考えるヒント (文春文庫)

考えるヒント (文春文庫)
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考えるヒントの感想・レビュー(743)

kaz
言葉には「形」がある。小林秀雄の文章には確かに形がある。読んでいると、その「形」が考えることを促してくれる。シビれた。「プラトンの「国家」」は現代人必読。「批評」も良かった。
★7 - コメント(1) - 3月8日

「当人は考えているつもりだが、実は考える手間を省いている。そんな光景が到る処に見える」(合理的に考えることと効率的に考えることは違う、という指摘)。小林秀雄による、一級の批評がそろっている。考えるヒントというタイトルがよい。作者は、読者に同意することを求めず、自ら考えることを求めている。頭でっかちな青白い哲学ではなく、経験や直感を脇に置かない健康な哲学を持った人だと感じて、すぐ好きになった。
★85 - コメント(0) - 2月27日

小林秀雄さんの文章に触れたくて、手に取りました。昭和30年代後半に書かれたもので、同時代を生きていない私には分からないことも多かったですが、ドストエフスキイやロシア文学についての評論は引き込まれました。改めて、ロシア文学を読み直してみたくなりました。
★4 - コメント(0) - 2月18日

「花の美しさはない(!?)」の小林秀雄。小説の映画化やヒトラーに関する考察は現在も有効だと思う。福沢諭吉の思想解説も面白かった。どの短編も言葉と表象された意味について、丁寧に考える姿勢が表れてるように思えた。たびたび現れる「戦後派」「戦前派」という区別が私には今一つつかめない。後半の旅エッセイでもある「ネヴァ河」「ソヴェットの旅」は、ロシア文学に親しみがなかったため、あまり印象に残らず。ただ、せっかくなのでロシア文学も読んでみようと思った。
★7 - コメント(0) - 2月8日

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全然理解ができなかった。 また挑戦したい。
★1 - コメント(0) - 1月27日

いろんな題材をいろんな視点から語り、あまりにも高邁で、半分も理解できたかどうか。もうすでに50年も前の文章だが、今でもその思想は色あせていない。ヒットラーと悪魔は、本日就任式を終えたアメリカ大統領の姿にも重ねられるようでした。
★11 - コメント(0) - 1月22日

リズムのよいテクスト。比較的突飛に感じる比喩や引用を用いてもロジカルで説得力があるのは圧倒的な筆力によるものだと思った。試験問題の読解に出題される…成る程主題があり、整然としていて謂わんとしていることがきちんと結論に結び付く。文芸批評に留まらず時事やカルチャー、映画や漫画にまで話題は多岐に渡るがやはり読みたくなったのは平家物語やドフトエフスキー。「ヒットラーと悪魔」では人間の心理がいかに支配されたがりプロパガンダを生み出していくのかドフトエフスキーの文学に準え独自の持論を展開していたのが興味深かった。
★57 - コメント(10) - 1月21日

難しい本。 じっくりと腰を据えて読むと、それぞれの話題について最後までたどり着いたとき、主張が俯瞰できるように彼の手によってうまく構成されていると感じた。
★3 - コメント(0) - 1月17日

その時代の流れを感じさせる。昔は受験生必須だったが、改めて読むと、未だに何を言わんとしているのか理解できなかったり、話が飛びながらどこかに着地したり。言いたいことを言っている辺りは小林節として読み流す。自由な人だなあ。 たまに味付けの違う料理を食べるのも。
★2 - コメント(0) - 1月6日

『考えるヒント』読了。小林秀雄というひと一流の、まさしく「考えるヒント」である。小林秀雄が華麗なまでにかるがると鮮やかにステップを踏むその、わかるわからない、のラインは絶妙なぎりぎりのところなので、われこそは、と思うひとは、読んでみるともしかしたら、真剣でダンスができるかもね。
★4 - コメント(0) - 1月5日

夫婦が息子を模した人形にスープを飲ませている瞬間に居合わせたときのエピソードが一番印象に残っている・・・
★15 - コメント(0) - 2016年11月2日

人や本、出来事に対するエッセイ集。流し読み。
★5 - コメント(0) - 2016年10月28日

小林秀雄の代表作。なんでこんな文章が書けてしまうのか。小林秀雄の文章は「感性で腑に落ちる」と表現したらよいだろうか。まさに非合理と合理の共存する筆跡。
★3 - コメント(0) - 2016年10月11日

1974年刊の新装版。昭和33~37年掲載の文藝春秋「考えるヒント」から10~15頁の難解なEssay13篇、朝日新聞「四季」から3~4頁の平易なコラム12篇に加えて38年のソ連旅行に際して寄稿した紀行文2篇を加えた27篇から成ります。1902年生の小林さんが丁度50代に書いたもの。一人娘明子は白洲次郎・正子夫婦の次男兼正に嫁いでいます。白洲正子が小林秀雄の薫陶を受けて骨董を学んだのにはこうした背景があるのですね。改めて読み返してみて、可也刺激的で、声に出して読みたい程に美しく内容は簡潔にして深淵。
★1 - コメント(0) - 2016年9月26日

