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2024年4月の読書メーターまとめ

JADE
読んだ本
8
読んだページ
3498ページ
感想・レビュー
8
ナイス
390ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

JADE
読みづらい中国の人名や地名、次々に変わる時代や登場人物の視点、前半は読み進めるのに苦労した。それでも、ページを捲るたびに伝わってくる大きな熱量に惹きつけられた。そしてラストシーンの美しさに、あぁこの長い物語を読み切ってよかったと、しみじみと思えた。荒野から興り、栄え、滅んだ「李家鎮」という都市。時代に翻弄された人々。明男の胸に去来した謝罪と感謝と未来への夢。月並みだけど“兵どもが夢の跡”の句を思い出した。「ただ生きればいいのです」クラスニコフ神父の言葉も沁みた。本の厚さに見合う、重厚な1冊だった。☆4.5
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

JADE

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が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

JADE
原爆投下直後の広島、東京大空襲、東南アジア、ソ連軍が侵攻した樺太や満州など、医療従事者の視点で描かれた15篇。軍人や民間人への医療活動を懸命に続けた医師たち。静かで淡々とした文章で語られがゆえに、あの大戦の悲惨さが、むしろリアルに臨場感を伴って伝わってくる。帚木さんが、あとがきの結びに書いておられる。「戦場にあった、15名の医師たちの声に耳を傾けた今、私はただ深く頭(こうべ)を垂れるばかりである」 今も世界各地で拡大し続ける戦火の報道を眼にするたびに、いたたまれない気持ちになる。 ☆4
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JADE
「ひと昔前は、老後と言えば“悠々自適”という言葉が決まり文句のように冠されていた」自分も若い頃はそう思ってた。お気楽な生活ができるんだろうと思ってた。でも、今の歳になって、近い将来に迫ってきた老後を想像してみると、悠々自適なんて昔話にしか思えない。以前読んだ「老後破産  ―長寿という悪夢―」(NHKスペシャル取材班)ほど強烈ではなかったけど、こりゃやばいかもって事実を淡々と突きつけられた。とにかく今できることは、こつこつと働き続けることだけだな、それしかないなと思った。 ☆3.5
まりな
2024/04/24 20:39

ホントにホントに💦私も仕事辞められないです笑あぁ、読書で現実逃避です😂

JADE
2024/04/25 19:46

ですよね~🙄 読書と読後の読メに癒される毎日です😊

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JADE
重い本を読んだあとのお口直しに重宝しているこのシリーズ。4作目にして、シリーズ初ってことがいくつもあった。まずは江戸川乱歩を題材にした長編だったってこと。そして栞子さんの母、智恵子が現れた。そしてそして、大輔と栞子の初デートと大輔の告白。物語が大きく動き始めた感があってワクワクした。乱歩のお宝が収められている金庫を中心にしたミステリも、読みごたえ十分だった。次作が楽しみだけど、それはまたいずれ。 ☆4
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JADE
読みづらい中国の人名や地名、次々に変わる時代や登場人物の視点、前半は読み進めるのに苦労した。それでも、ページを捲るたびに伝わってくる大きな熱量に惹きつけられた。そしてラストシーンの美しさに、あぁこの長い物語を読み切ってよかったと、しみじみと思えた。荒野から興り、栄え、滅んだ「李家鎮」という都市。時代に翻弄された人々。明男の胸に去来した謝罪と感謝と未来への夢。月並みだけど“兵どもが夢の跡”の句を思い出した。「ただ生きればいいのです」クラスニコフ神父の言葉も沁みた。本の厚さに見合う、重厚な1冊だった。☆4.5
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JADE
ネタバレ残忍な殺人事件で始まったけど、3つの愛の物語だった。愛した人を信じられない辛さ。優馬は誤解が解けぬままに愛する人を喪い、深い後悔に沈む。洋平は娘が愛した田代を取り戻すことができ、泣き崩れる。そして辰哉は、愛した泉が傷つけられたことに怒り、人を殺めてしまう。冒頭の殺人犯が残した「怒」の意味はわからなかったけど、辰哉が泉を守るために貫き通した「怒り」は、グサッと沁みた。犯人探しがほどよいスパイスになって、それぞれの愛の深さが際立っていた。一気読みさせる構成の巧みさと言葉の深さは、さすが吉田さんだった。☆4.5
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JADE
吉田さん祭、絶賛継続中。若い夫婦が自宅で惨殺される場面から始まる物語。犯人は山神一也と判明したものの、行方は杳として知れず、捜査は難航する。事件から1年後、房総、東京、沖縄で暮らす3家族の前に、正体不明の男がふらりと現れて、それぞれに深い関わりをもつようになる。この3人の男、いったい誰が山神なのか、山神が殺人現場に残した「怒」の血文字の意味は何なのか、グイグイと引き込んでいく手腕はさすがの吉田さん。この勢いのまま、下巻へ。
萩
2024/04/10 20:28

