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2024年4月の読書メーターまとめ

げんき
読んだ本
3
読んだページ
1334ページ
感想・レビュー
3
ナイス
21ナイス

2024年4月に読んだ本
3

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

げんき
リバタリアンが自らの理想を実現するために住み着いた(「フリータウンプロジェクト」)ニューハンプシャー州のグラフトンという小さな町の物語。リバタリアンの掲げる個人の自由同士が衝突する象徴的なエピソードとして熊による獣害が終始取り上げられる。リバタリアンが突然やって街を破壊したというよりは、もともと極度に税金と政府の介入を嫌う風潮があるためにコミュニティ自体を維持できなくなっていた街にダメ押しでリバタリアンがやってきた、という印象だった。
げんき
2024/04/12 18:18

「熊を愛護する(餌付けする)自由」と「熊に脅かされずに暮らす自由」と「熊の生息範囲を管理するための税金を払わない自由」の3つは共存できない。「トキソプラズマに感染した動物はドーパミン系に異常が生じ、リスクを恐れなくなる」という研究結果からグラフトンの住民とリバタリアンがトキソプラズマに感染しているのではないかと推論するくだりは、面白いがやや飛躍を感じる。 しかし、この(狂気的とも言える)自由へのこだわりがアメリカのイノベーションの源泉なのもまた間違いないだろう...(cf.「自由の国と感染症」)

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
3

げんき
今年の夏のイタリア旅行に向けてフィレンツェの歴史を予習。歴史を(ざっくり)掴むにはこういう読みやすい歴史小説を読むのが一番な気がします。しかし、辻邦生って一昔前に比べてずいぶん言及される頻度が下がった小説家という気がしますね...
が「ナイス!」と言っています。
げんき
リバタリアンが自らの理想を実現するために住み着いた(「フリータウンプロジェクト」)ニューハンプシャー州のグラフトンという小さな町の物語。リバタリアンの掲げる個人の自由同士が衝突する象徴的なエピソードとして熊による獣害が終始取り上げられる。リバタリアンが突然やって街を破壊したというよりは、もともと極度に税金と政府の介入を嫌う風潮があるためにコミュニティ自体を維持できなくなっていた街にダメ押しでリバタリアンがやってきた、という印象だった。
げんき
2024/04/12 18:18

「熊を愛護する(餌付けする)自由」と「熊に脅かされずに暮らす自由」と「熊の生息範囲を管理するための税金を払わない自由」の3つは共存できない。「トキソプラズマに感染した動物はドーパミン系に異常が生じ、リスクを恐れなくなる」という研究結果からグラフトンの住民とリバタリアンがトキソプラズマに感染しているのではないかと推論するくだりは、面白いがやや飛躍を感じる。 しかし、この(狂気的とも言える)自由へのこだわりがアメリカのイノベーションの源泉なのもまた間違いないだろう...(cf.「自由の国と感染症」)

が「ナイス!」と言っています。
げんき
「これがぼくの愛/これがぼくの心臓の音」贖いと赦し、喪失と回復、愛と死と再生、こうした主題がこの上なく美しく語られる。70年台の少女漫画というジャンルは、確かに日本文学の正統な後継者であったことがこの一作を読むだけで納得させられる。男子高校生がエッチな水着の写真を漁っている間に、思春期の女の子はこんなに美しくエロティックなファンタジーを読み耽っていたのだと思うと、かなわないなあと言うしかない。
げんき
2024/04/04 23:02

翻って現代の少女漫画を見てみると、(少なくともアプリで無料で読める作品は)「平凡な私が身分の高い男性から強引に迫られちゃってドキドキどうしよう」のレイプファンタジーを紋切り型で繰り返しているだけに見えるので、どこかに少女漫画というジャンルの系譜の質的な断絶があったのだろう…

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/09(1500日経過)
記録初日
2017/01/01(2694日経過)
読んだ本
224冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
76871ページ(1日平均28ページ)
感想・レビュー
199件(投稿率88.8%)
本棚
1棚
性別
職業
フリーター
外部サイト
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