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2024年4月の読書メーターまとめ

いなばさくら
読んだ本
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読んだページ
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感想・レビュー
17
ナイス
1412ナイス

2024年4月に読んだ本
17

2024年4月のお気に入り登録
2

  • yutan2278
  • W-G

2024年4月のお気に入られ登録
4

  • yutan2278
  • きりん★
  • W-G
  • 伊江後 悠

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いなばさくら
ネタバレ長編社会派ミステリ。いや、十分鈍器として殺人事件の凶器になりそうなほど分厚い。この厚さにかなり読み始めるのを躊躇したけど、とっかかってしまえば非常に面白くてページをめくる手が止まらない。さすがに一気読みとはいかなかったけど、土日2日で読み切りました。かなり序盤から犯人は3人に絞られており、「怒り」(吉田修一さん)に近い構成。それぞれが臭くても一筋縄ではいかない背景が面白い。北関東の地理に明るければもっと楽しめたんやろな。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

いなばさくら

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:5489ページ ナイス数:1463ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1030393/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
17

いなばさくら
ミステリ連作短編集。タイトルではどんな内容か全くわからんけど、読み終えてから考えたらなかなか上手なタイトルですね。本作がデビュー作みたいやけど、同じミステリ・フロンティアでデビューした梓崎優さんの「叫びと祈り」っぽさを感じます(その梓崎さん、ずっと刊行予定欄に載ってるけどいつ新作が出るのか…)。架空の国の登場人物なので、文字数少な目とはいえ頭にすっと入りにくい。章ごとに主な登場人物を載せてくれてたのはありがたいです。次作も気になる作家さんになりましたね。ミステリ・フロンティアはほんま外さんなあ。
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いなばさくら
タイトルから想像できるように、刑事が主役の長編警察ミステリ。帯にはミステリ界若手一って書かれてる下村さん、著作数も多いのであまり若手感はなかったけど確かに発行時は30代やし若手作家さんの部類でしょう。主人公は刑事の王道を外れてしまった小柄な中年男性っていう設定なので、あまり映像化向きではないのですが、でもしっかりした謎解きですとんと腑に落ちる結末でした。警察ミステリとしてなかなかお好みの作品でした。
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いなばさくら
連作風長編ミステリ。「たちもりめぐみ」さんって読めるかい!と思ったデビュー以来、2作目の作家さん。タイトルからはどんなストーリーなのか全く想像もできなかったけど、広い意味での特殊設定下の謎解きでしょうか。出だしから分籍が話の本筋になるかと思えば、第4話からがらっと違う事実が出てきてそっちの結末が本題になります。とは言え全話テイストは同じで、無理なく読みやすい作品でした。できれば主人公に似た体質の登場人物、彼が特殊能力を得た背景にも触れて欲しかったな。
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いなばさくら
長編家族小説、というかタイトルからも想像できるように家族ではなくなる小説かな?主人公の住む町は明示されていないけど、姫路まで100kmとかこうのとりとか、出石出身の垣谷さんやからご自身の故郷が舞台なんでしょうか。2019年から雑誌掲載ってことは年齢もリアルにほぼ主人公ぐらいの時の話みたいやし、ある程度実話も交じってるんでしょうか。結構身近なネタを取り上げはることが多いので共感できるときとそうでない時のギャップがある作家さんなんですが、本作は共感しきりでした。
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いなばさくら
日常の謎というか懐かしい食事を探す、ミステリ短編集。あまり連作感はないのでほんとに気軽に読めます。タイトルから続編(第2作)と思って読んだんだけど、ググったり確かに第2作だったがなんと10作まで出てる人気シリーズだったんですね。施設や学校には架空のものが多い(一部実名もあり)が料理の名前は実在のものみたいで、それだけでも美味しそう。わたしはぎりぎり洛外やからかこんな典型的な京言葉を喋る人は知らんけど、こういう設定の方がウケるんでしょうね。
