

ペレケーノス「ドラマ・シティ」と「ジョン・ウィック」を繋ぐ小品?映画は「クライムヒート」という酷い邦題で未公開のため見逃すな!
★15 - コメント(0) - 3月9日

自分の身は自分で守る、典型的アメリカ人市民の姿。って言っていいのかな・・・・ たぶんに宗教的な罪と罰と贖罪というテーマというほうがしっくりくるか。静かな物語。心は平和になりますね。☆☆☆。「夜に生きる」の続編が出るらしい!
★5 - コメント(0) - 3月1日

事件そのものの顛末よりも、登場人物の過去や背景が明らかになっていくところが面白い。暗く鬱々とした日々が一匹の犬で変わる場面はいいな。トーレス刑事も好きなキャラクターです。
★17 - コメント(0) - 2月5日

今はよくてもお先真っ暗
★2 - コメント(0) - 2月2日

デニス・ルヘインってこんな小説も書くんだと、ちょっと意外。主人公のボブはいいやつなんだか悪いやつなんだかよく分からない不思議な人物設定になっていて、終わり方もいいような、悪いようなどちらとも言える結末。短編を基にした長編だということだから、こういう作品になったのかもしれない。
★5 - コメント(0) - 2016年7月29日

「あいつは俺の犬を殴った」この一言の持つ、単純そうでいて複雑な意味合いが、この作品の魅力そのものだと思う。温もりや幸せや、今まで感じたことのなかった感覚を与えてくれた者を守ろうとする心情の純粋さ、俺のと宣言する薄ら寒さ、行為の冷酷さなど複雑に混じり合った感情と人の有り様が、作品独自の空気と通じている。内気な男の朴訥さが、異なる一面と裏表である事の静かな怖さ。短い物語の中に密度濃く描かれた世界から最後まで目が離せなかった。
★9 - コメント(0) - 2016年6月23日

初めて、デニス・ルヘインよみましたが、大変面白かった。なんとなく漂う不幸な感じが、最後の方まで続き、心配しましたが、良い終わりかたで、うまい。他の作品も読みたい
★8 - コメント(0) - 2016年6月15日

「あいつは俺の犬を殴った」。映画『ジョン・ウィック』では亡き妻から贈られた仔犬を惨殺された元殺し屋がロシアン・マフィアを資金源も含めて根絶やしにするが、この物語は負け犬と自覚していたバーテンダー、ボブが最愛の女性と生きる希望を与えてくれた仔犬を守るために凍傷のような暴力性を解放する。従兄弟の手助けのため、裏社会に片足を突っ込んでいるボブだけじゃなくてアウトロー達や刑事の心のあり方を決定づけた過去や心情も濃やかに描いている。一線を超えてしまったボブと邂逅した刑事の絶望は『血と暴力の国』のベルのようだ。
★74 - コメント(0) - 2016年5月27日

子犬を拾った主人公が、愛せる女性と出逢い、闇社会の人々の不穏な渦に巻き込まれていく話。 物語の顛末に目を向けるより登場人物達が紡ぎ出す人間模様と各々のキャラクターが醸し出す乱反射に身を委ねるだけで、極上の味わいがじわっと滲み込む。 ルヘインの表現力の豊かさが際立っていて、ちょっとした描写の一つ一つが侘しくも愛おしい。ルヘインの表現を体現する主人公ボブの少ない言葉の中に響く「思い」を汲み取って行く愉悦ときたら… ハードボイルドよりウェット、でも感傷的に行き過ぎない。ルヘインのさじ加減が絶妙な一品。
★7 - コメント(0) - 2016年5月13日

子犬を拾って、面倒を見ると決めたとき、ボブの体を震えが駆け抜けた。まわりの世界が崩れ去った。喉がかっと熱くなり、頭のなかで泡が弾けるような感覚があった。その連続する瞬間、彼は幸せだった。冒頭の数章を読んで、僕は物語の行く末に予断を持った。そして、全てに裏切られた。人は様々な顔を持つ。寂しさを抱え、密かに愛を望み、孤独に苛まれ、暗い過去を隠している。抑制の効いた筆致が人物を語り、次第に圧を高め、酷薄に夜を引き裂く。鉛の弾が世界を貫く。「あいつはおれの犬を殴った」理由はそれでいい。無言の感情が胸に押し寄せる。
★63 - コメント(0) - 2016年4月23日

