沈黙の修一郎さんの感想

子供の頃、天草四郎の物語を読んで以来その過酷な歴史に怯んでキリシタン本を読むのを躊躇していた。この本は刊行当時聖職者からは非難の声が上がったという。遠藤氏は,信仰人が時に遭遇する理不尽な運命について納得できる解釈にたどり着いたのだろうと思う。何故このような時に神は沈黙されるのか,救いはないのか。元は同じ神を信じたロドリゴ,フェレイラ,キチジロー,そして井上筑後守が選び取った運命は違った。弱くて卑しい存在のキチジローと自分とを重ねて,信仰人でない自分も「お前はどうなのよ」と問いかけてしまうのである。
★123 - コメント(3) - 3月18日
へくとぱすかる
かつて「狐狸庵先生」としての、オモシロイ方の本ばかり読んだので、シリアスな遠藤周作って、知らないんです。なぜか最近クローズアップされているようで、一度読んでみたいですね。
★1 - 03/20 21:35

修一郎
最近クローズアップされているのは,スコセッシ監督による映画が出たからです。。。キチジロー役を窪塚洋介,井上筑後守を尾形イッセーがやってます。 私もかつて孤狸庵先生本が主でした(^^;),引き続きシリアス本も読もうと思っていますっ(^^ゞゞ。
★11 - 03/20 22:01

ペトロトキシン
そういえば『真昼の悪魔』も遠藤周作でしたよね。ドラマ見てたら面白そうで、原作も読んでみたくなりました。
★1 - 03/21 00:31


感想・レビュー投稿者

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