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いなばさくら
ネタバレ西加奈子さんらしくちょっとだけエンタメ寄りの純文学的長編小説。主人公とその親友の高校時代が前編で卒業後が後編だが、全編通じて重くて暗い人生が描かれています。表紙は親友の方をイメージしてるんでしょうが、絶対アキ・マケライネンを検索して比較しちゃいますね(笑)。人が何人も死ぬミステリは平気で読めるのに、本作のような苦しい生活を読むのは苦手。死より苦の方がまだ現実的だからでしょうか。苦手でもたまにこういう読書も必要かな。
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いなばさくら
ネタバレ日常の謎系ミステリ連作短編集。タイトルに含まれている2020年コロナに振り回された人たちのお悩み相談がベースですが、いや各話ともすんなり謎を解いたと思ってからのもうひとひねりが素晴らしい!ほぼ完読している辻堂さんの作品の中では「あの日の交換日記」が最も好きでしたが、本作はそれに並ぶか超えるか、それぐらいハマりました。やや安っぽくはあるけど最終話の締め方はお上手で、暗くなり過ぎないのがいいですね。しかし結構多作な作家さんで、追いかけてて楽しいですね。
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いなばさくら
サブタイトル通り大正時代を背景にしたミステリ短編集。ほんの少しだけ連作要素もありますがほぼ独立しているといってもいいでしょう。ちょっとでも時代がかったお話は大変苦手で読むスピードが遅くなりがちなんですが、青柳さんの文章はするっと読めて全く苦になりませんでした。しかし歴史に疎いので、これらの人物が全て実在したのかとかエピソードがどこまで史実に基づいているのかなんかはほぼ分からず。詳しい人ならそこを踏まえてもっと楽しめたんでしょう。いや、知らずに読んでも面白かったです。
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いなばさくら
長編ミステリ。クローズドサークルものをタイトル通り視点人物を変えながら進めていく展開。多分小説昴新人賞依頼2作目の作家さんやけど、そのデビュー作をあまり覚えていない(≒あまり高評価を与えなかった?)ので比較はできないけど、もうワンパンチ欲しかったかなという印象です。軽い文体だけど割合本格的という、結構わたし好みの作風ですが、密室トリックにもう一ひねりほしかったりとか犯行の動機が弱く感じたりとか、ちょっと辛めの感想になってしまいました。アイディアは面白かったから、他の作品も読むかも。
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いなばさくら
ネタバレ長編社会派ミステリ。いや、十分鈍器として殺人事件の凶器になりそうなほど分厚い。この厚さにかなり読み始めるのを躊躇したけど、とっかかってしまえば非常に面白くてページをめくる手が止まらない。さすがに一気読みとはいかなかったけど、土日2日で読み切りました。かなり序盤から犯人は3人に絞られており、「怒り」(吉田修一さん)に近い構成。それぞれが臭くても一筋縄ではいかない背景が面白い。北関東の地理に明るければもっと楽しめたんやろな。
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いなばさくら
ネタバレ辻堂さんにしてはミステリ色薄めの、長編社会派青春小説。「トリカゴ」みたいに社会的弱者というか暗部に焦点を当てたようなお話しなので、正直ページをめくるペースが上がるようなことはないのですが、それでも悲惨さだけではなく上手に読ませる筆力のおかげで、それほど卑屈にならずに読了しました。タイトルの一部、「サクラチル」って本文中に触れられている通り、言われてみたら変な表現ですよね。1回咲いてるから散るんやからね。しかし辻堂さんが東大受験生を書くと、一部はご自身のことかと勘繰ってしまいます。
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いなばさくら
青春ミステリ、連作短編集。阿津川さんの長編はこれでもかとの本格ミステリが多いけど、短編集だとちょっと違う趣きで、本作もかなり本格なんだけど遊び心のあるミステリ。まあ高校が舞台で日常の謎系やし、読みやすくなるのは当然かもしれないけど、それでも従来とは異なる作風ですね。いや、こういうのも大好きですけど。特に第3話、こういうのって高校生ならでは!って感じでいいなあ。わたしも中学時代、休憩ごとにポーカーしてたなあ。
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いなばさくら
