著者の作品はデビュー当初から「血の繋がりはなくても家族になれる」というテーマのものが多かったけど、本作は「血の繋がりがあってもなくても、家族をやっていくには大切なことがある」ことを気付かされた。優子はどの親とも他人同士だから、と気を使うけど、よく考えれば実の親でも他人でも、家族になるなら気遣いは必要だし、相手を傷つけてはいけないもの。
問題提起もあった。共同親権の法案が国会で審議されるというタイムリーなタイミングで読んだ。親に連れ回される子供は無力だ。離婚したら、親子の縁も切れてしまうのだろうか。
図書館のおすすめコーナーになかったら、絶対にこの本と出会うことはなかったろう。本との縁は不思議だなぁ。災害の多い国に住む身としては、被災地ツーリズムに考えさせられた。被災者の悲しみや、被災地にあった物語をエンタメとして消費していないか?と。
読書ペースはその時々、多ければ年100~120冊、少なければ0冊。近所の図書館のサービスが良く、基本的には図書館本。
貪欲に読書を楽しむ派です。マンガも大好きですが、キリがないのでここでは主に小説だけ記録しています。読んだ作品はできるだけ5段階評価で感想を書きますが、星5はできるだけ出さないようにしています。
★×5…めっちゃお薦め!!好みはあれど、読後に絶対「何か」が残る!図書館で借りて読んだけど、お金出して買う価値がある!
★×4…面白い!読んでよかった!
★×3…面白いけど再読はしない。軽い読み物にちょうど良い
★×2…よく分からない…。1年後にはタイトル忘れそう
★×1…時間無駄にした(>_<)
<好きな作家>
古井由吉
藤沢周平
横溝正史
江戸川乱歩
横山秀夫
大沢在昌
吉田修一
笹本凌平
湯本香樹実
小川洋子
恩田陸
瀬尾まいこ
三浦綾子
辻村深月
角田光代
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます