同時に読んでいた新書「客観性の落とし穴」に書かれていた事を思い出した。 ネグレクトやヤングケアラー、そんな単語に括られた裏に当事者がもつ様々な状況や思考の複雑さがある。 客観的なデータは必要だがそれのみが絶対的な真実だとするとすくいとることができないとしていた。 そして救うのは家族ごとだとも。不思議なくらいリンクした話だった。 絶望する1人を救うにはその家族、ひいてはそれを含んだ社会を変えていくしかないと思わされた。

ありそうな話とありそうな理由づけが多い。 全体的に論拠が薄い。 「でしょうね」とはなるが「なるほど」とは全くならない本だった。 同じ話の繰り返しも気になるし、著者の思い込みもかなり入ってるように思える。

いわゆるハウツー本ではないので、これを読んで効率的に外国語が学べるという感じではない。 ひたすらに地道にやってくこと、かつ楽しむことが大切なんだなぁと実感。

「私たち自身を苦しめている発想の原因を、数値と客観性への過度の信仰のなかに探る」　自分も客観性やエビデンスといった言葉をよく使うが、それのみを重要視する時に抜け落ちるものが数多ある。 主観のみに頼るのはもっての他だが、人間を数字としてだけ扱う事の危険性とを示した本で、大変ためになった。 また社会問題の解決法として一人一人の人間と向き合うことを重要視していたが、それには時間的・金銭的な余裕も必要に思える。リソースをそこへ割く必要性を社会全体が持たなければいけない。

同時に読んでいた新書「客観性の落とし穴」に書かれていた事を思い出した。 ネグレクトやヤングケアラー、そんな単語に括られた裏に当事者がもつ様々な状況や思考の複雑さがある。 客観的なデータは必要だがそれのみが絶対的な真実だとするとすくいとることができないとしていた。 そして救うのは家族ごとだとも。不思議なくらいリンクした話だった。 絶望する1人を救うにはその家族、ひいてはそれを含んだ社会を変えていくしかないと思わされた。