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2024年4月の読書メーターまとめ

bapaksejahtera
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2024年4月に読んだ本
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  • 魚京童!
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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父称と母称を用い、名字のないアイスランド。欧州人の名乗りの古型が披露される。著者の訳本は全て読了、今回新作を待ち構えて読む。これ迄の作品ではエーレンデュル捜査官が主役だったが、今回は代って女性刑事エリンボルクが登場。冒頭酒場で睡眠薬を用いて昏睡させて後、自宅に連れ込んで犯行に及ぶ様が冒頭。だが男は喉を切られて死んでおり傍らに呆然とする被害女性。女性は警察でなく父親に助けを求めた為、捜査は混乱。主人公刑事は、その家庭生活の小事を披露しつつ、解決に導く。最後に多少意外な逆転はあったが想定内。好みの展開だった。
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2024年4月の感想・レビュー一覧
27

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シリーズ最新第4作。この時著者は71歳。現在は79歳だからこれが最終作かもしれない。デブちび悪趣味下品でセクハラ男の主人公も次第に丸くなり。作品の滑稽度も上がったような気がする。いつ首にされても不思議ではないと思われているこの警官の羽振りの良さの理由が、本作で明らかにされるのも、「遺作」めいた印象を与える所以だ。。タイを中心とする東南アジアから女性を連れてきて妻としては、結局放り出す男が問題とされる中、少し捻りはあるがこれを取り上げる。インド洋津波やロシアに侵入を試みられる瑞典。頗る時事的な小説でもあった
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鴻巣友季子氏と5人の英語等に通じた作家との対談。但し予め短文の英訳の戻し和訳をして貰うが、その原典や他の訳文参照はしないルール。吾輩は猫である/竹取物語/雪女/嵐が丘/アラビアンナイトに夫々が試訳を行い、これを互いに批評し合う。頗る知的な興趣に富んだ試みである。漢文の翻訳を基に語彙を増やし言語文化を形成した日本語と、互いに近似する西欧語間の翻訳の透明性との落差、言語覇権を確信する英語との構造的相違、我国翻訳界の動向等、興味深い話題が提示される。最近全く読まない現代日本人作家にも、私も目を向けるべきだろう。
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「ときどき私は嘘をつく」同様に冒頭はBBCが舞台。育児休暇に入った女性ニュースキャスターの不在が2年も続き、その間交代についた主人公女性の仕事も軌道に乗ったと思った途端、前職が職場復帰して主人公は元の木阿弥、報道記者に戻らされてしまう。その間に多くの関係者の出身地であるロンドン郊外の村で猟奇的な殺人が起こり、これが連続殺人の様相を呈する。殺人犯人、警察、報道それぞれの独白で物語が展開する。犯人候補が次々と脱落して、実に意外な犯人が最後に判明。犯人その他の性格と行動に合理性がない、読者を騙すだけの駄作だった
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ネタバレシリーズ第4作。警官で特別チームに選抜された婚約者が、ある日を切掛に様子が変わった。理由を調べてほしいとの若い女性の依頼。分割による僅かな依頼金を受け取った探偵は、警察の腐敗とその大本の黒人ギャング団の存在を嗅ぎつける。権力を背景に調査をはねつける涜職警官相手の奮闘虚しく拘束されてしまう主人公のコンビ。物語の背景には本書が出る前年起こったロドニーキング事件とロス暴動がある。同様な事件の出来とその隠蔽を図る警察。主人公の軽口が珍しく邪魔になる程の重苦しい展開、善玉側の無駄な死。読む意気が上がらぬ作品だった。
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LAの粋な探偵と強力な相棒コンビの三作目。二作目は未読。若い時に別れた妻と子供が気になって仕事に掛かれないハリウッドの大監督を再始動させる為、その人探しをやってくれという依頼を受けた探偵は、成功を背景に独善的傲慢なその監督に会う。探偵は早速彼を手懐け調査に着手。探し出した母子は東海岸に居た。母親は小銀行の副頭取で地域に重きをなすが、実はNYギャングの資金洗浄に手を貸す事を強いられており、当初監督からの要請を断る。以下相棒を呼び寄せギャング相手の活劇。監督に人並の常識を呼び覚ます回心を果たす好調の一作だった
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自動車事故で意識不明、音のみ聞こえ意思表示不能な主人公の「現在」、事故の起こる一週間前からの「少し前」、更に主人公の子供時代である「大分前」が次々と展開する。主人公はBBCラジオの人気キャスターのお付き。子供時代可愛く利発な妹は両親の愛を集めるが、主人公は両親から疎まれる。主人公には子供時代に唯一人仲が良い友人がいるが、その一家との間で大事件が生ずる。主人公を病院で襲う嘗ての愛人。ラジオ局での上司排撃企図。これらが分裂症らしい主人公の独白で描かれる。何が真実か皆目不明。事態は読者の再構成に委ねられるが..