バーテンダーのボブがその子犬を拾ったのはクリスマスの二日後のことだった。仕事からの帰り道、たまたま通りかかった歩道の横のゴミ容器から、弱々しい泣き声が聞こえたのだ。。。「ミスティック・リヴァー」などの映画は観たことがあるが、小説は初。なぜか、ピリピリイライラすることなく余裕を持てて読めた。主人公のボブが死にかけの子犬を拾ったり、かわいそうな老女に親切にするので、ラスト、酷い目に会うことはないなと思った。上手いなぁ!
★9 - コメント(0) - 2016年4月13日

裏社会に生きる人々を描いた、いかにもルヘインらしい作品。登場人物はそれぞれが一筋縄ではいかない複雑な表情を持っていて、内に潜む欲望や狂気、暴力性が時にむき出しとなる。ストーリーにはひとひねりあるのだが、それよりも複雑な人間関係の中に置かれた人物の陰影に魅力を感じるかどうかが評価の分かれ目。また、ポケミスで180ページ程度の中編なのに話の流れがどこへ向かっているのかわかりにくく、主要人物の心情は必ずしもすっきりと納得できるわけではない。ルヘインが初めてという人にはお勧めしにくい。
★2 - コメント(0) - 2016年4月3日

著者の代表作である『ミスティック・リバー』と同じ街が舞台。登場人物の誰もが希望を持てず、どん詰まりの日常に身を焦がしている諦観/閉塞感を詩情すら感じさせる美文で活写する文学的香気は確かに酔わせるが、それだけでしかない。前作にあたる『夜に生きる』を絶賛したのはルヘインらしからぬ巧みなストーリーテリングに新境地を見たからだが、本作のプロットは(短篇を長篇化したとはいえ)あまりに拍子抜けでずっこける。ある意味『ミスティック~』における幼なじみ三人の関係の一角を崩した返歌(=変化)でもあるのだが、生ぬるくて逆効果
★2 - コメント(0) - 2016年3月24日

ドイツ移民にも遅れてアメリカに入植したイタリア移民がマフィアを形成したように、遅れてきたものは常に闇社会で団結する。ここで闇の組織を形成するのはソ連崩壊後入植したチェチェン人のギャングたち。彼らの裏金を一時預かるバー「ザ・ドロップ」に勤めるバーテンダーのボブは気弱で無気力に生きてきたが、ゴミ箱に捨てられた子犬を拾ったことがきっかけでナディアと出会う。新たな出会いで希望が見えた人生もバーで起こった強奪事件で歯車が狂う。さらに子犬とナディアを奪おうとするエリックの出現。闇に同化したボブは悪と化し生き残る。
★6 - コメント(0) - 2016年3月23日

ちょっと短いけど、ちゃんと楽しめる本でした。平凡に見えてもそれぞれいろいろな過去がある。さすがうまくまとめていますし、謎をいつまでもちらつかせなくても、読者をひきつける。最後まで殺されたとして行方不明の男は結局・・・・。でした。
★3 - コメント(0) - 2016年2月22日

おもしろい!小市民のハードボイルド。てらいのない文章に好感が持てる。翻訳もよかった。ボストンだけどレッドソックスが出て来なかったのが不満!(ソックスファン) トムハーディ主演の映画化作品はこちら。http://www.imdb.com/title/tt1600196/?ref_=nm_flmg_act_10
★4 - コメント(0) - 2016年1月29日

なぜこの世界にこんなに惹きつけられるのか。見たこともないボストンの場末が、バーが、浮かびます。
★13 - コメント(0) - 2016年1月24日

あいつはおれのいぬをなぐった。その一言に限る。街の片隅にあるちっぽけなバーのバーテンダー。年の頃は四十過ぎか。傷ついた小さな子犬を拾った。彼の心には温かな日差しが射したが、平凡で木訥な男はすでに裏の世界に片足を突っ込んでいて、胸に抱える闇は、影よりも濃い。あいつはおれのいぬをなぐった。その言葉の意味には、もっと深い意味が隠されている。
★12 - コメント(0) - 2016年1月11日

