「汝、星のごとく」を読まずに先にこちらを読んでしまったが為に、読後感はもやもや…。この本だけを読むと、北原先生と暁海の関係が不明瞭で、なかなか理解できなかった。櫂と暁海の二人の話があってこそのこの本だと思うので、読む順番が逆だったことを後悔。しかし、そのぶん、「汝、星のごとく」をすぐ手に取りたい。 「春に飛ぶ」の章は引き込まれた。

著者さんはパティシエなのか？と思うほどのフランス菓子の描写や専門用語が散りばめられている。 おじいちゃんと孫娘は、師弟の関係でもある。二人を取り囲む人々が関わることによって、お菓子作りだけでは終わらない、広がりのある物語へと展開していく。 最後のパティシエさんとの対談で、プロでもぼんやりしてクリームを泡立て過ぎることがあると…。　ひとつひとつの工程を経て美しく完成していくお菓子、食べる側も心して食べないと。そんなふうに思わせてくれる小説だった。

「汝、星のごとく」を読まずに先にこちらを読んでしまったが為に、読後感はもやもや…。この本だけを読むと、北原先生と暁海の関係が不明瞭で、なかなか理解できなかった。櫂と暁海の二人の話があってこそのこの本だと思うので、読む順番が逆だったことを後悔。しかし、そのぶん、「汝、星のごとく」をすぐ手に取りたい。 「春に飛ぶ」の章は引き込まれた。