大体全部読んだと思っていたが、小学校のときなので児童版だったのかもしれない。あらためて読むとたいそう面白かった。しばらくホームズものを読んでいれば退屈しなさそう。１５０年前が舞台なのにね。

時系列の大谷番記者の記録。近くで見て来た人の一つのことに偏らない網羅的記述になります。記者さんの大変さもわかります。

踊る人形は小学校ではじめて読んだホームズものだったような気がする。今になっても色あせない暗号ものの基本ですね。

カーチェイスばりの追跡劇もあり、冒険活劇です。推理小説としての味わいは短編の方が強いが、100年以上たってもキャラだけで読ませる、すごい。

緋色の糸というのは犯罪を表現したものとのこと。冒険活劇。前に読んでいても50年たてば何も覚えていないね。

大体全部読んだと思っていたが、小学校のときなので児童版だったのかもしれない。あらためて読むとたいそう面白かった。しばらくホームズものを読んでいれば退屈しなさそう。１５０年前が舞台なのにね。

話が具体的にいろいろな例証や引用で語られ、たいそう楽しかった。捉え所がなく、多角的で、個別的で、重層的で、感覚的で、理解や定義を超越する。

なるほど。歪みは時間軸で後から、空間軸で周辺から露見して修正しようがなくなる。破壊せよ、というのはそのためだが、周辺に丁寧な補修をしていくのとどちらが優れているのか。

現役の精神科医でありながら、文献や資料を読み込み、この分量の執筆をする、そのエネルギーにまずは感服する。社会と人間のの歪みはまず精神科医が鋭敏に感じるのだと思う。

ところどころ知らなかった興味深いエピソードが挟まれています。おおむねはすでに語られていたことですが、ワクワクして野球を見ていた時間を思い出しながら、サクサクと読めました。