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ネタバレヴァランダーシリーズの著者の本。主人公は70歳。中年の時に医療ミスを起こし、それを機に半引退の形で祖父母の住んだフィンランドに近い内湾の群島に移住した元外科医。物語は長いが、事件は彼の住む家が放火により突然全焼、手がかりがない事から彼自身が疑われる。これはその後二件の放火事件で疑いが解かれ、犯人は意外にも身近な人物、という事ぐらいで、他は突然連絡してきた娘や、偶々現れた年の離れた女との心理模様が中心の一種の老人小説。よって読者の層は限られるが、私は熟読した。本作発端となる前作を読んでいないのが残念だった。
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1300年頃から1850年頃迄の世界的低温傾向を小氷河期と位置づけ、その間の欧州を中心とする気候の状況を、気圧や海流の動向等を基に説明する。同じく太陽黒点やアジア等の大火山噴火についても述べられるが、長期気温変動を齎した原因の説明には勿論至らない。更にこの間の歴史として、北洋でのタラ漁、グリーンランドへの入植、屡々生じた大規模な飢餓が述べられ、英国に遅れたフランス農業の停滞とその結果革命に至った飢餓やアイルランドの馬鈴薯病害に紙幅を取る。最後に温暖化への警告がある。記述は欧州中心だが、尚散漫な印象が残った
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以前吉川の叢書で小楠の評伝を読んだ。本書はこれに批判的である。父が小楠門弟の徳富蘇峰も、その言論活動の中で小楠の思想を都合よく捻じ曲げたようだ。本書は纏まった著述のない小楠の思想を、その実践活動や書簡、関連人士の動向から詳しく紐解いている。特に補論や後書で描かれる内容は、彼の思想や社会的影響を判り易く説く。君子は修身斉家から始め、徳を以て人民を治めるに至る。儒教思想の基本は文治であり。武力を以て権力を握る覇道の思想とは矛盾する。良鉄は釘とならぬ。小楠の思想は、士をサムライと誤読する国では先走っていたのか。
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ネタバレ1935年が舞台。UK各国の中で検死審問を始め法執行の相違が描かれる。90歳の老男爵の相続人として二人の孫が残された。その一人が息子と共に水死してしまう。老人には弟がおり、その孫の一人が主人公。ハンサムを武器に自堕落な生活を送り、未亡人を誑かしてその財産を手にした事から医者の職業も放棄、今やそれも蕩尽して博打で友人から金を巻き上げて生活する始末。本家の相続が危うくなった事を知り、愛人に唆かされ残された跡継ぎを殺そうと図る。しかし主人公の悲劇は限嗣相続が爵位と財産両面に同時に及ぶと誤った事によって齎される。
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いつもの重厚な語り口と異なり、本作は軽快で読み易い。全体の3分の2過ぎた頃フレンチ警部の不在に気がつく。英国の家電会社のモーレツ社長が突然引退して、その職を豪州にの甥に引き渡す。同族会社として勤めてきた他の家族の間に不協和音が生ずる。そのうち恒例の家族夕食会の席で毒物によると見られる中毒事件が出来。前社長の姪で後に婚約する医者が治療に当たる。この予後が思わしくない事から、一族は遊覧船で地中海クルーズに向かう。犯人と被害者は共に参加する不自然さが拭えないが、フレンチの威力に恐れ犯人は自殺して真相を書き遺す。
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父称と母称を用い、名字のないアイスランド。欧州人の名乗りの古型が披露される。著者の訳本は全て読了、今回新作を待ち構えて読む。これ迄の作品ではエーレンデュル捜査官が主役だったが、今回は代って女性刑事エリンボルクが登場。冒頭酒場で睡眠薬を用いて昏睡させて後、自宅に連れ込んで犯行に及ぶ様が冒頭。だが男は喉を切られて死んでおり傍らに呆然とする被害女性。女性は警察でなく父親に助けを求めた為、捜査は混乱。主人公刑事は、その家庭生活の小事を披露しつつ、解決に導く。最後に多少意外な逆転はあったが想定内。好みの展開だった。