大都市ボストンの陰にひっそりと息づくチェチェン人マフィアによって搾取されるバーや取り壊される古い教会に集う人々と、ごみ容器に捨てられた闘犬の子犬。主人公のボブも、そんな世界にしがみつき、「罪のうちいくつかから、そう、人は戻ってこられないと思うことはあるよ。そのあといくら善行を積んでも、悪魔はもうその人の魂をがっちりつかんでいて、体が死ぬのを待っていると思うことが」と思いつつ、罪を重ねる。それでも手を重ねてくれる人が必要だ。比較的短い作品だが、登場人物のキャラが鮮明に描かれていた。シリーズ化も面白い。
★6 - コメント(0) - 2016年1月7日

ベン・アフレック主演・監督の「ザ・タウン」を思い出しました。ラストは誰も幸せにならないが人生は続くという苦い終わり方だが、そこがいい。不夜城にも似ているかな。
★5 - コメント(0) - 2016年1月3日

このミス2位の「悲しみのイレーヌ」より断然こちらの方がいい。ミスティックリバーの流れでイーストウッドが監督してればいい映画が出来ただろうに。 コート、手袋、帽子を脱ぎ,マフラーを外した。冬というのはハワイにいる人間が知りもしないぼろゴミを身につけられる、くそありがたい季節だ。 おれにまったく注意を向けなかった.1回だけおれのほうを見たときには、ケツにくっついて離れないトイレットペーパーのかすを見てるようだった。
★5 - コメント(0) - 2015年12月22日

簡易な文章。リズムのある展開で、さくさく読めますが、中身はとても乾いてます。薄い本で良かったと思えるほど、すさんだ感情的になります。でも面白かった。主人公が共感しやすいんだけど、なんだろ、高倉健?を思い出しました。
★3 - コメント(0) - 2015年12月18日

犬2匹が彼の人生に喜びを与えたんだね。
- コメント(0) - 2015年12月17日

この世はままならない。 読んだ後、トーレスと同じ無力感に襲われながら、ボブの希望や幸福も強く響いてきた。そこが天国か地獄かに関わらず、彼らは彼らの町で生きていく。やさしくただしいボブももれることなく、犯罪が蔓延るボストンの下町で生きている。きっと今日も。
★5 - コメント(0) - 2015年11月10日

オフビートなノワール小説。良かった。短い作品だけれど、この短さが逆に余韻を残し、人生の尺図のようでもあると思う。結局のところ、自分を含めた誰もが幾つもの面を持っていて、眺める角度によってそれぞれが担う役割は異なるのだということ。倫理観や道徳観でさえも。9つのルール、がつんときたのは以下3つ。2.誰もお前を愛していない。8.常に道理をわきまえている振りをしろ。9.犬を飼え。いぬ…!υ´• ﻌ •`υ
★36 - コメント(1) - 2015年11月8日

自分の父親が海外小説が好きで、読み終わってある程度、本が貯まると送ってくれます。父からの本を読むと父がどんな感想を持ったのか、なぜこの本を選んだかなど遠方の父を想う良い機会になります。ほの暗い雰囲気の素敵な作品でした。作品の長さも丁度よく上手いなと思える作品でした。
★16 - コメント(1) - 2015年11月3日

sin
表現はおかしいかもしれないが大人の犯罪小説である。短いけれどこの小説の中には人生がある。その一人の男の人生が多くの人々の想いと重なって感じ取れる。主人公は憂いを感じている「世の中は礼節というものを忘れてしまっている。」と…まあ日本に置き換えるなら仁義ととられそうだが、神の御許における慎ましやかさ…と解釈するのが正しいのだろう。動物に瀕死の重傷を負わせるやつ(つまり人間として壊れてしまっているやつ)と、犯罪を日常とする生き方を選ばざるを得ない事とは違う。生き方の問題を解決するために行動する“バン!”
★68 - コメント(1) - 2015年10月18日

36冊目
- コメント(0) - 2015年10月15日

映画の「ミスティック・リバー」はイマイチピンと来ませんでしたが、こちらの小説はなかなか。ちょっとクサいかなあってあたりもギリギリOK。
★5 - コメント(0) - 2015年9月27日

