ある村で死んだ夫が過去に戸籍を交換しており、いままで夫だと思っていた人が実は全然知らない赤の他人だったという話。正直内容は難しくて消化不良で、愛に過去は必要なのかという問いに対してはいまだに答えを出せない自分がいる。それでも残された妻と子供が未来に向かって進もうとする最後が良かった。 いまの時代デジタルタトゥーで過去を縛られてしまうこともあるのかと考えると、逃げ出したくなる自分と、それでも自分でいたい葛藤がある。

S&Mシリーズ最終巻にして最長編。読み進めていくにつれて話が終わってしまう虚しさが溢れてきた。このまま終わらなければいいのにと思ってしまうほど、このシリーズが好きだったのだと再認識した。この本の面白さについてはひと言では表せられないものがあり、それはストーリーよりも天才たちの掛け合いをいつまでも見ていたいと思わせる力がこのシリーズにはあるからだと思う。

ある村で死んだ夫が過去に戸籍を交換しており、いままで夫だと思っていた人が実は全然知らない赤の他人だったという話。正直内容は難しくて消化不良で、愛に過去は必要なのかという問いに対してはいまだに答えを出せない自分がいる。それでも残された妻と子供が未来に向かって進もうとする最後が良かった。 いまの時代デジタルタトゥーで過去を縛られてしまうこともあるのかと考えると、逃げ出したくなる自分と、それでも自分でいたい葛藤がある。