共感できない話だった。木島の事件をベースにしてるのはすぐにわかったけど、なぜリカがそんなにカジマナにこだわるのか、玲子がなんでそこまで影響されるのか、女同士の友情を描いているのかもしれないが、カジマナが結局どうしたいのかも全くわかんない。料理のことが沢山描写されてて、バター醤油ご飯が食べたくなったし、エシレバターを食べてみたい、七面鳥も食べてみたいっていう表面的な感想しか浮かばない。

意外な程感動した。「医者に一番必要なものは何か」この問いに対して面接的な模範解答をした主人公に爆笑して勉強が足りないといい放つ漆原先生。最初は漆原先生が天久鷹央を彷彿とさせるキャラなんでその手の天才が難病をあっさり診断して治療する話かと思ったが予想以上に医師の覚悟を描き出してくれた。主人公が抱えてるトラウマも漆原先生が抱えてる後悔も重い。作者が医者なだけに医療的な描写も多いし専門的な数値とかも出てくるが全くの素人の私にはリアルにしか感じられないのでむしろ大好物。アンリミで読んだけど次は購入しよう。

共感できない話だった。木島の事件をベースにしてるのはすぐにわかったけど、なぜリカがそんなにカジマナにこだわるのか、玲子がなんでそこまで影響されるのか、女同士の友情を描いているのかもしれないが、カジマナが結局どうしたいのかも全くわかんない。料理のことが沢山描写されてて、バター醤油ご飯が食べたくなったし、エシレバターを食べてみたい、七面鳥も食べてみたいっていう表面的な感想しか浮かばない。

読みやすい平易な文章なので最後まで読めた。生命倫理の本はいくつか読んだがどれも「正解」はない。考えることが大切でそれが哲学ってものなのかな。個人の幸せを追及すると人類への脅威になるというのはわかった。でも子供が欲しい気持ちも病気や怪我の苦痛がなくなって欲しい気持ちもよくわかる。ディストピア小説「すばらしい新世界」を読んでみたくなった。

戦後から現代までの一人の女性の人生を通じて、いろんな人々が複雑に絡み合って繋がってる物語。オウム真理教の事件をモチーフにしているので所々で実際の事件を思い出す。貧困、差別、近親相姦、災害、同性愛等々社会問題が盛り沢山。でも金色の蝶が物語を導いていったりパラレルワールド出てきたりとファンタジー色もあり。時代や登場人物が行ったり来たり絡まってるので複雑だけど面白い。