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2024年4月の読書メーターまとめ

ほんままこと
読んだ本
6
読んだページ
2447ページ
感想・レビュー
6
ナイス
67ナイス

2024年4月に読んだ本
6

2024年4月のお気に入り登録
2

  • 柳瀬敬二
  • パブロ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ほんままこと
ネタバレ今、プーチンとウクライナのニュースなどを観ながらこの本を読むととりわけ興味深い。この頃、ソ連だったウクライナの不自由さと、チャウセスク政権のルーマニアの異様な雰囲気も伝わる。浦和高校に受かったご褒美として、東欧とソ連の一人旅をする15歳の佐藤優君。記憶を再構築して作品化しているのは感じられるが、暗く重いソ連圏の雰囲気の中を旅するスリルはどれだけ凄かっただろうか、と思った。その後の「佐藤優」のルーツとして書かれていることを感じた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
6

ほんままこと
ネタバレ下巻もとても面白い。佐藤優少年は疲れが溜まってきたらしく、熱を出して寝込んだりもする。それはそうだろう。一人ぼっちの過酷な旅だ。それだけに旅行案内書には「不親切」と書かれていたソ連の旅行社の人たちは誰もが彼に親切にしてくれた。帰国の船のバイカル号の中で出会う日本人の方が胡散臭い人もいて、そういう人にどう対処して生きて行けば良いかを教えてくれる高校の先生などとの出会いもある。その人から「政治には固有の悪がある」と教わったりする。とにかく佐藤優はもの凄い読書家で、読書と旅が人間を作るとつくづく思った。
が「ナイス!」と言っています。
ほんままこと
ネタバレ評判になった本が文庫で再発売になったので読んでみた。三笠宮彬子女王著。著者ご本人がPHPにかけあって、文庫として再発売になったとあとがきに記されている。読みやすく4時間位で読了。佐藤優の15歳での東欧、ソ連の旅「15の夏」の合間に読んだせいか、両者のギャップの大きさを感じたのは仕方なかったかな。オックスフォードで学位を取得は凄いことだと思いました。そして宮内庁の役人に腹を立てて、電話口で号泣しながら抗議する、というところ、お気の毒だなぁ、運命の大変さを感じました。
が「ナイス!」と言っています。
ほんままこと
ネタバレ今、プーチンとウクライナのニュースなどを観ながらこの本を読むととりわけ興味深い。この頃、ソ連だったウクライナの不自由さと、チャウセスク政権のルーマニアの異様な雰囲気も伝わる。浦和高校に受かったご褒美として、東欧とソ連の一人旅をする15歳の佐藤優君。記憶を再構築して作品化しているのは感じられるが、暗く重いソ連圏の雰囲気の中を旅するスリルはどれだけ凄かっただろうか、と思った。その後の「佐藤優」のルーツとして書かれていることを感じた。
が「ナイス!」と言っています。
ほんままこと
2003年の本。1989年にチャウセスク夫妻が処刑されたルーマニアという国の悲惨。狂気の独裁者は国力増進のため、45歳未満の女性は4人子供を産めという政策を掲げながら、1年間の国民一人当りの卵の配給は12個というような食べ物にも窮乏する国にし、自分は巨額の富を海外に蓄えた。育てられない子供を親達は捨て、子供達は寒さを避けるために不潔なマンホールの中で生活し、物乞いや盗み、そしてシンナーで現実を忘れて生きている。その子供達と友達になり、マンホールにも潜った勇気と人間愛のあるルポ。驚き、考えさせられた。
が「ナイス!」と言っています。
ほんままこと
作家も一般人も、現在進行形で生きている間と、死で人生が完結した後では評価は違ったものになるのは当然なのだろう。死によって人生の流動性が止まるからだ。大江健三郎の小説に微妙に感じていた違和感が解消された読後感だった。ノーベル文学賞選考にCIAの「文化自由会議」が関わり、サイデンスデッカーもそこに関わっていたというのは驚き。三島由紀夫の悲劇性も少し理解。戦後民主主義者とか「立派な人」とか思われて、本人もそれに応じて生きるって大変だろう。でも鈍感力で大丈夫だったのかも、と私は勝手に考えた。
が「ナイス!」と言っています。
ほんままこと
全508頁、圧倒的読後感。暗く遠大な宇宙を旅したような気がする。それはスターリンからフルシチョフ時代のソ連。拷問と死刑と収容所、恐怖が支配する独裁体制の中、芸術家、文学者はどう生きたのか、レニングラード包囲の飢餓の中で庶民たちは何をしたのか。岡田嘉子の悲劇もある。俗物性と崇高さ。保身や良心の放棄も仕方ない中で自分の芸術、天職を、いかに生ききることが可能か。又はその不可能性。著者は膨大な資料を読み、前人未踏の哲学的ドキュメンタリーを完成させた。人名索引には286人が並ぶ。巨大な絶望の中に一筋の希望の光。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/09/07(1354日経過)
記録初日
2020/09/07(1354日経過)
読んだ本
78冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
26454ページ(1日平均19ページ)
感想・レビュー
74件(投稿率94.9%)
本棚
0棚
自己紹介

読むこと、書くこと、猫を養うこと、クラッシック音楽、映画、料理が好き。読書メーターは2021年から開始。

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