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上巻は人類の進化論的発展を認知革命、農業革命、帝国の成立に分けて意表を突くしかし納得できる論考だった。このヒトの生物的発達に対して、脳容積は勿論脳の機能も、以前のヒト種や同じヒト属の他種と比べて大きな変化はなかった理由について記述がない不満はあったがまずは満足した。下巻は当然上巻と共に一つの統一した思想が開陳されていると思うが、それにしては「科学革命」を謳うこの部分は7章の細かい区分で論じられ、中には興味深い論があるが、科学が生み出した「幸福論」など、観念的記述に満ちており、知的冒険が余り感ぜられなかった
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人類が狩猟採集を生業とした他のヒト類を圧し、唯一のヒト科の種となる。契機は7万年前に果たした認知革命。脳が立上げた虚構の体系で、宗教の獲得がその代表だ。彼らは他の生物種を絶滅に追い込みつつ地球上に拡散する。ヒトは我々の体形をも作り上げた、意外に豊かだった狩猟生活を放棄、1万年前に農業を成立させる。これは我々にとり一種の悲劇だった。次いで帝国の時代。相互殺戮の禍に満ちた小集団から、階層性は強いが安定を齎す。次に帝国の拡大と貨幣の登場。示唆に富むが脳の生物学的進化と矛盾を感ずる。想像を膨らますのが哲学だろうが
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舞台はロンドン。妻は戦争中の流産の後、子を宿す中学の若い校長が主人公。知的で明朗、思いやりがあり生徒や事務職員に人気がある。生徒や父兄が犯罪に巻き込まれる事態が出来。裏に鉄道輸送を使う流通過程で食料品が闇商売に流れている。料理店酒場の求めに応じ、犯罪は広く行き渡る。社会秩序や就中生徒の家庭崩壊への義憤から、主人公は探査に乗り出す。書題は盲蛇に怖じずと同義であり、主人公は当然に手酷い打撃を負う。以下警察と協力しつつ最後にはマスコミを利用しつつ戦う。前半の明朗な学校風景描写も、後半の悪漢への反撃は散漫な印象。
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1980年代LA。TV,サンセット77登場人物を思わせる探偵が、7割冗談の口調で動き回る痛快編。当時常識だった大衆文化の中身が注釈無しで行き交う。6割方は判らぬ中、ビーバーちゃんのエディーが出てきて笑った。田舎出身でLAに住む家族。その妻から失踪した夫の捜索依頼。主人公は早速調査に動くが、どうやらギャングの手に掛ったらしい。以下救出のドンパチが始まる。主人公の戦闘力に加え、スペンサーシリーズのホークや、猟区管理官家族を助けるネイトに相当するパイクも登場して面白い。本巻は夫権に圧倒される妻の成長編でもある。
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我が国に二年余の足跡を残す。1506年バスク人の打ち立てたナヴァル王国の名門に生まれ、1952年広東を望みつつ中華入域を果たさず亡くなった、列聖されたザヴィエルの、数少ない日本語伝記として短い乍ら貴重な本である。ザヴィエルは多くの書簡や、ポルトガル領ゴアの行政記録等々膨大な資料が残され、各国語で伝記が出版されるが、意外にも我が国滞在の直接資料はなく、本書の記述が限られるのもやむを得ない。キリスト教布教の熱意は兎も角、インドに尚残された遺体に対する聖骸崇拝の異様さが端無くも示され、異教徒の私には理解を超える