昔、高校生のとき塾の先生に勧められて読んだが、いまいち頭に入ってこなかった。27になって改めて読んでみて、やはり、読みにくい。文章の構成もそうだが、バックグランドとなる知識も足りてないかも。うーんまた、いつかよむ、、、かなぁ。
- コメント(0) - 2016年8月21日

面白い。最近は教養推進本が増えているけど、あんな本を読むよりもこの「考えるヒント」読んだ方がよっぽど為になる。2004年発行なのにレビュー無しかぁ。うーん。
- コメント(0) - 2016年8月15日

ちゃんと読まなくても、眺めてて気持ちのよい書き方ができる人がいて、このころの文芸関係の人ってそんなのがまだ存在していて、小林秀雄もそんなひとりだと思います。あの時代の思想界隈の「臭さ」みたいのはやはりあるんですけど、まーそれも込みで楽しめるのならば。
★1 - コメント(0) - 2016年7月31日

職場の読書会(今回は私が担当)で本書の前半を扱いました。小林の著作を読み散らかして、私がぼんやりと思い浮かべるキーワードは「常識」と「経験」。博学才穎な読書人が集う読メで愚説を開陳するのは憚られます。・・・私の思う読書会の醍醐味とは、主題に就いて(今回は小林秀雄)その場でポンポン発想が湧いて、それを即興で喋るということにあるようです。ですから、こうして感想としてものを書く以上に、時には”豊饒な”語りがうまれます。そしてそれが実に心地よいものなのですね。
★26 - コメント(0) - 2016年7月16日

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小林秀雄によれば評論の真髄とは対象をほめることなのだそうだ。対象を正しく評価し、在るがままの性質を積極的に肯定すること。なるほど、と思った。そういえば小林評論からは、いわゆる「上から目線」のような驕慢な印象は受けない。悪意や決めつけのないひとの良さ、子ども相手にしゃがみ込んで目を合わせる優しさのようなものが感じられる。悪口を言う退屈、非難否定の非生産性なんて小学生でも知っているような簡単なことを大評論家が言う。単純だからこその真理でもある。「平家物語」「批評」「ソヴェットの旅」
★1 - コメント(0) - 2016年6月27日

読んでゐて「平家物語」を読み直したい気持ちになつた。これが作者の云ふ「批評」なのだらうか。いまはなき分析くんといふサイトで理想の彼氏の上位に登場することが多かつたので、とつつきやすさうなところから読んでみた。
★3 - コメント(0) - 2016年6月25日

高校生のころ現代文の教科書や問題集やらで、この本の中の断片をいくつも読んでいたような気がする。小林秀雄の文章は鋭利という感じではなくて、力強く豊かで、温かい感じもする。それで物事を何層も透かして見てしまうような強い視力がある。しかし、どういう原理がその明視力をもたらすのか、というような分析は、なんとなくする気を起させないものでもある。編集者が勝手につけたとは書いてあるが、タイトルが「考える技法」だったら著者は拒否したかもしれない。
★10 - コメント(0) - 2016年5月30日

まさに「知の巨人」といった人だなあと思った。「ものすごく物知りな人」はたまに見かけるけど、この著書ほどに物事を真摯に深く考える人はあまり見かけない。とても読みごたえがあって面白かった。自分がなぜドストエフスキーに魅かれるのかも分かったきがする。福沢諭吉にも興味をもった。へたな哲学書よりもよほど思考を深めてくれる本だと思った。
★4 - コメント(0) - 2016年5月30日

気持ちのよい本でした。読んでいて、ザワザワしてくる本があるとするならば、こちらは対極にあるかのような(ザワザワしたい時もあるけどね)。てらいのない、それでいて、いうべき事は信念を崩さずいう。なんだか気持ちが整理されていくような清々しいかんじ。個人的に「自然」に対する捉えかたに共通性があると、だいぶ傾倒度が増してしまうのですが、彼もまたしかり。昭和39年初版。旧仮名遣いが多数で読みやすいとは言い難かったです。ドストエスキーにからんだ琴線にふれる記述を目にし、2冊も積読増冊。
★16 - コメント(2) - 2016年5月27日

職場の昼休みに少しずつ読みました。読書会用の本を探しているのですが、その候補の一冊です。この本に決まったら、今度は読書ノートも参照しながら再読するつもりです。
★26 - コメント(2) - 2016年5月9日

すみませんでした。ギブアップ!さっぱり意味が解りません。後は宜しくお願いします
- コメント(0) - 2016年5月6日

【硬い!固い!堅い!難い!】日本を代表する批評家小林秀雄の随筆(エッセイという横文字は似合わない)。高校の現国は得意科目だったが、長文読解で“小林秀雄”の名前を見ると身構えたものだ。この本も雑誌や新聞に載せるにあたり徒然なるままに書かれた文章だが非常に手強い。進みつ戻りつしながら読了、疲れた。 十五夜の日に酒宴を開く話。最初は酒で賑やかだった場も、満月が煌々と照ると一斉に静まり月を眺める。その様子を見ていたスイス人は「月に何かあるのか?」という素朴な疑問を感じる。不思議だよな、スイス人よ。
★6 - コメント(1) - 2016年4月24日