これは映画で観たんだけど原作は未読。原作も読んでみようかなって考えてたから下巻の感想楽しみにしてます😄

JADE
2024/04/11 19:22

下巻はさらにグイグイきて、緊迫感が半端じゃない✨ でも、感想楽しみなんて言われたら緊張してしまう😅

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JADE
荻原さんらしいユーモアにあふれた1冊。飛行機が南太平洋に不時着して、救命ボートで漂流して、小さな無人島に漂着した10人の乗客。どれもか~な~りヤバい状況なんだけど、クスリニヤリと読めてしまう。無人島でのサバイバル生活も、次々に迫る危機また危機。先が気になって一気読みしてしまった。登場人物たちのキャラもよい。誰か一人が欠けても、これほどは楽しめなかっただろうなと思わせる絶妙な人々。特に菅原主任と小学生の仁太がお気に入り。今回も荻原さんに、たっぷり楽しませていただいた。 ☆4
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JADE
救いようがないほどしょうもない人々が、お下劣なことを延々と繰り返す。いい加減にしろよと思いつつ、読むほどに登場人物たちに同情するようになった。「泣いても笑っても、どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」誰もが自分の人生に満ち足りていられるわけじゃない。いやなことがあったって、つらいことがあったって、明日も生きていくしかない。だったらはっちゃけたって逃げたっていいじゃんか、そんな心の声も聞こえたような気がする。お下劣ではあったけど、お下品には思えなかったのは、さすが奥田さんだと思った。 ☆3.5
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/01/18(1580日経過)
記録初日
2020/01/03(1595日経過)
読んだ本
731冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
249988ページ(1日平均156ページ)
感想・レビュー
731件(投稿率100.0%)
本棚
2棚
性別
自己紹介

全て図書館本です。
備忘録として登録しました。

今までに自分の中で☆5だった本。

井上靖「氷壁」
ネヴィル・シュート「渚にて」
小松左京「復活の日」
福永武彦「草の花」
開高建「オーパ!」
村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」
高野悦子「二十歳の原点」
W.W. ジェイコブズ「猿の手」
山本周五郎「青べか物語」
吉村昭「高熱隧道」
フレデリック・フォーサイス「ジャッカルの日」
京極夏彦「続巷説百物語」
宮部みゆき「クロスファイア」
     「蒲生邸事件」
藤沢周平「蝉しぐれ」
浅田次郎「鉄道員 ぽっぽや」
東野圭吾「秘密」
湊かなえ「告白」
伊坂幸太郎「ゴールデン・スランバー」
辻村深月「かがみの孤城」
西加奈子「サラバ!」
上橋菜穂子「獣の奏者」
青山美智子「ただいま神様当番」
     「木曜日にはココアを」
伊吹有喜「犬がいた季節」
髙田郁「みをつくし料理帖」
町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」
逢坂冬馬「同志少女よ敵を撃て」
荻原浩「明日の記憶」
古内一絵「マカン・マラン」
貴志祐介「新世界より」
凪良ゆう「汝、星のごとく」
重松清「その日のまえに」
津村記久子「水車小屋のネネ」
畑野智美「タイムマシンでは、行けない明日」
吉田修一「横道世之介」
    「悪人」
いとうみく「羊の告解」

また、こんな本たちに出会いたいので、みなさんの感想も参考にさせていただいています。
よろしくお願いします。

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