読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

ミスターテリ―(飛雲)
読んだ本
4
読んだページ
1534ページ
感想・レビュー
4
ナイス
1107ナイス

2024年4月に読んだ本
4

2024年4月のお気に入り登録
1

  • さゆ

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • さゆ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ミスターテリ―(飛雲)
復興バブルを当て込み、東日本日本大震災直後の被災地での土木作業者の男の悪戦苦闘の物語だが、境界性人格障害の娘との父娘の物語でもある。こんなにも壮絶で絶望感しかない人生が、しかもそれが作者の実体験とは、ー夢にうなされるような日々が続き、安定剤、抗うつ剤、そして催眠導入剤を服用・・そして頓服薬として睡眠薬を常用しての執筆ーやはり普通の精神状態では無理だ!読んでいくのも覚悟がいる。それでも赤松さんの作品を読み終わると、絶望感から沸き上がるこのエネルギーは何なのか?だから、辛くてもまた次の作品を手に取ってしまう。
ミスターテリ―(飛雲)
2024/04/12 19:34

ー昨日、24年の本屋大賞が「成瀬は天下を取りに行く」に決まったと発表があったが、あの成瀬の明るく元気な生き方と、まったく正反対の道しか歩くことができないボダ子のことを考えると胸が痛む。そんな絶望感しかない日々の生活、それでも自分の居場所を見つけ、おそらく成瀬よりも強い負のパワーで懸命に生きていく姿には共感する。まさにー 「ボダ子は今日も生きている」ー

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

ミスターテリ―(飛雲)

ー《映画館が家にやってくる》ーソニーはテレビブランド「ブラビア」を動画配信サービス仕様に刷新。コンセプトをシネマ・イズ・カミングホームとして、まず18日に欧米で発売。映画やドラマ、スポーツなど動画配信サービスのコンテンツに合わせて、自動で最適な画質が設定される。アマゾンのプライムビデオに対応、人気ドラマ「ザ・ボーイズ」では作中の映画シーンに黄色味をつけ現実のシーンと分けて表現した。ー 3月のブラビア発表会でトップガンのコンスキー監督が「私たちが意図した通りの映像を、テレビで見ることができる」と強調した。

ミスターテリ―(飛雲)
2024/04/25 07:08

ーソニーが動画配信の映像表現を重視する背景には、放送からネット配信を サービスへとコンテンツ視聴がシフトしているためで、米国の有料テレビの系約世帯は27年には、現在より3割減って5000万世帯を割る見込みだが、動画配信の売上は55%増の1650億㌦に増える。新型コロナ禍で自宅で映画を見ることが定着、ソニーの関係者は「映画を見る層にターゲットを絞りこんだ結果、その市場には一定の大きさがあり絞りこむことができた」と強調する。今後、エンターテイメントを重視し、グループ全体で制作者を支える技術開発を展開していく。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
4

ミスターテリ―(飛雲)
本城さんの「スカウトデイズ」など、野球愛あふれる作品が大好きで読み続けているが、この作品も野球に関わり、スポーツ記者となった父と息子の物語で、仕事での男の生きざまとともにスポーツ新聞が全盛だった時代を描く。サラリーマンが毎朝、スタンドで駅売りのスポーツ新聞を買い、車内で昨日の試合の結果を読んで1日がスタートしていた時代ーそんな時代を知っている野球ファンなら誰もがこの作品が好きになると思う。昔の野球のエピソードも満載で、そこから実際の出来事や実在の選手を推測するのも、この作品の醍醐味であった。
ミスターテリ―(飛雲)
2024/04/28 19:04

ーいまはスマホでタイムリーに情報が入り、大谷のホームランもリアルタイムで知らせてくれ、朝から元気をもらうが、イチローが大リーグに挑戦した当時、あの頃はなぜか、夕刊フジの裏面でイチローのヒットで元気をもらい、翌日のスポーツ新聞を楽しみにしていた。いまは一般紙も読まなくなっているのに、スポーツ新聞を読む人がどれくらいるのか・・そう思いながらも、やっぱり阪神が勝つと翌日のスポーツ新聞の見出しを楽しみにしている・・そんな古い時代の人間である。

が「ナイス!」と言っています。
ミスターテリ―(飛雲)
「過去や短い未来・・そんなもんどうでもよくなってくる日々を送るようになったらな、自分の人生最後の欲求を存分に満たしたくなるんだ。それが人間なんだ。」と70歳を過ぎた男が突然、身勝手な言い分で、妻を捨てて別の女性のところへ。しかしそれは男の一方的な愛情で、相手の女性は財産だけが目的だった。妻としては、いままでの結婚生活はなんだったのか思い悩むことに、そこから別れた妻を応援する姪たちと、女性に慰謝料を請求する裁判が始まる。結婚とは、幸せとは・・人生の終わりを迎えての生き方をいろいろ考えさせられる作品であった。
ミスターテリ―(飛雲)
2024/04/20 20:17

ー「全部ふっきろうと決めたの。おとうさんのやったことすべて、それも自分の人生なんだって受け入れて、自分の意思であらためて別れることにしたの、それまでもやもやしていた後悔やら未練やらなんやらが全部弾けとんだ感じでね。お母さん、かっこいい別れかたをしたのよ。」 それまで 家庭生活しか知らなくて、夫がいなければ生きていけなかった女性が、裁判を続けるうちに少しずつ力強くなっていく姿が爽快であった。そして最後には寂しく人生の後半を迎える老齢の男性と、力強く生きていくバイタリティーあふれる女性の姿が心に残った。

