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2024年4月の読書メーターまとめ

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2024年4月に読んだ本
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2024年4月のお気に入られ登録
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  • Francis

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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下巻では上巻で展開された伏線がどんどん繋がっていって、最後はクライマックスへ突き進んでいきます。巻末の解説によると大ベストセラーになったと書いてありましたが、ナットクの出来。欧州発のベストセラーには当たり作が多いという自分の経験に経験に違わない一作でした。。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

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マンション管理組合の若い担当さんが「早急なご対応ありがとうございました」というメールをくれました。「早急な」は違和感があるなぁ、「迅速な」なら分かるけど。ボクの日本語がズレてきてるのかぁ。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
29

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多分、当サイトきっかけ。ものすごく丁寧な取材の上で書かれているのだけれど、逆にたくさんの情報の密林に迷い込んだようで、全体的な流れを掴みにくい本でした。大事なことを言いたい、ってのは分かるんだけど・・・★★★☆☆
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70年代後半、雑誌「エピステーメー」(懐かしい!)に連載された原稿を精査改稿してまとめたもの。古代エジプトで成立したギリシャ語の文書集。古代ギリシャ哲学から新プラトン主義まで、二元論的なグノーシス思想から教父たちまで、古代各地の神話的な哲学思想がランダムに登場してくる。全体の半分はマニアックなほどの訳注で、そっちは拾い読みしか出来なかったけど、色々と勉強になりました。
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読友さんきっかけ。一歳ちょっとの初孫ちゃんは、はやくもスマホをスワイプして喜んでいる。文化と社会の変化の早さと個々人のの対応の柔軟性に、従来の人類学の解釈的一般化や構造主義、機能主義では対応できない、文化をコミュニケーションと捉えて表象の疫学(感染症や風土病などの)として構築すべき、という興味深い提言の書。最終章は人間の精神の機能を考察しているけれど、OSとアプリ、オブジェクト指向プログラミングなど90年代に流行った情報処理工学の影響があるのかな、と思いました。
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「ブッダが説いたこと」きっかけ。wikiによると著者はベトナム反戦に奔走し、ダライ・ラマに並ぶ偉大な仏教者とのこと。本書は'91年の本で、仏教的な瞑想をマインドフルネスと読んで広く推奨するところから始まるのですが、本書の、そして著者の真価は安直な心理セラピーではなくて、平和運動や環境保護にあるんだということが良く分かる作りになっています。法華経や般若心経の本もあるみたいなので、読んで見たいな、と思いました。
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今回は僕の好きな哲学的な論文が多くて愉しめました。「神罰が遅れて下されることについて」「ソクラテスのダイモニオンについて」では、冥府巡航譚が語られてそれも興味深い。また、「妻への慰めの手紙」は4人の男児のうち二人を失い、さらに2歳の末娘も失った妻への手紙で、これも理性によって感情を制御するよう奨める気丈な哲学徒としての顔と、そうは言いながら自分だって木石にあらず・・・と語るもう一つの顔が交錯する、一読に値する内容です。
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図書館のサイトで見かけて借りてきました。新書版119頁の薄い本。最初の66頁が1967年に行われた講演録で詳しい注釈がとても親切。残りは編者と訳者による解説。訳者が言うとおり、講演の翌年には欧米や日本でも学生達による急激な左旋回が起ったけれどアドルノはその予感はなかったように見える。なんだかとても衒学的な人のような印象を持ちました。
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読友さんきっかけ。2月に予約を入れてやっと順番。聡明で真面目な女性が世界を旅しながら、ネットや文献情報も渉猟しつつ書いた本で、単なる美食紀行にはない魅力がありました。本書冒頭に近いイスラエルの記事の中で「定住農耕民であるユダヤ人」P74という記事に創世記終盤から出エジプト記の遊牧民としての記事を知らないんだろうなぁ、だから暢気な口調なんだろうなぁ、と思っていたら、本書の終わりに近くなってパレスチナやヨルダンのアラブ人とのやりとりが始まると、グッと著者の認識がシビアになるところが興味深かったです。
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「ブータン: 国民の幸せをめざす王国」きっかけ。スリランカの仏教学者が1959年に英語で上梓した本。200頁に満たないコンパクトな本だけれど、仏教の本当の姿を分かりやすく教えてくれる名著。アートマン=自己は存在しない、というお話や仏教の不殺生戒など5戒によって世界秩序を作ることは夢ではない、というお話など、目からウロコのとても興味深い内容でした。ずばり、オススメです。
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様々な情念や衝動を理性によって制御するための修練や日頃の心がけなどを述べる論文が多く、通俗的倫理のススメのような印象を与えるけれど、その目指すところは世俗の成功や安心立命ではなく、哲学の道を辿り、徳の高い生を追求するところにあって、そこにこそプルタルコスの魅力が発しているのです。ボク的には「お喋りについて」が一番、面白かったです。
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図書館のサイトで「ヘルメス文書」で検索したらヒットして面白そうなので借りてきました。でも「ヘルメス文書」には一言も触れてないのでした。とはいえユスティノスが「ソクラテスはキリスト教徒だった」とか、神のロゴス(ことば)とデュナミス(ちから)は一体だ、とか主張したという話しはとても勉強になりました。
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「中国史とつなげて学ぶ日本全史」きっかけ。「われわれはとかく、「中国」というものが古来一貫して存在したように思いがちである。しかし(略)あくまで世界史の一部として、たえず変化してきた。(略)それでもつい中国・東アジアの歴史を世界と切り離して考えてしまう、そんな知的習癖を自他ともに改めていきたい。」p258。まことに至言。中国における官民の分離、多様性の言及は格差と腐敗を内包しつつ、より広範な概念を示していて、そのような視点で読んでも面白い。「中国史とつなげて学ぶ 日本史」と併せて読むと更に勉強になります。
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東アジア史を勉強する中で鄭成功を知り、和藤内という言葉くらいしか知らなかったので、江戸時代の人に恥ずかしい、と国性爺合戦を読もうと思って借りてきました。近松の代表作五本からさらに部分的にダイジェストしてあり、現代語訳と原文を比較して読みました。同時代のスペインもお芝居が盛んでしたが、スペインの、たとえばティルソ・デ・モリーナとかロペ・デ・ベーガに比べると筋立てもグッと複雑、登場人物もたくさん、当時の人びとが良くお話について行ったもんだなぁ、日本人って頭良い?と改めて感心しました。
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序と2章、6章は教皇フランシスコが書いたと思うけれど、それ以外はバチカンの官僚が書いたんではなかろうか。例えば3章の「あらゆることは関係し合っているので、自然保護は人工妊娠中絶の正当化とも相いれません。」P108みたいな粗雑で愛のない、教条的な論理を教皇フランシスコが書くとは思いたくないのです。冒頭の三つの章以外には「霊」に触れていないというのも一つの根拠です。どっかの役所の長期総合整備計画を読まされてるような、身の入らない読書になりました。
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もったいないからゆっくり読もうと思っていたのに、読み始めたら、怒ったり泣いたりするれいんさんに引っ張られて、アッという間に読み終わってしまいました。去年の「虎の涙」に比べると、ご本人の結婚や色々のイベントがあるせいかだんだんと高まっていく構成を感じさせる本になっていました。
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読友さんきっかけ。孤独のグルメの人が銭湯に入って、居酒屋に入ったら・・・もう、お分かりですよね(^_^)v
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「トウガラシ讃歌」きっかけ。九州ほどの国土に人口70万人、'12年度予算は510億円でうち171億円はインドからの無償援助。米軍駐留のために2000億円を超えるミカジメ料を払っている日本と比べて、どっちが外交上手? インドと中国に挟まれて独立を維持し続けるために、独自の国作りをするブータンは今後、先進各国の進む道を先取りしているかもしれない、と思いました。
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「実践理性批判」きっかけ。「155D なぜなら、実にその驚異(タウマゼイン)の情(こころ)こそ知恵を愛し求める者の情なのだからね。つまり、求知(哲学)の始まりはこれよりほかにはないのだ。」p56の名文句を読みたかったのです。「知識は感覚」という経験論を排除する一方、虚偽の可能性を形式論理の中に模索して行き詰まって観念論の限界も示す、というふうに読みました。
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読友さんきっかけ。ピケティはいつも読者に読みやすい本を書いてくれるので安心なのですが、本書もおもわずニンマリしてしまうような皮肉をきかせつつ2,3時間で読めるコンパクトな本。でも、図表やグラフを用いたバックデータがしっかりしていて説得力があるのもいつものピケティ節。「一国の経済活動のほぼ全部を脱市場化する」P85という、おそらくマルクス以上に過激な主張には深く共鳴しました。
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読友さんきっかけ。アッタリ前の話しだけど、自分の立場からだけモノを見ていたら間違いを犯すのであり、明治以降の日本はその典型例であったことは自明のことなのです。そのことをハッキリと分らせてくれる書物でした。それはまた今後の日本と東アジア、世界全体を考える上で重要な視点だとも思います。同じ著者の別の本も読んでみようと思いました。どーでもいいですが、中国が二つの中国を認めてくれたら沖縄の米軍を大幅削減できないかなぁ、と思ったのでした。
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人間を義務づけ、強制として働く道徳法則に隷属しないために、自己の自由と人格を高める喜びに従う必要がある、そこで最高善というニンジンをぶら下げよう、そのためには自由とともに神と不死を要請する必要がある、という議論。もちろん純粋理性批判で掲げた限度を弁えながらと言う話しなので、正直、綱渡り的な話しだと思いました。
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本巻と2巻とも、全体の半分ほどは訳者による解説。でも、「基礎付け」を読んだから、と失礼ながらパス。「純粋理性批判」で展開された認識論を道徳法則に展開するのが本書で「純粋実践理性」という言葉にたじろぐが要するにアプリオリで普遍的な道徳法則と、その前提となる自由意志を理性がどう架橋できるのか、みたいな問い。そもそも自由意志は存在するのか、みたいな根本的な所から議論が始まっていきます。
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デルポイの神官としての神学と哲学を横串にする論文集。「神託の衰微について」についての「神々と人間との中間的存在であるダイモーンの種族」P254を巡る議論が興味深かった、だって新約聖書では「ダイモーン」は「悪霊」と訳されているから。新約聖書の成立時期における様々な神学や哲学思想を垣間見るという意味でも興味深い本でした。
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「トウガラシ讃歌」きっかけ。書名は中国西方の未踏峰。初登頂を目指す日中合同登山隊と入山を拒否しようとする地元の人々との対立から始まり、遭難、遺体捜索へとお話が進みます。十年以上、遺体捜索に通い続けた著者は地元の人の山と自然に対する畏敬の念に触れて、やがて入山を拒否しようとした人々の気持ちに深く共鳴するようになります。あわせて、地球温暖化で年々後退していく氷河の描写も見逃せませんでした。
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読友さんきっかけ。多くのレヴューがあるので詳しくはそちらをご覧いただくとして。読みながらハンナ・アレントの生涯を思い出しました。お奨めできる本でした。
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2024/04/06 12:04

