([い]4-3)なでし子物語 (ポプラ文庫)

([い]4-3)なでし子物語 (ポプラ文庫)
あらすじ・内容
前を向いて、いいんだよ。
あたたかな勇気が胸に満ちる感動の物語

いじめに遭っている少女・耀子、
居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、
生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。
三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。
言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。


○もくじ

プロローグ ・・・・・・7

第一章 ・・・・・・15
第二章 ・・・・・・39
第三章 ・・・・・・78
第四章 ・・・・・・99
第五章 ・・・・・・133
第六章 ・・・・・・158
第七章 ・・・・・・193
第八章 ・・・・・・244
第九章 ・・・・・・336
第十章 ・・・・・・427

エピローグ ・・・・・・449

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455ページ
305登録

([い]4-3)なでし子物語の感想・レビュー(157)

耀子と立海が、心を徐々に開き通わせていく。穏やかで暖かい空気が二人を包みこむ。伊吹さんが描く描写は、私の頭の中にとくっきりと写し出されます。そして、照子より青木の存在の方が大きく感じました。自立と自律。大人の心にも響きます。続編を期待してます。☆4.5
★2 - コメント(0) - 1月30日

時に小気味よく、最後に分かりやすい泣かせ所にきっちり落とし込む他の伊吹作品とは異なる、力の入った長い物語。母に捨てられ、山の中で祖父と暮らし始めた少女と祖父の雇い主の屋敷の人々、屋敷の当主の亡くなった長男の未亡人、腹違いの幼い次男、その家庭教師らとの交流を通して、少女が、かたくなだった心を開いていく姿が共感を呼ぶ。「やらまいか」(=やってみようじゃないか)という言葉が不思議に力強く。この後、耀子はどのように大人になっていくのだろうと思っていたら、近いうちに続編が刊行されるとのこと。それはまた楽しみ。
★49 - コメント(3) - 1月4日

自立、かおをあげていきること。自律、うつくしくいきること。やらまいか。あたらしいじぶんを、つくるんだ。
★2 - コメント(0) - 2016年12月12日

良い言葉にたくさん出会える本。
★3 - コメント(0) - 2016年12月3日

切ないのに、同時に、読んでいる間中、温かく柔らかいもので心が満たされた。じっと耐えて望まぬ状況が過ぎていくのを待つしかなかった耀子と立海。それは照子も同じ。3人の心が優しく触れ合い、ほぐれ、そして少しづつ前へ歩みだしていく様子は読者の心にも強く響く。「自立と自律」という言葉、「どうして」より「どうしたら」と前向きに生きることを教えた青井先生、「悪意がなかったから許せというのは強い者の言うこと」と言う間宮老人、「女中」という仕事に高い誇りを持つ鶴子さん、千恵さん、佐々木さん、常夏荘の人々は皆魅力的だった。
★12 - コメント(1) - 2016年11月23日

初作家さん)穏やかでやさしく、力強い物語。しなやか、というのかな。読んでいてこんな感覚になったのは初めてかもしれない。様々な事情からそれぞれに立ち止まっている3人が、出会った場所で学び救いつつ救われ、ぶつかり戸惑い、そして前を向く。立ち止まらす間にその先へ。自立と自律。ヨウヨとリュウカとテルコ。3人を囲む人々。止まっていた時間が動き出した。きっと大丈夫。温かくそう思える最後だった。
★26 - コメント(0) - 2016年11月21日

初読みの作家。子どもたちの心の葛藤が、読んでいて静かに心に沁みてくる本。子どもたちに自立と自律を説く家庭教師。しかし、この子どもたちを傷つけたのは、自立と自律ができてない大人という皮肉。理不尽でままならない世の中を子どもたちが生きていくために「どうして」ではなく、「どうしたら」と考えて強く生きて欲しいと思わせる久しぶりに「良い本」を読んだ。
★9 - コメント(1) - 2016年11月4日

おあんさんの呼ばれる照子、ちっちゃい耀子と立海のじゃれる様子がいじらしい。やらまいかの言葉が、この本の中で生きている。また、私にも語りかけてくる。
★3 - コメント(0) - 2016年11月2日

