【献本応募:金子玲介『死んだ山田と教室』プルーフ本】 https://bookmeter.com/giftbooks/559 書名に惹かれて応募しました。当選すると良いのですが。
で過ごし、その後は東京に移り、またアメリカでも暮らすことになる。著者の感性は、それぞれの地で、あるいはそれぞれの仲間や家族の間でも遺憾なく発揮される。第五章で、情緒の核心は「懐かしさ」と記す著者は、歌に関する自身の感想・思い出ばかりでなく、その曲に秘められた作詞者・作曲者の想いや当時の世情についても表現豊かに綴っていく。滝廉太郎作曲の『花』に歌われた「船人の櫂のしづく」は、若者によるレガッタのオールのしぶきであったことや、『琵琶湖周航の歌』に歌われた「湖」は、作詞者小口太郎の故郷、諏訪湖を意識していたとの
知見も披露され、一節一節は短いながらも、そこに込められた作詞者・作曲者の思いや世情が反映していることを痛切に知らされる。本書を読むと、著者の藤原さんは、様々な機会に歌謡曲を聴くばかりでなく、自身でも折に触れて曲を口ずさんでいる様子が窺える。そして、曲に関わる歴史的な経緯、特に日本人が昔から持っていた他人に対する思いやりの心、国土の美しさを愛でる心に触れ、共感を寄せていく。それは、歌を自ら歌うことに訳があるのではないか。衰え掛けている自分の感性に活を入れるためにも、機会を見て歌を口ずさみ、味わいたいと思う。
tamamiさん、『秘密の花園』、読んで見たいと思っていました。フランシス・コッポラのプロデュースした同名の映画が素晴らしかったからです。福音館書店の古典シリーズの『秘密の花園』、堀内誠一さんの画も素敵ですね。ご紹介、ありがとうございました(^^)
なおさん、コメントありがとうございます。シリーズで購入して、積ん読状態だったものの中から偶然に手にした一冊。理屈抜きに、本を読む楽しさを味わわせてくれる一本だと思います。
半世紀にわたって買いためた積ん読本に囲まれる日々。少しずつ減らそうとするものの、新刊・古本が同じくらい入ってくる。
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