通天閣 (ちくま文庫)

通天閣 (ちくま文庫)
270ページ
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通天閣はこんな本です

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通天閣はこんな本です

通天閣の感想・レビュー(1451)

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★1 - コメント(0) - 2月23日

ひさびさの現代小説に戸惑いつつ、とにかく華のない登場人物に気分が落ち込む。なんで落ち込むんだろあと思えば、こういうひとたち、たぶん本当にいるからだ。小説にきれいなものを見ようとしていたじぶんに少し驚きながらも、それでもささやかな光をものがたりは描こうとする。そうか、この小説自体が、通天閣のようにあろうとしてるのだなと。
★8 - コメント(0) - 2月22日

★★★★☆ 神聖な光が朧月夜から一筋射し、濁った空気の中で坂道に咲く淡紅色の沈丁花が香る。新しい春の到来を感じ、思わず溜め息を吐く。花が一気に開き咲く瞬間、命が生まれた衝撃に涙が溢れる。ソースのように濃厚でドロドロした浪花の町で愛に枯渇して苦悩する人たち。未来への切符を買い求め目的地に向かう恋人に対し、駅のホームに立ち止まり電車を見送るだけの女性、もうそこに彼はいない。孤独に苛まれ泣き叫ぶ迷える放浪者たちに、道端に咲く一輪の花を希望の光として与える。次第に心に響いて内側から抉ってくる不思議な余韻♪
★26 - コメント(0) - 2月21日

なんなんだろう? 描かれている世界に引き込まれてしまう。そして、毎日見てる風景が少し変わって見えた。小説のパワーというかマジックかな、そんなものを感じた。
★6 - コメント(0) - 2月20日

死ぬな、と心の底から著者が言っているような気がします。物語の中で、死ぬなと叫ぶシーンがあるからでしょうか。しかも、その一言が全然無責任ではない。この物語には、人生を謳歌しているようなひとは少なく、寧ろ、仕方なく生きているようなひとばかりです。だから余計に感情移入してしまうし、引き込まれます。この先頑張って生きても、幸せなことなんて、希望なんてないかもしれないけれど、それでも、生きてくれ、と、訴えられているように感じます。明日も生きよう、と思える本でした。
★8 - コメント(0) - 2月14日

途中気分の悪くなる場面もあったけど、最後は話の早いテンポにのみ込まれた。 そう、みんな生きている。
★8 - コメント(0) - 2月11日

*日当たり不良、保証人不要、外国籍歓迎、窓を開けると通天閣がすぐ近くに見えるマンションに住む街工場で働く40歳代の男と恋人がニューヨークに発ちスナックで働き始めた20代の女がもう一方の主人公。二人の周辺で毎日繰り広げられるディ―プな大阪物語。物凄い早さで休む事なく登場人物の心の中を描き続ける著者作品は大好きだ。解説には解説されていないけど最後に通天閣の身投げ現場で遭遇する二人の主人公は男が結婚していた頃に「雪やっ!」と叫んでいた連れ子ちゃう?
★16 - コメント(0) - 2月3日

人って愛されてないと感じると生きる気がしなくなるのかなって思います。もちろんそれは自分から人を愛そうとしないといけませんね。
★7 - コメント(0) - 1月29日

図書館本。西さんの本はいつも、どうしょうもないな〜という主人公が出てきて人間味があって好きだ。しかもそんな主人公たちに最後あったかい光をあててくれる。現実ってこんな感じというゾーンを丁寧に観察していたり、くすっと笑わさせてくれたりする言い回しが毎度すごい。充電の足りなくなったビデオカメラのように、疲弊しきった女性の主人公。飽きるほど充電して、ゆっくりでいいからいつかの自分を見下ろせるように。今度通天閣へ行くことがあったらこの小説を思い出して街をぐるっと眺めたい。
★7 - コメント(0) - 1月27日

