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2024年4月の読書メーターまとめ

T S
読んだ本
12
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感想・レビュー
12
ナイス
27ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • 踊る猫

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

T S
江戸期の金融界における信用調査と組織内の動向についてまとめたもの。江戸時代はすでに資本主義の波にもまれていたか否かはさまざまな解釈等あろうが、少なくともお金のもつ意味をなるべく合理的に扱おうとしていた時点で、現代につながるおもしろテーマだった。昨今はリアルに合わずとも信用取引ができてしまうが、やはり実際に会って話をして(聞いて)、お金を動かすのが経済活動の原点だと改めて感じた。組織としての三井の動向も大変興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
12

T S
田口俊樹訳で読んでみたものの、村上春樹訳よりもわかりやすく読みやすかったが、やはりどうにもストーリーが味気ないなあと改めて実感。たぶんに作者のチャンドラーの気力と覇気がないためだろう。とはいえ、ホテルでマーロウと話すヘンリーという80になる爺さんの長口上は晩年のチャンドラーによる諦観が出ているように感じた。ところで、解説の堂場氏の文章は少しミステリが好きな大学生かというもので、本書を手にする人にはあまり参考にならないと思った。もっと書きようがあったはず(村上訳は未読というのは蛇足)。
T S
個人的に「ミステリな建築」に興味があり一読。山形の旧済生館にまつわる話は有名な話かもしれないが、本書を読んであっと思った。それこそが、本書のようなユニークな視点からの建築本ならではだと感じた。ブックガイドに挙げられている本のうち積読しているのもあったので、早速読んでみようと思う。
が「ナイス!」と言っています。
T S
以前読んだ『はじめましてのダンネバード』と同じ、親が娘をネパールから日本へ呼んだものの馴染めないでいる女の子が主人公がかかわる話。主人公がいささか前のめりで相手への想像力(配慮)に欠けるあたりはうまく描けている(読んでてハラハラしたので)。とはいえ、話の展開が主人公が少しずつ成長するためのトピックスをつないでいるような展開になっていたのとそもそも「がみババ」を紹介した光をもう少し深掘りしても良かったように思った。
T S
宿泊先のライブラリーにたまたま本書があるのを目にし翌日に書店で購入し改めて一読。これまで著者の本を読んできたならば、本書は実に物足りなさを感じ、ややもすれば、『杉森くんを殺すには』を読んだ方が本書のテーマを深く考えられるのでは?と思ってしまった。とはいえ、そこは数多の書籍を世に送り出した著者なので、大人の友情のエッセンスがつまっている。ただ個人的には、レイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』でのマーロウとテリーの関係をどう読むか、あるいは漱石と弟子たちとの関係は?と思わずにはいられなかった。
T S
とてもよく描けたYAだった。主人公のこころの中の葛藤と落ち込みからの回復がうまく描けていた。主人公にとってラッキーだったのは、友人の良子をはじめとする周りの人たちに恵まれていたこと。そして、杉森くんとの関係で他者と別な形でぶつかり合うことにもなるであろう新たな恋愛関係に踏み入れそうなところに、主人公の成長を感じる。本書を読む前、河合隼雄の講演録を読んでいたからか、児童文学を読むことの大切さを述べていた彼なら、本書を手放しで喜び取り上げて、河合の考えを文章にまとめていただろうと思ってしまった。
が「ナイス!」と言っています。
T S
まず本書の前のヴァージョンである講談社+α文庫の安野光雅の表紙絵よりも本書の深い青はなかなか考えさせられる。カウンセリングは命がけと著者は再三語っている。その時の心境こそ、表示のような色のように思えた。著者の本を読むたびに、タイミングの重要性を考えさせられる。今回もそうだった。しかるべきタイミングで読まれる本は必ずあることを改めて思い知った。
T S
幕末から明治初期という時代の過渡期に、権力側の手足耳目となって跋扈した「密偵」の姿を早稲田大学図書館蔵の大隈文書から紐解いている。とても興味深い内容だった。またらかれらが集めてきた玉石混淆の情報がどのように権力側にもたらされていたのかがよくわかった。
T S
江戸期の金融界における信用調査と組織内の動向についてまとめたもの。江戸時代はすでに資本主義の波にもまれていたか否かはさまざまな解釈等あろうが、少なくともお金のもつ意味をなるべく合理的に扱おうとしていた時点で、現代につながるおもしろテーマだった。昨今はリアルに合わずとも信用取引ができてしまうが、やはり実際に会って話をして(聞いて)、お金を動かすのが経済活動の原点だと改めて感じた。組織としての三井の動向も大変興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
T S
この世でかなり身近だけど、その実1番よくわからない存在がお金である。そのお金をプラトンの一連の対話篇よろしく書かれたのが本書。語り手の「サッチョウ」の人物造形がやや不安定なのは仕方ないものの、全体としてはとても楽しく読めた。お金を6つのキーワードで考えさせるというのが良かった。巻末の解説は正直蛇足だと思った。
が「ナイス!」と言っています。
T S
著者が紹介する詩は、著者が好む詩を多くの人たちに味わってもらいたいという気持ちの表れでもあるし詩を通じての著者の自叙伝という性格も有している。語り口はどこまでも著者独自のものであり、だからといって詩が添えものではなく、主役はあくまでも詩であるというところがよかった。
が「ナイス!」と言っています。
T S
夏休みに知らないところへ泊まって皆で楽しむなんてサイコーだと思う。そういう時にさまざまな感情って動くんだと思った。
が「ナイス!」と言っています。
T S
40代が読むと、うーむと唸りたくなり、50代が読むときっと「そあだよなあ」とポツリと言いたくなるようなエッセイ。著者の語り口を知っている人は、著者の声がきっと聞こえてくるだろう。すぅーっと切なくなる本を久方ぶりに読んだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/11/28(1637日経過)
記録初日
2019/11/18(1647日経過)
読んだ本
642冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
164522ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
579件(投稿率90.2%)
本棚
14棚
自己紹介

備忘録的に。

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