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英国東部ノーフォーク州。潮の干満で塩沢地が広がる。WW2 の後の不景気な時代。寒村に種々の理由で都会地から住居を求めやって人々。主人公は最近になり売れなくなった画家とその美しい妻。塩宅地の先、海岸に出来た堤防状の砂地に。羽振りの良い女たらしの作家が住みだす。彼は主人公の妻に頻に色目を使い始め、経済的に焦りのでてきた夫との間に隙間を感じた妻は、或夜その誘いに乗りかかる。程なく塩沢地で画家の死体が見つかり、疑いが画家に及ぶが..。土地柄と排他的な住民、様々な移住者の性格と社会の描写が興味深い。読み易い佳作だ。
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ヒトの脳が発達し、エピソード記憶による情報蓄積を活用した結果、ヒトは種としての優位を確立する。人間は一連の思考と判断の体系を、身体とは別の次元の「心」と位置づけ、「わたし」が成立する。宗教や西洋哲学もこれを前提に出発する。受動意識仮説を提示する著者の論旨は、多くの脳科学知見とも一致する。認知の衰退を実感する「心」の頼りなさは老人の私に日々迫る。脳の認知研究は、著者の専門分野への応用にはまだ不十分だ。二人の哲学者との対談は論争的で刺激的だが、用語論等不備も見られる。宗教との比較分析は満足するレベルではない。
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猟区監督官シリーズから離れた作品。主人公は州の観光協会の職員で、モンタナから人口二百万を超えるデンバーに職を得て住む。故郷の友人二人も同じ町に。子供のできない主人公夫婦は養子を迎えるが、実父である若者が、同意を与えていないとして連邦判事の父と共に縁組解消を求めて来る。できの悪い実父は兎も角、祖父に当たる判事の権力で養女は奪い去られるか?与えられた返還期限が標題である。同郷の友人の一人は刑事で、副筋として彼が裁判で取り逃す幼児暴行犯が絡む。悪漢共の人格や動機、主人公の行動にやや不自然さはあるが合格の痛快編。
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量子論研究史を、関与した研究者を紹介しつつ、その研究の梗概と特徴を、数式を用いる事なく判り易く説明する。ハイゼンベルク等初期の学者の対外説明の過誤から、本来批判的な目的でなされたシュレジンガーの猫の譬えや、通常の理解を超える量子もつれ等の話題が広がり、本分野は今日ジャーゴンの元として、訳の分からぬ捉え方をされる事も多い。著者は近年に至り展開される場の量子論を紹介する。あえて量子力学の用語を採らない。尚本書冒頭でこの世界の形象や秩序は量子論に従うと述べる。エントロピー等に論及すると思ったが、それはなかった。
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アリンガム作品で「検屍官の領分」に続く読了。本編は上記同様ややコミカルな作品で読み易い。主人公とされる素人探偵の位置づけが不明だが、有閑階級に属する探偵の超人的謎解きではない為、読むのに抵抗がなかった。明朗快活な印象をよそに殺人を続け、被害者の財貨を窃取する殺人鬼が主人公。描かれる殺人は数件だが、実際は10件に及ぶサイコパス。犯人には少年時代から親身に彼を遇する老婆がいる。彼女は夫の残した様々な装飾品を、独りよがりに珍品として展示する。訪れた老婆の親戚の娘とその男友達が話を彩り、男の犯罪の露見までを描く。
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宗教思想の泰斗井筒俊彦には大分馴染んだ積りだが、難解である事は間違いない。本書は十七世紀イランの実存的イスラム哲学者モッラサドラーの主著の訳述。巻末の井筒による解説で漸く理解らしきに至る。イスラム哲学は十世紀前後にスコラ哲学の再発見を以て成立し、後に聖トマスのカトリック神学に繋がる。本書は蒙古侵略以降滅びたと西洋が認識した後も発展したイスラム哲学のうち、その中心である存在論の精華を紹介する。但しセム諸教においては神の存在は自明であり、それを論拠として存在の態様が様々論ぜられる、色即是空は当然に論外となる。
