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2024年4月の読書メーターまとめ

walkalong621
読んだ本
2
読んだページ
556ページ
感想・レビュー
2
ナイス
31ナイス

2024年4月に読んだ本
2

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

walkalong621
あそこで生きているのは彼女だけだ。不気味なイメージと唐突な結末が印象的な、アルゼンチンのホラー作家の短編集。どの話にも明確なオチはないが、それがかえって不条理な世界に置き去りにされたような不安な気持ちにさせる。何故か突然恐怖で外出できなくなった娘、変人と監視と腐臭に満ちるようになった街と、忌わしい描写も秀逸。ベストは行方不明だった子どもたちが突然一斉に帰ってくる唯一の中編「戻ってくる子どもたち」。青春小説の切なさに満ちた前半と少しずつ歪んでいく世界が恐ろしい後半。60ページで世界を描ききっている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

walkalong621

Amazon Primeで観る。「荊の城」を日本統治下の韓国に舞台を変えたリメイク。お嬢さん役のキム・ミニが美しい。小説だと第一部の結末のインパクトが圧倒的で、正直以降のテンションがそこに及ばないところがあったのだが、映画だと筋を知っているからか、お嬢さんの心情が丁寧に描かれる第二部が一番楽しめた。小説と異なる展開となる第三部、展開自体は好みなのだが、施設と伯爵からの脱出がやや簡単なのに加え、最後の拷問シーンが少し長すぎて辛い。全体としては満足。

Amazon Primeで観る。「荊の城」を日本統治下の韓国に舞台を変えたリメイク。お嬢さん役のキム・ミニが美しい。小説だと第一部の結末のインパクトが圧倒的で、正直以降のテンションがそこに及ばないところがあったのだが、映画だと筋を知っているからか、お嬢さんの心情が丁寧に描かれる第二部が一番楽しめた。小説と異なる展開となる第三部、展開自体は好みなのだが、施設と伯爵からの脱出がやや簡単なのに加え、最後の拷問シーンが少し長すぎて辛い。全体としては満足。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
2

walkalong621
「真相がわかりました」何だか懐かしい感じのする短編集だ。各話が50ページほどしかなく、事件が起き警察による状況の説明がされたところでタイトルにもある「密室蒐集家」なる名探偵が現れ、颯爽と真相を告げ去って話が終わる。物語性は正直乏しいが、それが不快ではない。感触としては推理クイズに近く、作者が在籍していたという京大ミス研の犯人当て小説はまさにこんな感じだったのかもしれない。真面目に推理してみたが、外した2〜5話は(負け惜しみでなく)偶然性が強すぎるように思え、正解した第1話が一番楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
walkalong621
あそこで生きているのは彼女だけだ。不気味なイメージと唐突な結末が印象的な、アルゼンチンのホラー作家の短編集。どの話にも明確なオチはないが、それがかえって不条理な世界に置き去りにされたような不安な気持ちにさせる。何故か突然恐怖で外出できなくなった娘、変人と監視と腐臭に満ちるようになった街と、忌わしい描写も秀逸。ベストは行方不明だった子どもたちが突然一斉に帰ってくる唯一の中編「戻ってくる子どもたち」。青春小説の切なさに満ちた前半と少しずつ歪んでいく世界が恐ろしい後半。60ページで世界を描ききっている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/05/25(1458日経過)
記録初日
2020/04/22(1491日経過)
読んだ本
182冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
53965ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
182件(投稿率100.0%)
本棚
7棚
自己紹介

無我夢中だった子育ても、気づけば来年中学生。子どもが寝た後、一人で本を読む時間が幸せ。
京極夏彦さんの「魍魎の匣」を初めて読んだ時の衝撃は忘れられないけれど、最近は海外物がお気に入り。

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