ネタバレアウトローな内容だが、次々と繰り出す展開はジェットコースターのようにスピーディーであり、頁をめくるたびに高揚感が増す。最後はノスタルジックとハードボイルドを綯い交ぜにしたようなエピローグで心地よかった。

ネタバレシリーズ2作品目。次巻で最終となる。 日本文化を題材とした、ファンタジーアドベンチャーと云うべきか。ただ、設定が簡素ではなく凝っている。派生して興味を持つなら、著者が巻末に記した参考文献から探究するのも面白いかもしれない。 1作品と3作品の繋ぎという印象を受ける。本作を単体として読んでも楽しめると感じる。青春ではないが、子供の時に夢中になったことをあれこれ思い出した。

ネタバレアウトローな内容だが、次々と繰り出す展開はジェットコースターのようにスピーディーであり、頁をめくるたびに高揚感が増す。最後はノスタルジックとハードボイルドを綯い交ぜにしたようなエピローグで心地よかった。

ネタバレ25篇併録されている。児童文学というと、小学生の時に習った道徳的な物語かと想像するかと思うが、本作は違う。25篇すべて記憶に残っているわけではないが、次々に読みたくなるのは本書の魔力だと感じる。切なさ、儚さが本作から感じ取ることが出来るが、残留するものは温もりのある気持ち。