「物を考えるとは、物を掴んだら離さぬという事だ。」自分自身、どのように考えているのかを、考えさせられる一文であった。そもそも物を掴まずに眺めただけでわかったつもりになっているのでは… 力不足で理解できない箇所が多かったが、まさに考えるヒントを与えてくれた一冊であった。
★2 - コメント(0) - 2016年4月17日

「この本の読者は、どのページを開いてみても、読むほどに、いつの間にかかつてないようなかたちで、精神が躍動しはじめるのを感じておどろくにちがいない。《中略》読者は、みずからそれと知らずに考えはじめている。」 小林秀雄氏のこの本は様々なテーマに触れており文章や内容も難しく(実際ほとんど理解できてないのだが)、読むのに時間がかかったが、読むうちに知識を得ている満足感とは別の何かを感じることができ、それは江藤淳さんが解説で述べたような精神が躍動したことであろうと思う。ソヴェットの話は特に面白かった。再読しよう。
★3 - コメント(0) - 2016年4月8日

鋭敏かつ、深く切り込まれた洞察。時を経ても古く感じない。どの本読んでも感じる小林秀雄の偉大さ。考えるヒントが多く詰まった1冊。
★1 - コメント(0) - 2016年3月28日

解説で江藤淳が述べている通り、「実はここに収められた文章に接すること自体が、読者の思考をごく自然に促すのである。」ということに、全面的に同意したいです。小林秀雄自身も、「物を考えるとは、物を掴んだら離さぬという事だ。画家が、モデルを掴んだら得心の行くまで離さぬというのと同じ事だ。だから、考えれば考えるほどわからなくなるというのも、物を合理的に究めようとする人には、極めて正常な事である。」と述べています。考えるヒントは、分からないことが分かるとともに、分かったことが分からなくなることでもある。そう思います。
★8 - コメント(0) - 2016年3月11日

本書は大分前に読み始めたが、その独特な文体に途中で読むのを止めてしまった。最近になって積読本の整理をしていて本書が出てきたので、以前読んだ途中からだが、改めて読み始めた。すると、以前感じた読みづらさはいくらか無くなったように感じた。後半は比較的短いエッセイが多かったからかもしれないが、今回は途中で止まることなく最後まで読み終えた。まだその文体に慣れたとは言えず、内容を理解する段階には到底達することはできなかったので、今後著者の他作品を読み、その文章の奥深さに徐々に慣れていきたい。
★13 - コメント(0) - 2016年3月7日

短い作が多く読みやすく、何度も読みたい名文ばかりであった。自然と心が躍動する、生きた批評を感じた。
★2 - コメント(0) - 2016年3月7日

鋭い文章だなと思いました!ヒットラーとドストエフスキー絡めるのは面白かった。本居宣長からプラトンまで博学さに驚かせる。深い理解にはここら辺の教養必要な気がしました!
★11 - コメント(0) - 2016年2月28日

私は批評には疎いので、かの「批評の神様」が批評は「人をほめる特殊の技術」であると書いているのを目にしたときは少し意外な気がした。「クリチック」とは非を難ずることではなく、正しく評価することであり、それは対象の性質を積極的に肯定することだからと。大した動機もない割に、ある言説を暗黙裡に成立させるバックグラウンドを一切閑却し、それを相対化の枠組みに持ち込み論難するというチープな仕方で鬼の首を取ったような顔をして、あまつさえ「悪口の才能」を鼻にかけているような(続)
★6 - コメント(1) - 2016年2月20日

再読
- コメント(0) - 2016年2月13日

「良心」がいい。
★2 - コメント(0) - 2016年2月6日

難しい文章。。読み解くだけで満足し、そこから考えるのはまたひと仕事。福澤諭吉について述べた章が一番理解した。納得した。
★4 - コメント(1) - 2016年2月3日

・物を考えるとは、物を掴んだら離さぬという事だ。 ・言葉というものは恐ろしい。恐ろしいと知るのは熟考を要する。 ・しき嶋の やまとこころを 人とはば 朝日ににほふ 山さくら花 ・「考えるヒント」という題がついている。私がつけたのではない。編集者がつけた。 ・岡潔 春宵十話
- コメント(0) - 2016年1月31日

再読。これは考える"ヒント"どころの本ではない。脳味噌をダイレクトにさすられるような感覚で、知らぬ間に考えさせられているのだ。現代思想の入門書としても読めるが、用法は多岐にわたるだろう。『プラトンの「国家」』が一番好きかもしれない。
★4 - コメント(0) - 2016年1月9日

考えるヒントの 評価:92 感想・レビュー:188
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