昨夜、NHK「映像の世紀バタフライエフェクト:史上最大の作戦 ノルマンディー上陸」を見て思い出した本「爆撃(ハワード・ジン著)」。自分たちは正義で敵ナチス・ドイツは絶対悪(悪魔?)とする考えで攻撃正当化の連合国。フランス・ロワイヤンでの多数の民間人無差別殺戮をヒロシマ原爆とあわせて紹介した本。プロコフィエフを苦しめた(?)スターリンからの要請に原爆開発「マンハッタン計画」のルーズベルト大統領が応えた上陸作戦。核保有国ロシアもイスラエルも戦争止めない現在。核兵器は戦争抑止力になっていない。勝てば官軍?
「暴力と報復の連鎖を止めなくてはならない」と帯に書かれている。あたかも広島の子どもたちが真珠湾を爆撃したかのような、原爆投下擁護論は報復気分に基づいていたと指摘。映画「オッペンハイマー」が話題の今、多くの人に読んで欲しい本。
本書の日本ネタ(?)は「第3章 日本の夏」。シベリヤ経由で米国に渡る前に横浜にしばらく滞在し音楽評論家:大田黒の尽力により帝国劇場でピアノリサイタル。その後、ニューヨークでは記者たちの前で山田耕筰と日露戦争のような音楽論議? ジダーノフ批判の後、ショスタコーヴィチはオラトリオ「森の歌」でスターリン賞を受賞、一方、プロコフィエフのオペラ「真実の人間の物語」は党から冷たくあしらわれたという。
前に読んだ「音楽家の伝記 バーンスタイン(ひの・まどか著)」関連では、 クーセヴィツキーの協力。「未亡人の一人息子は兵役免除」ルールがなければ彼も兵隊として第一次世界大戦で戦死していたかも。まさにバタフライエフェクト。参考文献には以前読んだ3冊。ロストロポーヴィチ夫妻の「ロシア・音楽・自由」とガリーナ・ヴィシネフスカヤの「ガリーナ自伝: ロシア物語」、ソロモン・ヴォルコフによる「ショスタコーヴィチの証言」。ロストロポーヴィチ夫妻もソルジェニーツィン関連でソ連政府に睨まれ音楽活動ができなくなり後に米国亡命。
本は買って読む主義で、ノンフィクションを中心に東野圭吾など小説も読みます。数冊併読していますが、本屋で気になる本を見つけると直ぐに買ってしまうため、どんどん積読本が増えていきます。変な本ばかり読んでいると言われてきましたが、このサイトで同じようなマイナーな本を読んでいる人がいることが分かりうれしくなりました。
そして、「ナイス」ありがとうございます。個別にお礼できませんので、この場を借りてお礼致します。本サイトに登録された本に興味を持ち、ますます積読本が増えそうで心配です。
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本書の日本ネタ(?)は「第3章 日本の夏」。シベリヤ経由で米国に渡る前に横浜にしばらく滞在し音楽評論家:大田黒の尽力により帝国劇場でピアノリサイタル。その後、ニューヨークでは記者たちの前で山田耕筰と日露戦争のような音楽論議? ジダーノフ批判の後、ショスタコーヴィチはオラトリオ「森の歌」でスターリン賞を受賞、一方、プロコフィエフのオペラ「真実の人間の物語」は党から冷たくあしらわれたという。
前に読んだ「音楽家の伝記 バーンスタイン(ひの・まどか著)」関連では、 クーセヴィツキーの協力。「未亡人の一人息子は兵役免除」ルールがなければ彼も兵隊として第一次世界大戦で戦死していたかも。まさにバタフライエフェクト。参考文献には以前読んだ3冊。ロストロポーヴィチ夫妻の「ロシア・音楽・自由」とガリーナ・ヴィシネフスカヤの「ガリーナ自伝: ロシア物語」、ソロモン・ヴォルコフによる「ショスタコーヴィチの証言」。ロストロポーヴィチ夫妻もソルジェニーツィン関連でソ連政府に睨まれ音楽活動ができなくなり後に米国亡命。