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2024年4月の読書メーターまとめ

海燕
読んだ本
5
読んだページ
1525ページ
感想・レビュー
5
ナイス
269ナイス

2024年4月に読んだ本
5

2024年4月のお気に入り登録
6

  • KANATA-KEI
  • makoto018
  • 及
  • だてこ
  • りん
  • lily

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • makoto018
  • りん

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

海燕
「三千円の使いかた」に続く著者2冊目、また別のも読んでみようと思わせるよい作品だった。大きな事件やドラマチックな展開があるわけではなく、それがまた好ましくもある。古本屋、そこに出入りする人々、そしてちょっとした食べ物。状況の設定が巧み。登場する人物も含めて、いかにもどこかにありそう、いそうな感じである。人物は皆、進路とか異性への想いとか、多少思い悩むものを抱えていて、出てくる古書や食事を通じて一歩先に進むヒントを見出すような仕立てになっている。道具立てと、それらを用いて人のつながりを描く手腕が見事。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
5

海燕
かねて「させていただく」とは珍妙な表現だと感じていたが、珍妙の一言では片付けられない敬語の世界と歴史があることが分かる。22年1月初版だが、手元の本は同年6月に既に6版を重ねており、言葉について存外に高い関心を集めていることも分かり驚く。本書で知った概念「敬意漸減の法則」。敬語は使っている内に、含まれる敬意が徐々にすり減り、いずれ更なる敬意を含む敬語が出てくる。そしてどんな敬語も、敬意の漸減は避けられないという。また「させていただく」は、他人への敬意より自分の丁寧さを示す表現との分析で、目から鱗だった。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
「三千円の使いかた」に続く著者2冊目、また別のも読んでみようと思わせるよい作品だった。大きな事件やドラマチックな展開があるわけではなく、それがまた好ましくもある。古本屋、そこに出入りする人々、そしてちょっとした食べ物。状況の設定が巧み。登場する人物も含めて、いかにもどこかにありそう、いそうな感じである。人物は皆、進路とか異性への想いとか、多少思い悩むものを抱えていて、出てくる古書や食事を通じて一歩先に進むヒントを見出すような仕立てになっている。道具立てと、それらを用いて人のつながりを描く手腕が見事。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
元文部官僚の二人による対談。かなり読み進めてから、読メの記録から既読であることに気づく‥ 官僚として、二人とも異端なのだ。寺脇氏はとんがったイメージがあり、前川氏は相対的に穏健な印象だが、一読すると分かるように、共に教育改革に対する熱い思いを共有している。前川氏など事務次官まで務めた挙げ句、OBへの再就職斡旋が違法として辞任している。おそらく、異端の官僚が財務省、経産省、警察庁などの省庁でトップになることはない。それだけ文科省は擦れていないということか。教育行政はもっと注目されるのでないといけない。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
著者の作品は、佐方貞人シリーズを興味深く読んできた。本作は佐方シリーズの大半より後に書かれたもののようだが、今ひとつ印象に残らなかった。警察の組織の描きかたや、警察官の台詞まわしのリアリティーに対して物足りなさを感じたことがひとつ。もうひとつは、事に及ぶに至った動機というか必然性があっさりしているように思われたこと。台詞については、特に管理職のそれが一昔前のような古さが感じられて、入り込めない要因だったと思う。また他の作品にも期待。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
渡辺美里のある曲に「月と六ペンス」というフレーズが出てくる。30年余り前にその曲を聴いた当時、私は文学部の学生だったが、既にモームの小説の存在を知っていたのか、あるいはそれがきっかけとなり小説を知ったのか、今となっては分からない。以来、いつか読もうと思っていたのがついに実現したので、実に感慨深い(笑)。作家である「私」の視点で、画家のストリックランドの生涯を語るという仕立て。この画家はいわゆる破滅型か。有機的な筋立てではないので馴染みにくく感じるかもしれないが、金原瑞人氏の訳は読みやすかった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/23(1782日経過)
記録初日
2016/01/01(3051日経過)
読んだ本
441冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
122399ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
209件(投稿率47.4%)
本棚
3棚
血液型
A型
現住所
愛知県
自己紹介

気象予報士の資格を持っています。季節を感じなからのランニングが趣味。乾いた身体を潤すbeerもまたこの上ない楽しみ。

小説の他、自然科学、社会科学の本も読みます。

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