読んでいる間ずっと心を掴まれ瞼が熱くなり目に涙を浮かべていた。大事な言葉を何度も繰返し優しく語り掛けられ鎧を剥ぎとられ、心が真綿で包まれ、浄化されていく。大人の事情により辛い環境の中で沢山傷付いた二人の子供の純粋さに胸が打たれる。何て綺麗な出会いと友情だろう。離れてしまった互いにとって初めての大切な友達。忘れないでなんてそんな言葉は要らない。大事なお守りの言葉「やらまいか」「どうしたら」。そう唱えながらずっと二人は繋がっていける。撫子の様に寄り添う二人の物語、私もずっと忘れない。
★52 - コメント(5) - 2016年8月8日

すごくおもしろくて、引き込まれました。3人が前向きに変わって行く姿や、変わろうとする気持ちにさせる周囲の温かさに心を打たれ、久々に時間を忘れて読みきりました。特に青井先生の言葉、強かった。皆さんの感想呼んで手に取りましたが正解でした。
★14 - コメント(0) - 2016年7月18日

文芸書で出会って以来何度も読み返しました。出先でどうしても詠みたくなって文庫で購入。おあんさんの言葉にも先生の言葉にも私の人生の指針になっているものもあります。子供たちにも自立と自律は教えています。
★3 - コメント(0) - 2016年7月3日

素晴らしい読後感でした。青井先生の言葉がヨウヨの未来を照らす。子供が絶望するのを見たくはありません。自立、かおをあげていきること。自律、美しくいきること。やらまいか。
★22 - コメント(0) - 2016年7月1日

置かれた場所でひたむきに生きるひとたち。ヨウヨもリュウも家の愛は十分得られてはいないけれど、周りの人たちの温かい目の中でひたむきに生きていく。今いる環境の中で、周りの人を大切にしながら自分自身を育てていけばいいんだと改めて伝えてくれた本でした。
★7 - コメント(0) - 2016年6月23日

この本は文庫本での再読です。 ヨウヨとリュウカの2人の純粋さに惹かれながら、変えようもない家系やいろいろなしがらみがあって、生活水準も違う。何も知らない子供の気持ちと、回りにいる人達。実は年代が80年代ということもあって、こんなこともあったのかと昔を思い出すところもある、そうなると複雑な家庭もあった気がする。リュウウカ、ヨウヨの2人成長は続編で読みたいし、成長したヨウヨの気持ちが楽しみです。(青井先生とおあんさんとはどう繋がっていくんでしょう?)
★10 - コメント(0) - 2016年6月22日

455ページ、長かった。なかなか読み進まない。300ページを過ぎたあたりからは一気に読めた。不思議な穏やかな物語。
★1 - コメント(0) - 2016年6月9日

立場や環境は違っても、似ている境遇にいる3人の物語。子ども2人の言動が微笑ましくて、でも痛々しくて胸が苦しい思いをしながら読み進めました。未亡人の女性がどんどん変わっていくのは素敵でした。3人それぞれが前を向いて生きていくであろう未来が見えて良かった。優しい物語でした。
★39 - コメント(0) - 2016年6月2日

「どうして?」ではなく「どうしたら」と考える。すごく心に残る言葉。
★14 - コメント(0) - 2016年6月1日

小泉今日子の書評本で紹介されていて読みたくなり図書館で借りた本。 切なくなる。 燿子や照子の気持ちに近い私。仲間はずれにされる怖さ。人も関わらずに1人でいたいと思うことも多々ある。青井先生の言葉に励まされる。前を向こう!どうして?ではなくてどうしたらいい? 自立と、自律。 手元に本を残さない主義だけれど、これは残した1冊。
★9 - コメント(0) - 2016年5月14日

とても自然に泣けた
★2 - コメント(0) - 2016年4月15日

なぜ、伊吹さんの作品はこんなにも心を揺さぶるのだろう。冒頭から終わりまで、感情の根っこを掴んで放さない。この作品でも、何度も涙し、ため息をつき、天を仰ぎながら読み終えた。電車の中だというのに。立海と耀子が、互いを思いやり大切に思うが故にすれ違う様子、伊吹さんでなかったら、きっとあんなふうに描けない。心を揺さぶる心情描写は他の作品にも通ずる。私たちが普段目をそらしがちな「生きることの本質」に正面から向き合う伊吹さんの作品たちから、これからも目が離せない。
★7 - コメント(0) - 2016年4月10日