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「二月」を先に読んでしまって発端である本作を遡って読む。最終場面で少年施設以来の友人で犯罪組織の小親分クーパーが大怪我を負った経緯、主人公マッコイ刑事が暫く休職して精神ケアを受けた理由が詳説される。主人公の相棒ワッティーの初登場も知って嬉しい作だ。主人公が刑務所の囚人から呼ばれて赴くと、翌日ある少女が襲われるとの情報が与えられ、翌日主人公の眼前で少女が撃たれて犯人が自殺する現場を目撃する。以降グラスゴーの有力者が関わる性的放埒が次第に暴かれる。本作発表の40数年前の1月が舞台。次作では2月が画かれる。はて
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シリーズ最新刊。次作は今年6月予定。本作はネイトが主役である。ワイオミングの南部に短波ラジオ以外の情報機器を持たず、恋人と隠れ棲むネイトの居所が、母の危篤で電話をかけていたリヴの動きから政府の秘密機関に判ってしまった。彼らは連邦政府の汎ゆる部門から集められた精鋭からなる影の政府。中国共産党政府も真っ青の人民動向把握能力を有する。彼らはテロリストがワイオミングの辺地で活動を繰り広げているらしいとして、身分洗浄を餌に同地にネイトを送り込む。ユタ州の巨大情報センタ、移動式電磁パルス兵器も登場。西部劇が始まる。
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一昨年出版の本。続けて読んできたら段々翻訳が追いついてきた。金持ちの暗殺を業とする男と共に、義母ミッシーが姿を消し、久々に本作では登場しない。前作の結果、暗殺者に痛い腹を探られる事を怖れたワシントンの連中が暗殺者の排除で口塞ぎを狙う。自首して出たネイトは、FBIの卑劣な策略で、囮としてGPSを装着され丸腰のまま放り出される。他方無事里子の状態から正式にピケット家の養子に迎えられたエイプリルは、ヤクザなロデオ男に誑かされ出奔。この結果本作ではジョー縁の二人が襲われ、同じ病院で昏睡状態となる波乱の展開である。
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知事の意向で猟区監督官に復帰し給料UPも果たした主人公。知事からは随時特命に服すべしとの曖昧な任務が与えられた彼に、遂に知事からの指示。州内の辺境に暗殺を業とする謎の金持ちがいる故、FBIと協力してこの尻尾を掴めよかしとの難題。しかし彼は早速現地に赴く。冒頭主人公の友人ネイトが暗殺部隊に取り込まれているやに思える冒頭シーンがある。更に主人公の義母ミッシーがラスボスの新しい連れ合いとして登場する。悪漢と欧州で出会った由。世界は宛然町内会の如し。最後に主人公娘の大学での発砲事件。次作への引き継ぎ多端で終了。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/12/14(1613日経過)
記録初日
2019/10/02(1686日経過)
読んだ本
1735冊(1日平均1.03冊)
読んだページ
570024ページ(1日平均338ページ)
感想・レビュー
1731件(投稿率99.8%)
本棚
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性別
年齢
75歳
自己紹介

少年期の乱読を経て、青年期読書は言語(国語)学、荷風、江戸随筆などを主食とし、日本の推理小説(清張、佐野洋など)を副食として過ごしました。老境になって思想史(M.ヴェーバーや井筒俊彦など歴史思想、宗教思想)や科学史、我が国中世史、古代史、歴史民俗学などを手当たりしだい読んで、やや根を詰めて疲れた時期があります。現在は海外推理小説を中心として柔らかな読書に入っています。なんであれ全部読もうとする性癖は心身に毒ですが、ともかくも読書生活に浸ることに喜びを感じる次第です。
本サイトの読了コメントを参考としながら、今後新たな作品と出会い更に世界を広げていくことにいたしております。

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