長いお別れのコニコさんの感想

かつて厳格な父が東一家の柱だった。校長でもあった父が認知症になって妻も3人の娘も、そして娘の家族も否応なく介護の嵐に巻き込まれていく。思い悩む母と娘の関係もリアルに描かれて、最終章のQOLでは母の思いや妻の気持ちが胸に迫って来た。ラストで、昇平の孫のタカシが通う学校の校長に呼ばれて、お祖父さんが亡くなった話をするところが何か晴々とした気持ちにさせられたのは、中島さんの筆力だろう。ロング・グッドバイも悪くなかったというように。
★25 - コメント(0) - 2016年1月5日

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539冊/147016ページ/女性

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