直接的な何かで救われたわけではなく、思わぬところで起きた偶然が優しく救ってくれた。あったかいなあ。なにか大きな事件があるわけでもなく、地味でどこにでもありそうな日常だし、どこにもいそうな主人公ふたり。特に女の方は「しっかり!」と言いたくなったけど、それはきっと痛いぐらい気持ちが分かってしまったからで。やっぱり西加奈子さんの作品が好き。
★7 - コメント(0) - 1月27日

asa
主人公は工場で働く中年男性と場末のスナックで働く若い女性。二人がいる環境のしょうもなさ。それぞれの主人公がその環境や周りのちょっとおかしな人達を馬鹿にしながら自分のみじめさを見ないように生きている。湿った関西の空気感と、決して素敵ではない(むしろとても低俗でおかしい)のに、憎めない登場人物たちの描写はさすが西さん。通天閣を見上げて、最後のシーンはすこーんと突き抜けて救いがある。「愛そう」って本当に素晴らしい。
★8 - コメント(0) - 1月21日

今は10分も歩けば通天閣が見えるところに住んでいる。何年ここにいるかわからないが、通天閣には登ってみようとおもう。
★8 - コメント(3) - 1月20日

西さんの本は初めてですが、普段何気に起きている事の活字表現が関西人にとって心地よく、観察眼の凄さと表現の面白さを感じました。ひとは一人ひとりは異なっていても、高い所から俯瞰して見ると、人間という1つのくくりでしかありません。何らかの関係で繋がっているのです。それ以上でもそれ以下でもないように思います。だからこそおもしろおかしく精一杯生きていこうと思い直しました。
★5 - コメント(0) - 1月19日

決して綺麗でなくて、むしろ泥臭くて薄汚れてて、ドロドロしているようで、芯が通っている作品でした。見上げたらいつでもそこにある、通天閣の存在のよう。途中、特にスナックでの場面はクスクス笑ってしまったし、ラストでは涙ぐんでしまった。クセになるなぁ。
★4 - コメント(0) - 1月16日

なんなんだろう、あの人は。「やめます」と言った私に、「通天閣に登ろう」、挙句に登ってきたら、ぼうっと景色を見ている。馬鹿にしているのか。  惨めで寂しい心情を上手く表現していてこの一節で爆笑してしまいました、漁港の肉子ちゃん が面白かったのでこちらも結構楽しく読めました、だんだん西さんの本が好きになってきました、サラバ!も読んでみます。
★16 - コメント(0) - 1月11日

ga
通天閣のある街で交わる事なく進行する2人の日常。濡れてジメついた道路や湿ってカビ臭い空気が漂う西村賢太的生活の40代のシケタおっさんと彼氏にフラれてどーしょーもないクラブでチーフとなるお姉さん+この2人がまだ普通と思える位に強烈にクセのある人物が脇を固めちゃってて終始面白かった。昨日まで3日間大阪に行っていて、「最初に通天閣昇ろ!」と決めていたんだ。うんうん、この雰囲気。読みながら「なんか温度の高い街だなー」と思ったら、数行後にまさにそのままの文章があってニヤリだったり。西加奈子いいな、やっぱり!
★29 - コメント(0) - 1月9日

2017年読了一冊目でした。
★5 - コメント(0) - 1月9日

津村記久子さんの解説にこの小説の良さがギュギュギュと詰まっているので、書くことがなかなか思いつかないなあ…。淡々と続く日常が切なく、どうしようもない主人公2人がなんだかちょっと愛おしい。男の主人公のほうの結末には笑った。切ないのになんか笑える、こんなお話が書ける西さん、やっぱり素敵。
★34 - コメント(0) - 2016年12月29日

★★通天閣が見えるアパートで最下層の生活をするどうしようもないおとこ。毎日決まった中華料理屋で塩焼きそばを食べ、喫茶店に行き通天閣の前のジジイを観察し・・・同じく通天閣近くに住む、同棲していた彼氏が夢を追いかけアメリカに行った当てつけに場末のキャバクラ?でバイトするこれまたどうしようもない女二人の話。一見関係なさそうな二人だが、たぶん、結局昔男が付き合っていた女の連れ子がその女だったというようなオチ?
★4 - コメント(0) - 2016年12月29日

