全くラクガキじゃなくて笑う。めちゃくちゃカラーイラストが多く、大量の小ネタ漫画も掲載されている冒険者バイブルと並んで本編補完の必需品な内容。ただあっちと違うのは種族変化やTS、現パロなど、本筋からは逸れたお楽しみ要素がメインな点。しかしそれらがお遊びでは終わらず、キャラクターの造形や性格、言動を浮かび上がらせるための一種の考察として描かれたものというのが恐ろしいし、どこまでも自作品に真摯すぎる。パッタドルの現代飯やライオスのお好み焼き初体験回やプレゼント交換回は必見だし魔王ライオスだけで一日語れる。最高。

表題をかなぐり捨てて、遥か彼方まで遠ざかってしまった寂しさとやるせなさを感じる。かつて愛着を抱いたキャラクターたちはアイデンティティを脱ぎ捨て、約束された無の到来までパーティーに興じる。着飾るのはかつて自身の身体だった宝飾品。どこまでも豊かで満ち溢れ、無常でグロテスクな月での暮らし。一万年の狂騒と孤独はたった数話に圧縮され、この巻のラストに「宝石の国、完！」と掲げられても納得せざるを得ないし、逆に「ここからが真の宝石の国だ！」と言われても否定できない。もうあの頃の面影は全く無い。誰だろう。かわいいね。

全くラクガキじゃなくて笑う。めちゃくちゃカラーイラストが多く、大量の小ネタ漫画も掲載されている冒険者バイブルと並んで本編補完の必需品な内容。ただあっちと違うのは種族変化やTS、現パロなど、本筋からは逸れたお楽しみ要素がメインな点。しかしそれらがお遊びでは終わらず、キャラクターの造形や性格、言動を浮かび上がらせるための一種の考察として描かれたものというのが恐ろしいし、どこまでも自作品に真摯すぎる。パッタドルの現代飯やライオスのお好み焼き初体験回やプレゼント交換回は必見だし魔王ライオスだけで一日語れる。最高。

一巻まるまる性欲の話をしているのですごい。それも真面目な話で。「今までの距離感も大概だったやろがい」と言いたくなるが、いざ意識すると臆してしまう心の揺れ動き描写は見事と言いたくなる……なるが、君ら中学生だよね？なんでがっつりコンドームとラブホの話してるの？受験や将来のことはさておき、作者直々に「性の四日間」と言い放つだけのことはある。助けてくれ。

完結後にこの手の本の完全版を出すとはええ商売しとりますなあ、と言いたくなるがこれを読まないと真の意味でダンジョン飯が完結しないのでマジでズルい本。キャラクターブックの体裁をとってるくせにここでしか読めないエピソード漫画が多すぎる。当然本編の後日談もめちゃくちゃ書き下ろされているのでダンジョン飯を語る上でこの本は避けては通れないが、A5サイズにサイズアップされてるのは素直に評価ポイント。世の中の単行本ファンブックはこれくらい気合入れてほしい。