自分の子供の幸せを願わない親はいないだろうけど、子供にとって何が幸せかは、子供自身が試行錯誤してつかみ取るはずであり、絶対に親の知るところはならないだろう。それどころか年端もいかない親の思っている自分自身の幸せだって、本当の幸せを指し示しているのか、おそらく分っていないのだから。

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読友さんきっかけ。地震について最新の研究成果を知ることが出来ました。日本列島の成り立ちから東北や九州、近畿から新潟までの地域ごとの特徴のお話も興味深かったし、温泉好きの私としては火山の話も面白かったです。巻末には事項索引もあるので、専門用語の意味に迷った時にも親切設計でした。真面目で好感の持てる一冊でした。
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下巻では上巻で展開された伏線がどんどん繋がっていって、最後はクライマックスへ突き進んでいきます。巻末の解説によると大ベストセラーになったと書いてありましたが、ナットクの出来。欧州発のベストセラーには当たり作が多いという自分の経験に経験に違わない一作でした。。
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3月までラジオのスペイン語講座の講師だったセンザノさんがお奨めしていたので借りてきました。最初はウンベルト・エーコふうの重厚な書き出しですが、エーコのように歴史的背景を知らないと読みにくいと言うこともないし、良い意味での明るいさ軽さもあります。一冊の本とその作者を巡るお話でロマンスとミステリーが次々と読者を引っ張っていく、読書好きにはたまらない本でした。
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読友さんきっかけ。大乗の側からの小乗批判、あるいは在家仏教からの出家仏教への批判という内容だけれど、なにしろ信心の話しなので最後は良く分らない。理解するものではなく了解するモノなんだろう、と思いました。沖縄の半基地運動家であった阿波根 昌鴻(あわごんしょうこう)が若い頃に強い影響を受けた京都の一燈園の話題が語られていて不思議なご縁にビックリしたり、でも興味深かったり。
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'21年中の講話集。「善は必ずひっそりと、時にはまったく人知れず、慎ましく成長するものなのです」P184,「信仰が生き生きとしていれば、祈りは悲痛なものとはなりません」P295など心打つ言葉に加えて、アフガンやシリヤ、ハイチなど世界各地の紛争や災害の情報に接して迅速に祈り、支援を訴える姿も印象的でした。スペイン内戦中の殉教者を次々に列福、祝福する姿勢には疑問を感じましたが、「ともに歩むシノドス流を貫く旅する教会」P354と言う彼は、さらに遠くて高い未来を見据えているのかもしれません。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/21(1756日経過)
記録初日
2019/01/04(1954日経過)
読んだ本
829冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
264811ページ(1日平均135ページ)
感想・レビュー
799件(投稿率96.4%)
本棚
1棚
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
https://parceque.seesaa.net
自己紹介

何を読んだか忘れてしまうので、自分のためにコメントを記録しています。
なお、コメントに「読友さん」云々とあるのは、このサイトのレヴューで見かけた本、と言う意味です。

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