主人公は男か女かよくわからないが、ニューヨークに行ったマメにふられてドン底を味わう。工場のバイトと場末のスナックのバイトで食いつなぐ。辛くてどうしようもないときスナックのママに誘われて通天閣にのぼる。スナック勤めを終えて坂道をたちこぎで登るとき、急いで上らなくても、自転車を降りて振り向けば朝日に映える通天閣を見ることが出来る。だからそんなに急ぐことはないのよと諭される。
★6 - コメント(0) - 2016年12月27日

通天閣に見守られた街で、しょーもない人生を送る男女の生活を交互に描いた物語。人生に絶望しながら、それを認めないように生きている二人。すぐにこの世界に惹き込まれた。多かれ少なかれ人は誰かが羨ましくて、自分が幸せなのか確認しながら生きてる。将来の夢も希望も持ってる方が少なくて、成功してる人を尊敬しながらも恨んでる。人間の感情なんてそんな単純じゃなくて、複雑な思いをどう折り合いをつけたらいいのか、分からないながら藻掻いている。その気持ちを正直に、素直に言葉にしてくれる西さん。最後は少し光を持たせてくれる。
★6 - コメント(1) - 2016年12月26日

部品工場で働く中年男性と、スナックで働く若い女性の二人の視点から物語が語られています。それぞれの日常が淡々と語られており、彼・彼女らの周りにいる人々を皮肉し、下に見ることにより、自分がまだマシな人生を送っていると肯定しようとする二人の姿には愛着を覚えます。人は、本当に満たされていないと、何とか自分を肯定しようとするのだろうと感じました。
★5 - コメント(0) - 2016年12月25日

百円ショップやコンビニに卸す商品の部品の組み立て、梱包をする工場で 働く俺は、行きつけの中華屋で「いつものですね」と言われ、苦々しく思う。一緒に暮らしていた男性がNYに行ってしまい、未練たらたらのまま スナックのチーフとして働く私。冬の大阪ミナミの町で、それぞれの日常は、何の変哲もなく進んでいくように見えたが・・・
★25 - コメント(1) - 2016年12月18日

うちは阿呆や。ずっと好きでさえいたら繋がってられる気してた。この気持ちを捨てたら空っぽになってしまうって思てた。そうやなかった。受け入れても受け入れんでも、終わりは終わりやねん。それを綺麗ごとにしてしもたらもう進めへん。悔しさを寂しさを虚しさを惨めにひっさげていかんと。 みっともなく生きよ。ほんで、また会うたらまた全力で好きになろ。って思った。 思いっきり泣いて笑ってあったまる、ほっかほかの大阪本!
★16 - コメント(0) - 2016年12月13日

読書は娯楽なんだと発見でき、更には西さんのファンになりました。結婚するまで通天閣の近くで育ったこともありそこを舞台に繰り広げられるお話が身近に思え、食堂はあの辺かな?とか、スナックはこんな感じとか、と思いを馳せる読書は楽しいと実感できました。関西弁は文字にするとドギツイねんなあ、も新しい発見の1つです。とにかく、西さんの観察力は素晴らしい!これからは西さんの本を読み続けます。
★8 - コメント(0) - 2016年12月7日

カタルシス。人が必要な言葉をかけてあげれる人になりたいなぁ。
★4 - コメント(0) - 2016年11月29日

久しぶりの西加奈子さん作品。タイトルだけで明るい話と思い込んでいた私は その内容に涙し 殴られたような感覚を味わいました。こんな感想は変かもしれないけれど 自分は幸せやなぁ まだまだ頑張らなあかんなぁ と思いました。
★85 - コメント(0) - 2016年11月27日

西さんの本は2作目。またまた心が温かくなった。本人も気付かないところで、人は繋がっていたりする。必要な人間でありたいと願う。
★13 - コメント(0) - 2016年11月26日