切なさのモザイクみたいな小説でした。中でも主人公のボブは、一番きれいな色のモザイク欠片だと思ったら、見ようによって色の変わる複雑な素材だった。 その他悪い人たちも、それぞれに出自や精神やなりゆきにいろんなものがあって、ただ暴力的だとかずるいとか言えないところが全体に切ない。 短編が映画化されることになって筆者本人がそれをノベライゼーションしたらしい珍しい小説。ミスティックリバーがお好きだった方にはお勧めです。 実在してるように思えてならないボブがナディアとロッコと幸せになれますように。
★16 - コメント(0) - 2015年9月26日

ページ数は少なくとも内容的には濃いので、面白かったけれど疲れました…(笑)。 映画で観た『ミスティック・リバー』と同じボストンの下町が舞台で、ギャングに牛耳られた町の諦めにもにた閉塞感が重苦しい! ゴミ箱から子犬を救った主人公に感情移入して読み進めますが、どの登場人物も曲者ぞろいだし、主人公にも秘密があるようで…最後まで気が抜けません~。 ちょっと素直じゃない、達観しているようなラストが好きです☆
★36 - コメント(0) - 2015年9月22日

 映画の原作というのだが、個人的にとらえどころがないというか、最近のレへインを読んでないので初期と作風が変わったのかと思わせるような物語。
★6 - コメント(0) - 2015年9月18日

面白いかというと疑問だが、漂う嫌ーな雰囲気は不思議に魅力的。終盤のボブとトーレスの会話が良い。
★3 - コメント(0) - 2015年9月17日

このラスト、ズンときますね。( ̄O ̄;)
★5 - コメント(0) - 2015年9月1日

ミスティックリバーの人の著作。映画化されたのはこれの原案の短編で、それを長編にしあげたとのこと。ちなみに映画は日本未公開みたい。ボストンのアンダーグラウンド感というか生々しさが凄い。ただ、そこからの呪縛というか離れられないような感覚が何とも言えない。そして誰もが孤独であるべきというフレーズが印象に残るなー。
★11 - コメント(0) - 2015年8月23日

以前同作者の短編を読みましたが、この作品を読んで自分の好みだと再確認。よし、他のも読もう。映画、早く日本版出てくれませんかね。人物描写が確かで、淡々としたストーリー展開にも関わらずミステリー要素がふんだんです。劣等感と罪の意識を持ち続ける主人公ボブ、捨てられた犬を飼い、世話を手伝ってくれた女性に好意を抱き、おそらく一番読者の共感を得る人物でしょうが、全登場人物の中で一番怒らせてはいけないのも、きっと彼なのです。「この世はままならない」
★9 - コメント(0) - 2015年8月15日

映画がなかなか観れなそうなので、こちらのノベライズ?を先に。。と思ったのだけど、終盤の展開がビックリなので、やっぱり映画を先に観たかったかも?それにしてもルヘインは短編でも登場人物や背景に息をさせるのが天才!ずっと彼らを見ていたい気持ちになります。早く映画観たいよー!
★6 - コメント(0) - 2015年8月13日

独特の裏社会の世界。人が簡単に殺される。短編だったから読み終えたけど、私の好きなタイプの小説ではないかな
★14 - コメント(0) - 2015年8月4日

2冊同時読みの一冊でした。文章が短い。何か含みがあるのかと思いつつ呼んでいると、あ~やっぱりありました。帯の「孤独な男と一匹の犬の出会い」を見て、Satoに笑われた。。。おいらじゃないぞ!
★2 - コメント(0) - 2015年8月1日

主人公ボブは過去に犯した罪の贖罪の意識と、あえて他者と関わらない孤独な人生を送る。従兄弟のマーブですら、どこまで信用できるかわからない。そこへ子犬を拾った事から薄らと明かりが差し込むが、裏社会に生きる彼には容赦なく闇が押し寄せる。映画版はその薄明かりが差した所で締めくくるが、こちらはやはり孤独でこの幸せはいつか消えてなくなる、そう諦観したボブのやりきれない心情が描かれる。 ノワール小説の方が、すっきりと全てが解決するものより惹かれるのは、目を背けたい人の心の闇の真実を描いているからだろうと感じる。
★6 - コメント(0) - 2015年7月31日

ザ・ドロップの 評価:92 感想・レビュー:84
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