が「ナイス!」と言っています。
ミスターテリ―(飛雲)
復興バブルを当て込み、東日本日本大震災直後の被災地での土木作業者の男の悪戦苦闘の物語だが、境界性人格障害の娘との父娘の物語でもある。こんなにも壮絶で絶望感しかない人生が、しかもそれが作者の実体験とは、ー夢にうなされるような日々が続き、安定剤、抗うつ剤、そして催眠導入剤を服用・・そして頓服薬として睡眠薬を常用しての執筆ーやはり普通の精神状態では無理だ!読んでいくのも覚悟がいる。それでも赤松さんの作品を読み終わると、絶望感から沸き上がるこのエネルギーは何なのか?だから、辛くてもまた次の作品を手に取ってしまう。
ミスターテリ―(飛雲)
2024/04/12 19:34

ー昨日、24年の本屋大賞が「成瀬は天下を取りに行く」に決まったと発表があったが、あの成瀬の明るく元気な生き方と、まったく正反対の道しか歩くことができないボダ子のことを考えると胸が痛む。そんな絶望感しかない日々の生活、それでも自分の居場所を見つけ、おそらく成瀬よりも強い負のパワーで懸命に生きていく姿には共感する。まさにー 「ボダ子は今日も生きている」ー

が「ナイス!」と言っています。
ミスターテリ―(飛雲)
法律のプロである裁判官がいるのに、なぜ陪審員制度が存在するのか、考えさせられる作品であった。14才の少年が隣人の医師を殺害、現場で逮捕される。その事実は間違いなく一級殺人で起訴される。しかしその背景には、同情の余地があり弁護側は無罪を主張。検事、弁護人の最終弁論が述べられ、1人の少年の運命は12名の陪審員たちに委ねられる。自分の意見を考えながら読んでいたが、果たして客観的な判断ができるのか、有罪か無罪か陪審員たちはそれぞれの立場からの意見をぶつけ合っていくが・・最後の結論まで読むのが恐ろしかった。
ミスターテリ―(飛雲)
2024/04/05 20:09

ー陪審員を選ぶにあたって、米国ではまず200人ぐらいがアトランダムに選ばれて、そこから、最後に弁護人と判事が立ち会いのもと、それぞれが質問を行って選んで行くのであるが、確かに、裁判の内容によって、男女、年齢、人種などが、最終判決をするにあたって重要なファクターとなるため、ここからすでに裁判が始まっていて、なぜかゲームの駆け引きに陪審員が使われているみたいで、この制度が本当に公平な裁判をするための手段なのかと思ってしまう。

ミスターテリ―(飛雲)
2024/04/05 20:11

ーそれでも、陪審員制度があるのかその答えが、陪審員に選ばれた1人の意見が参考になった。「なぜ、法律知識のない一般市民を陪審員として法廷に呼び、有罪無罪の判断を求めるのか、私は、そこに人間が持ち合わせる「情」が加味されることを期待しているのではないかと思うんです。ー法と照らし合わせてどうなのかというよりも、裁かれる事件が果たして罰を科されるべきものなのか、法との無縁の一般市民の目から見ることを要求されている。」ーそしてあらためて日本の裁判制度の意味を考えてみる。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/08/21(1736日経過)
記録初日
2009/12/30(5257日経過)
読んだ本
1265冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
501254ページ(1日平均95ページ)
感想・レビュー
326件(投稿率25.8%)
本棚
41棚
性別
現住所
大阪府
自己紹介

追記、お気に入り登録について、
いろんな年代の人がどんな本を読んだり、どんな感想を持っているかを知りたいので、アトランダムにお気に入り登録をしているので、突然、登録をすることがあるので、すみません。こちらへの返信、登録は無視してもらってかまいません。

純文学からエンターテイメント小説、推理小説からSF小説、歴史物から旅行記まで、とにかく読むことが楽しみで、おもしろそうな本を手当たり次第読んでいます。

好きな作家は、開高健、井上ひさし、三島由紀夫、宮本輝、吉村昭、山崎豊子。

昔から読んでいる作家は、東野圭吾、黒川博行、真保祐一、逢坂剛、佐藤正午、島田荘司、宮部みゆき、篠田節子、舟戸与一、高村薫、白川道などで、初期の作品から同時進行でずっと読み続けています。

今まではずっとミステリー小説中心で読んできたのですが、最近は女性作家の作品がおもしろく、桜木紫乃、沼田まほかる、井上荒野、島本理生がお気に入りです。

2019年8月に記録をスタートしましたが、手元にいままで読んだリストがあるので随時登録していこうと思います。
本棚は年ごとに読んだ本をアトランダムに入れて、そのなかで毎年自分のベストを作っているので、これもぼちぼち登録していこうと思っています。

毎日のつぶやきは、自分の勉強のため新聞からピックアップした出来事を中心につぶやいています。本の感想以外に興味がなければ、すみませんが無視してください。

追記――みんなとの共通本が知りたいので、とりあえず今まで読んだ本を、作者ごとに本棚を作るようにしました。そのため以前の感想文でも、気に入ったら唐突にナイスをするので、すみませんが気にしないでください。

参加コミュニティ1

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう