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2024年4月の読書メーターまとめ

tamami
読んだ本
8
読んだページ
2611ページ
感想・レビュー
8
ナイス
856ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月のお気に入り登録
1

  • ろくせい@やまもとかねよし

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • ろくせい@やまもとかねよし

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

tamami
個人的な事情ではあるが、増え続ける?蔵書の落ち着き先を考えている。古本を活かす手はないだろうか。古本屋?いやいや本屋さんの全国的な衰勢は止まらない。とそんな中、現代に本屋の灯をともし続けようとする、文字通り「本屋のない人生なんて」考えられない人々と店舗を直接取材し、本屋と共にある人生が記される。既によく知られた店名・店主も何件か登場するが、どの店主にも強烈な個性があって、類のない人生語りになっている。同時に、街の人々の本屋さんに対する強い願いを知り、本屋さんて街になくてはならない存在なのだと改めて思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

tamami

【献本応募:金子玲介『死んだ山田と教室』プルーフ本】 https://bookmeter.com/giftbooks/559 書名に惹かれて応募しました。当選すると良いのですが。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
8

tamami
作品中自分に関わり深い街や名所が登場するということで、知人から借り受ける。一台のスポーツカーに秘められた履歴を巡って、日本と世界各所に展開する、生と愛と死。練りに練られた構成のもと、作者の的確な筆捌きは、与えられた運命を懸命に生きる人々の姿を生き生きと描き、些事に追われるだけの日々を過ごす自分にも、人生を生きることの意味を、振り返らせてくれる。印象的であったのは、理系人間としてのカーエンジニアや酒造りの杜氏の心理と技倆が詳述され、自分がその現場にいるような感覚を味わったこと。大人の小説を読ませてもらった。
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tamami
養老先生がここ二十年ほどの間に、様々な媒体に発表された文章を集めたもの。雑誌記事が多いこともあって、大変読みやすく心の安定を取り戻すには格好の材料である。「日本の新緑の美しさ、その色彩の多様さは、ほとんど言語を絶する。あれを感覚的に知っていれば、「生物多様性」なんて言葉はいらない。」、「健康であることの意味は、「おかげでなにかできる」ことである。」、「現代人が未来を失ったのは、自分の変化を信じなくなったからである。」「変わらない自分に真の未来はない。」。先生は最も本質的なことをサラリと言われる。
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tamami
日本を代表する数学者の一人で、作家新田次郎の息子でもある著者は、自身も文筆家として多くの著作がある。本書は、副題に「歌謡曲から情緒が見える」とあるように、幼少の頃から聞き馴染んだたくさんの歌の中に、著者の感性を揺さぶった曲の歌詞とエピソードを記したものである。本書を一読しての感想は、著者の類い希な記憶力と、多くの曲に歌われた情感を感じ取る感性の鋭さ、深さ、その表現力に唯々感嘆する思いである。信州諏訪を故郷と表現する著者は、旧満州に生まれ、終戦の混乱の中を非常な苦労をして引き上げてくる。そしてしばらくは諏訪
tamami
2024/04/24 02:01

で過ごし、その後は東京に移り、またアメリカでも暮らすことになる。著者の感性は、それぞれの地で、あるいはそれぞれの仲間や家族の間でも遺憾なく発揮される。第五章で、情緒の核心は「懐かしさ」と記す著者は、歌に関する自身の感想・思い出ばかりでなく、その曲に秘められた作詞者・作曲者の想いや当時の世情についても表現豊かに綴っていく。滝廉太郎作曲の『花』に歌われた「船人の櫂のしづく」は、若者によるレガッタのオールのしぶきであったことや、『琵琶湖周航の歌』に歌われた「湖」は、作詞者小口太郎の故郷、諏訪湖を意識していたとの

tamami
2024/04/24 02:17

知見も披露され、一節一節は短いながらも、そこに込められた作詞者・作曲者の思いや世情が反映していることを痛切に知らされる。本書を読むと、著者の藤原さんは、様々な機会に歌謡曲を聴くばかりでなく、自身でも折に触れて曲を口ずさんでいる様子が窺える。そして、曲に関わる歴史的な経緯、特に日本人が昔から持っていた他人に対する思いやりの心、国土の美しさを愛でる心に触れ、共感を寄せていく。それは、歌を自ら歌うことに訳があるのではないか。衰え掛けている自分の感性に活を入れるためにも、機会を見て歌を口ずさみ、味わいたいと思う。

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tamami
雑誌『文藝春秋』に、ここ十数年の間に掲載された読書特集をまとめたもの。「定年後に読みたい30冊」、「わが心の書23冊」等、章題名を見ただけでも面白そうな紹介記事が数多く掲載されている。選者の印象に残っている本の紹介の形で、いわゆる定番の本だけではなく、人生における書物との関わりの深さを示した記事も多く、興味を惹かれる。欲を言えば、最近の刊行書による一章もあっても良かったのではないか。歴史・時代小説必読の50冊に紹介された作品の内19点が品切れとあり、最近の出版状況の急激な変化を象徴しているようで感慨深い。
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tamami
著者の内田センセとは、政治的立場や思想信条を必ずしも同じくする者ではないが、かれこれ20年以上にわたって著作に親しんでいて、先日書棚の内田本を数えたら、軽く50冊を超えていた。自分でも不思議な思いに囚われるのであるが、センセの文章の読みやすさと、繰り返して訴えられることの幾つかに共感している、ということだろうか。思想家と称されるセンセであるが、同様の凡百の方々と違うのは、武道を始めとする実践家としての面も強くあるということが大きい。本書でもそれは詳述されている。というわけで、常備薬的に読んでしまった一冊。
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tamami
「読書」について、要点的目的的に効用や適正な読書法を記す。第1章、なぜ読書は脳にいいのか?では、メリットその1読書というディープラーニングを通して「センスと判断力が養われる」、その2想像力が豊かになる等々、脳科学者の視点で、読書の効用が記される。以下、第2章「自分の頭で考える人」になるために本を読む、第3章自分の世界を広げていくための読書~第7章読書プラスαでAI時代を乗り切るまで、著者の原体験や著名人の読書についての話題もあり大変解り易い。モンゴメリー『赤毛のアン』の読みについて、深い示唆を与えられる。
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tamami
個人的な事情ではあるが、増え続ける?蔵書の落ち着き先を考えている。古本を活かす手はないだろうか。古本屋?いやいや本屋さんの全国的な衰勢は止まらない。とそんな中、現代に本屋の灯をともし続けようとする、文字通り「本屋のない人生なんて」考えられない人々と店舗を直接取材し、本屋と共にある人生が記される。既によく知られた店名・店主も何件か登場するが、どの店主にも強烈な個性があって、類のない人生語りになっている。同時に、街の人々の本屋さんに対する強い願いを知り、本屋さんて街になくてはならない存在なのだと改めて思う。
が「ナイス!」と言っています。
tamami
福音館書店の古典童話シリーズ版で読了。童話版の良い所は、活字が大きいこと。文章がしっかりと目に入ってくる。インドで生まれて、我が儘放題に育てられたメリーと自分が病人だという思いに囚われたコリンが、イギリスの荒野(ヒース)の自然と友人達に囲まれて成長する物語は、読む者の想像をかき立て、頁を繰る手が止まらない。地主階級の生活とそれを取り巻く自然や人々の情景描写は、映画を観ることにも喩えられる具体性があって、テレビやネット、ケータイもない、子ども達だけの世界が存在した時代を読む楽しさを、存分に味わわせてくれる。
なお
2024/04/02 05:41

tamamiさん、『秘密の花園』、読んで見たいと思っていました。フランシス・コッポラのプロデュースした同名の映画が素晴らしかったからです。福音館書店の古典シリーズの『秘密の花園』、堀内誠一さんの画も素敵ですね。ご紹介、ありがとうございました(^^)

tamami
2024/04/02 10:37

なおさん、コメントありがとうございます。シリーズで購入して、積ん読状態だったものの中から偶然に手にした一冊。理屈抜きに、本を読む楽しさを味わわせてくれる一本だと思います。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/12/09(1617日経過)
記録初日
2019/07/26(1753日経過)
読んだ本
902冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
224720ページ(1日平均128ページ)
感想・レビュー
899件(投稿率99.7%)
本棚
9棚
性別
自己紹介

半世紀にわたって買いためた積ん読本に囲まれる日々。少しずつ減らそうとするものの、新刊・古本が同じくらい入ってくる。

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