家庭環境に恵まれず、いじめを受け、居場所のない耀子と立海。2人の育った環境には格差がありすぎる。でもそんなことは関係ない、勇気さえあれば。二人の心が通じあう時…。ヨウヨとリュウカの物語が、眩しくて愛おしい。病弱な立坊が、耀子のために勇気を出したり、厳格な父親に立ち向かう場面に心を動かされる。子どもの人格を丸ごと包み込む家庭教師青井の存在も素敵。一方夫をなくした照子は、過去に閉じこもり生きていたが…。ひとりじゃない。大好きな人やたくさんのものとつながっている。だから力が出るんだ。自律とは、美しく生きること。
★70 - コメント(0) - 2016年3月28日

子供はちゃんと大人が守らないといけない。そんな当たり前のことを改めて思った。強い子供なんていない。「自立と自律」「どうして?をどうしたらに言い換える」最初は、印象の悪かった青井だが、ちゃんと子供を見る目を持った人物だった。「許せなくても、わかるときがくる」って、大人の都合だな。
★8 - コメント(0) - 2016年3月22日

49日のレシピも良かったですが、こちらもお勧めです。人生の踊り場で悩んでいる人の再生を描くのが本当に上手な作者だと思います。
★2 - コメント(0) - 2016年3月10日

「なでし子」の意味がわかった時に胸をぎゅっと掴まれたような感じがしました。理不尽なことはたくさんあるけれど、「どうして」じゃなくて「どうしたら」って考えよう、と力をもらいました。明日からまた頑張るぞっと!
★6 - コメント(0) - 2016年2月23日

52/2/22/2016 会社でうまくなじめないまま転勤した若者がいたんだけど、そういう人がいると、この本を薦めたくなる。自分のちょっと辛かった時代の事も思い起こし、当時の自分を励ませるようにも思える。おあんさんの気持ちが、今は胸にしみる
★9 - コメント(0) - 2016年2月22日

本当にこの本に出会えて良かった。今回再読だけど、初めて読んだときは読み終わったあとしばらく他の本に手が出せなかった。これより素敵な物語に出会える気がしなくて。耀子と竜海のやりとりは可愛いんだけど、傷を負いながらもお互いを想い合っていることが痛いほど伝わってきて、何度も泣きそうになった。照子、龍一郎、耀子の祖父、ハム兄弟、長屋の人たち、素敵な登場人物ばかりだけど、中でもやっぱり青井。彼女の教えは心に刻んでおきたいことばかり。
★8 - コメント(0) - 2016年2月12日

友達推薦本。著者初読み。ドリフターズのひげダンスが出てくる1980年代のお話。使用人のいるお屋敷、村の人たちの様子など今の時代とはちょっとかけ離れている所もある分おとぎ話のような描写に「日本昔話」を思い出した。家庭教師の青井女史が語る言葉に人生を生き抜くコツを見出した。ラストはホロリ。
★9 - コメント(0) - 2016年2月3日

本との出会いは多分に偶然が支配していて、世の中に溢れる多くの本の中でこの1冊が私の手元に来た幸運に、ただただ感謝するばかりです!家族の縁が薄い3人が"常夏荘"で出会い、それぞれの心に少しずつ変化が芽生えていくという話。子供が絶望する姿は見ている方も辛いもの。絶望を心に抱えて生きてきた耀子と立海が"やらまいか"で1歩前に進もうとする姿に背中を押されたのは照子だけではないでしょう。"自立と自律"。年の始めに私の背中もそっと押してくれる美しい1冊でした。
★7 - コメント(0) - 2016年1月16日

いじめられっ子・耀子と複雑な生い立ちを抱える御曹司・立海の友情と、二人を優しく見守る大人達の物語。何度も涙ぐんでしまいティッシュを握りしめて読了。大人の身勝手な振る舞いに深く傷ついた子供達。心の糸をぷつりと切って全てを遮断してしまった耀子が、友達のいない少年・立海と出会い、彼に必要とされることで徐々に変わっていく。「やらまいか(いっちょ、やったろ!)」という言葉が印象的。身勝手な大人の対極には二人を慈しむ大人達がいる。耀子の祖父と未亡人・輝子のひだまりのような温かさにもホロリ。二人の成長に勇気をもらった。
★69 - コメント(2) - 2015年12月25日

なぜだか読んでる最中に舟木さんの絶唱のメロディが頭の中を駆け回っておりました(*^_^*)。理不尽にも親に去られた子が自分の居場所を見つけることは難しい。又、親の想いは素直に子供には伝わらない。照子も勇吉も子供に去られ頑なになった心を癒してくれた者は、それぞれの血の繋がりがもたらす癖やしぐさ。泣きなさい、思いっきり泣いて今日の自分とさよならするのです。明日は傲然と顔を上げ、自分に持てる力を養う為に勉強して、やらまいか!。それにしても・・イジメと云うものは人類が滅ぶまで卒業できないのでしょうかね。
★59 - コメント(4) - 2015年12月16日

★★★★ やらまいか。
★1 - コメント(0) - 2015年12月6日

キョンキョンが新聞で書評を書いていたので、読んでみた。すごくいいお話だったけど、ちょっと無駄に長い。冗長な部分があるように感じる。
- コメント(0) - 2015年11月20日

この本、よかった~
★1 - コメント(0) - 2015年11月20日

お気に入りの作家さん。母に捨てられた耀子と体の弱い立海の成長の物語。所々、感動と悲しみでうるっとしたけど、全体的にはまぁまぁな感じでした。好きな作家さんだけに、少しハードルを上げすぎたかもです。
★1 - コメント(0) - 2015年11月14日

同僚のおすすめ。 それぞれ違う環境にありながら悩みいじめに苦しむ孤独な二人の子供。山里の生活のなかで人との関わりの温かさを知り前向きに生きる勇気を得る。切なさと優しさにちょいちょい泣けた。他の作品も読んでみます。
★6 - コメント(0) - 2015年11月10日

「ほんの些細な事」が深く深く根を張って、頭や体、心から離れない‥物語は淡々と進むけれど、傷を負った人の描写がとても丁寧。自律と自立‥本当に長い時間がかかってしまうのは、実感出来る人と出来ない人に分かれるだろうなぁ‥。その言葉に、存在に‥気がつかなくても、助けて助けられて‥人は少しずつ前に進んでいる。
★3 - コメント(0) - 2015年11月6日

伊吹作品四作目、しかしこのなでし子、私には以前の3作品ほど心動かされなかった。耳垢騒ぎや、「自律」と「自立」の話とか、部分部分ではそれなりに楽しめたが、読了した直後の感情は今ひとつ。期待しすぎ?
★3 - コメント(0) - 2015年10月14日

文庫で再読。二年前、心に響いた言葉は時々私を励ましてくれています。今回は二人の子供達だけではなくこの子たちの親、祖父、常夏荘で働く大人達の心の中も感じることができました。『星の天女』の話と龍一郎との思い出を長い時間、胸に刻んで生きている照子の愛も心に残った。間宮のおじいさんが語る孫・耀子への思いは切なくてしょうがない。青井先生の強さにも惹かれます。何度も読んでいきたい大切な一冊です。
★19 - コメント(0) - 2015年9月14日

優しさと愛がたくさん詰まっていた。先祖や両親に生かせてもらっていることに感謝したい気持ちになり、この世に生があることが幸せに思えた。自立と自律、自分にも言い聞かせたい。
★4 - コメント(0) - 2015年9月5日

『四十九日のレシピ』の伊吹さんの作品ということで手に取った。母に捨てられたいじめられっ子の耀子、生い立ちの重圧から体を壊しやすい立海、夫を亡くし居所のなさを感じる照子。3人が峰生という撫子の咲く村で出会い、少しずつ人生が変わっていく。 伊吹さんの作品に出てくる人物はいい人過ぎる人も悪過ぎる人も出てこなくて人間じみていて好き。子供が大人の都合に振り回される描写は本当に理不尽を感じるけど、それでも前を向こうとする二人の子供の姿に励まされた。続きが出たら絶対読みたい。それからの二人が気になる!
★7 - コメント(0) - 2015年8月13日

([い]4-3)なでし子物語の 評価:100 感想・レビュー:79
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