誰かに愛されようとすんな、何かを待ち望んだりすんな。まずは、こっちから愛していこうぜ!人を、世界を、全力で!みたいな物語。クズみたいなどうしようもない人間ばかり出てくるけど、そこはやっぱりユーモアを散りばめた西加奈子らしい作品に仕上がっている。自意識(羞恥心)の壁をぶち破るのは難しい。
★1 - コメント(0) - 2016年11月6日

この人って、ちょっと凄いかも。 小さな部品工場で働く男と、場末の3流スナックの黒服の女の子。 2人は交差しないんだけど、 どちらもどうしようもなく先の見えない日常を送っている。 その様子が淡々と描かれてるんだけど、その閉塞感がハンパない。 文章が素直なだけに、身につまされる。 さすがに最後は、ちょっと希望らしき物があるんだけど。 余りに現実的過ぎて、読むのが辛かったですよ。 まるで自分の毎日みたく。
★8 - コメント(0) - 2016年10月31日

みんな愛されたいし認められたい
★2 - コメント(0) - 2016年10月27日

関西弁がナチュラルで、大阪出身者が、違和感なく読める。 みんなが幸せになって欲しいです。
★3 - コメント(0) - 2016年10月26日

欲にまみれて臭くて汚い、だけど愛おしくなる『人間』。煩悩ばかりで何が悪い、仏に憧れるのも大概にして、泥臭く生きたいものです。
★3 - コメント(0) - 2016年10月25日

何となく途中から結論は見えるが、その先にある「愛」について考えさせられる。素敵な本。
★4 - コメント(0) - 2016年10月23日

大阪のど真ん中にそびえる通天閣。そのふもとの下町で暮らす冴えない男と女。2人の溺れるような、デラシネの毎日とクソみたいな市井の人々。哀愁と夕餉の匂い、笑顔の裏側にある本当の横顔。ひたすら訪れる撮れ高の薄い毎日、撮れ高の薄い毎日。そしてラスト通天閣ではちあう2人が目の当たりするドブネズミみたいな美しさ。読むサンボマスターとしかいいようのない素晴らしき西加奈子節。
★7 - コメント(0) - 2016年10月20日

笑って泣いた。ドラマティックな展開を期待する読者を嘲笑うかのように、そんな展開を決して許さない著者の強気の姿勢に惚れた。二人の主人公はお互いの素性に気づかないまま、またお互いの人生に帰っていった。後世に残したい傑作だと思う。
★4 - コメント(0) - 2016年10月17日

最初は中々物語に入りこめず、今はこれを読む気分ではないのかなと思いつつも読み進めてくうちに、少しずつ主人公たちの思いや感情に惹かれて、中盤からは一気に読んでしまいました。人間のクズな部分も、そのキャラを知れば知るほどに愛しく思えてしまう西加奈子の描く人間ドラマは本当に面白いです!
★119 - コメント(0) - 2016年10月17日

どうしようもなく暗い状況でどうしようかと思ったが、最後は感動してしまった。いいなぁ、西加奈子。
★4 - コメント(0) - 2016年10月12日

最後に、すべてのことが一線で繋がり前向きになった。 誰の身にも起こりうる『あるある』が 自分自身と重なった。
★4 - コメント(0) - 2016年10月11日

個人的に思うこと。とにかく読者に物語を読ませる力のある作家さんだと思います。物語の構成が凝っています。かわりばんこに女性の主人公と男性の主人公のエピソードが語られていきます。そして最後に二人の主人公が、出会い物語は、わずかながらではありますが、希望をもって終わります。他の彼女の作品同様後味の良いことが作品の特徴です。『炎上する君』で帯を書いた又吉さんの、粋なコピーを思い出します。『絶望するな!僕たちには、西加奈子がいる。』<(_ _)>お値段以上の価値有り。
★44 - コメント(0) - 2016年10月2日

通天閣の 評価:82 感想・レビュー:493
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