ネタバレややホラーでかなりオカルト的な、長編ミステリ。この作家さんは相当以前に「ジェノサイド」を読んでお気に入りだったのですが、そこから新作の情報もなかったので次の手に至らず早11年…。いや、専業作家さんではないのかもしれませんが、横山秀夫さんか原尞さん並みの寡作です。で、久々の本作も読者を呼び込む筆力はさすがで、読んでる時間を忘れてしまう展開なのですが、どこかで正統派謎解きな結論を期待していたわたしにはちょっと残念な結末。どうせならもっとファンタジーに突き抜けても良かったかもですね。次作も10年以上後なんかな
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いなばさくら
長編ミステリ、シリーズ第5作。登場人物や背景が分かってる方が面白いと思うので、順に読むのがお薦め。とは言え全ての関係を覚えているわけではないので、大まかに分かってれば十分に楽しめます。ただページ数は多くないけど2段組みはちょっと腰が引けて…実際の読破時間もそれなりにかかりましたが、1日で読み切らないと勿体ないというか流れを忘れてしまいそうなので、斜め読み気味に読破しました。ヴァンプドッグのインサイドとアウトサイドが意外な形で絡み合い、終盤のどんでん返しはさすがでした。なんぼか読み落としてる気もしますけど。
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いなばさくら
タイトルの通りシリーズ5作目は今までのスピンオフ的、お仕事小説かつライトミステリ風短編集。ただ前作までと比べてミステリ要素は殆どなくなって、お仕事小説と人間模様の要素がほとんどになってるイメージです。いきなり本作から読みだしたらあまり楽しめないんちゃうかな?逆に順番通り読んでるわたしは、諸々感じた違和感やらクエスチョンが作者あとがきで氷解していったので、最終的にはすっきりと読み終わりました。今まであった安っぽい恋愛要素がないのも高評価ですね。この調子なら次作以降も読みたいけど、先は長いなあ。
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いなばさくら
ミステリ短編集。わたしが短編ミステリの名手と勝手に崇めてる長岡さんの出世作だった「傍聞き」がシリーズ化されて、たぶんその第3作にあたる本作ですが、今までよりもっと理系的要素が強くなっているように感じます。数作前までの東野圭吾さんのガリレオシリーズに近いイメージですね。ただ時間軸が驚くほど幅広いので、特に最終章の設定にはやり過ぎ感がありましたね。更なる続編も期待したいけど、本作の経過時間と人物設定を鑑みると、相当ぶっ飛んだものになりそうですね。
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いなばさくら
連作風ではありますが長編ミステリ第4作。いや、このシリーズは読みやすくて面白いし、何より美味しそうなのが徹底しています。今までも美味しそうなレシピが出てきてて絶対再現するぞ!と思いながら一つも実行していませんでしたが、本作の焼き枝豆ぐらいは実現したいな。ミステリとは言え大きな流れはそんなに難しくないし、どちらかというとライトなグルメ小説って言う方が現実的かもしれません。まだ続編もあるようなので、この調子なら完読したいですね。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/25(1754日経過)
記録初日
2012/02/01(4485日経過)
読んだ本
1274冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
412437ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
828件(投稿率65.0%)
本棚
10棚
自己紹介

大阪在住。

ほぼ小説しか読みません。なかでもミステリがお好み、ホラーと純文学は苦手。まれに好きな作家さんのエッセイは読みます。

年々自己最高読了冊数を更新し、2023年はついに200冊超え。空いた時間は全部読書してたくらいの印象なので、さすがに今年以降この数字を更新することは無いでしょう(特に目指してるわけでもないし)。

読メ始めてから皆さんのレビューを見て読み始めた作家さんも大変多く、そのうち伊与原新さんは単行本完読しました。他にも辻堂ゆめさんや結城真一郎さんや新川帆立さんや阿津川辰海さん達東大閥の方々をはじめ、宇佐美まことさん、斜線堂有紀さん、浅倉秋成さん、織守きょうやさんなどなど、文学賞受賞作以外の作家さんはほぼ読メで発見しております。今年も皆様のコメントを色々参考にさせていただきます。

そんなわたしのつまらない意見が、もし誰かの楽しい読書のお助けになれるならこんな読書家冥利なことはございません。

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