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2024年4月の読書メーターまとめ

広井啓
読んだ本
7
読んだページ
2823ページ
感想・レビュー
7
ナイス
504ナイス

2024年4月に読んだ本
7

2024年4月のお気に入り登録
17

  • シロマック
  • まいける
  • Nat Hat
  • とも
  • まーみーよー
  • たいぞん
  • 氷柱
  • けえこ
  • とろとろ
  • Kento
  • モトラッド
  • jun☆ai
  • らんぐり
  • 新田新一
  • さゆき
  • つくし
  • kotetsupatapata

2024年4月のお気に入られ登録
6

  • 田中瞳
  • まいける
  • さゆき
  • モトラッド
  • らんぐり
  • 新田新一

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

広井啓
ネタバレ元マジシャンのバー経営者神尾武史と姪の建築士真世が主人公。今回は6つの短篇から成る。「査定する女」は結婚相手を武史に査定してもらっている積もりの美菜が実は査定されていた。「マボロシの女」は不倫相手の事故死の傷を引き摺る柚希を親友と死者の妻が救う。「リノベの女」は相続を巡り、2人の女性が入れ替わる。「相続人を宿す女」は無脳症胎児と臓器移植の話。「続リノベの女」はリノベの女の年老いた母の話。「トラップハンド」は査定女の美奈を毒牙から救う話。何れも殺人はなし。武史の鋭い観察眼と推理力が売りで、真世は添え物かな。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
7

広井啓
ネタバレ対談でなくインタビュー。訊き手の川上未映子が生粋の春樹ファン且つ頭脳明晰なのが彼女の発する質問を通じてよく分かった。大半のインタビューが騎士団長殺しを書き下ろした直後に行われたため、たまたま同書を再読して間がない自分には、免色渉を始め登場人物やイデア、メタファーの解釈などなかなか興味深かった。村上春樹の小説観は既に承知していたつもりだが、文体を最重視するスタンスを再確認した。確かに村上春樹は読みやすい。しかし、言わんとすることを理解するのは容易でない。読者は長い物語を楽しめればそれで十分なのかも知れない。
が「ナイス!」と言っています。
広井啓
ネタバレ再読。妻の久美子が突如失踪し、途方に暮れる岡田亨は間宮中尉同様、涸れた井戸に下り、考えにふける。亨は地上に出るための縄梯子を笠原メイに取り上げられ、死の恐怖を味わうが、加納クレタに救出される。久美子から長文の手紙が届く。仕事関係の妻帯者と不倫をしたが別れた。しかし、再び亨と暮らすことは出来ない、離婚したいと言われる。娼婦だったクレタは自らを解放し、再出発のためクレタ島に行こうと亨を誘う。熟慮の末、亨はクレタの誘いを断る。登校拒否中の笠原メイは別の学校に通うこととなり、亨の元を去る。物語の展開が読めない。
が「ナイス!」と言っています。
広井啓
ネタバレ再読。30才の岡田亨は法律事務所を退め主夫状態。妻の久美子は編集者で忙しく働いているが、どうやら浮気をしているようだ。義兄の綿谷ノボルはバツイチの気鋭の経済学者。亨とは全く性が合わない。亨に訳の分からない性的な電話が掛かって来たり、猫を探しに行って登校拒否中の笠原メイと知り合ったり、水に関心の深い加納マルタ・クレタ姉妹が訪れて来たりで、幾つかの謎を秘めながら物語は進む。占い師の本田の遺品を届けに来た間宮中尉。ノモンハンでの彼らの体験は山本が生きたまま皮を剥がれるなど身の毛がよだつ。反戦を強烈に感じさせる。
が「ナイス!」と言っています。
広井啓
ネタバレ再読。ノルウェーの森とは異なるが、結局青豆と天吾の愛の物語だ。第3部は2人に牛河の章が加わった。牛河は元弁護士のバツイチで福助頭の異様な風貌をしている。今はさきがけに雇われ青豆を追っている。ふかえりは天吾の元に戻って来た。3部では青豆が天吾の子を身籠る仲介を果たした。青豆の秘密を知り過ぎた牛河はタマルに殺される。天吾はタマルの誘導で20年振りに青豆と再会する。青豆と天吾は首都高3号線の非常階段を昇り1Q84の世界と決別する。窓から一つの月が望めるホテルで青豆と天吾は結ばれる。通算1600頁をよく読ませた。
が「ナイス!」と言っています。
広井啓
ネタバレ元マジシャンのバー経営者神尾武史と姪の建築士真世が主人公。今回は6つの短篇から成る。「査定する女」は結婚相手を武史に査定してもらっている積もりの美菜が実は査定されていた。「マボロシの女」は不倫相手の事故死の傷を引き摺る柚希を親友と死者の妻が救う。「リノベの女」は相続を巡り、2人の女性が入れ替わる。「相続人を宿す女」は無脳症胎児と臓器移植の話。「続リノベの女」はリノベの女の年老いた母の話。「トラップハンド」は査定女の美奈を毒牙から救う話。何れも殺人はなし。武史の鋭い観察眼と推理力が売りで、真世は添え物かな。
が「ナイス!」と言っています。
広井啓
ネタバレ書名に惹かれ図書館に注文。主人公に人間的魅力がなく期待外れだった。服部悦雄は中国で生誕、27年間彼の地で育ち、トヨタに入社後、主に中国ビジネスに携わった。彼の入社以前とその間の中国事情はパスして、トヨタ以降を読んだ。少数株主に過ぎない創業家の世襲を否定する奥田元社長の言い分はごもっとも。しかし、経団連会長まで務めた奥田も結局、創業家との権力闘争に敗れ去った。服部は奥田に可愛がられたのに、中国の責任者に赴任して来た豊田章男に寝返った感あり。豊田章男は何かと非難されるが、恐らく当たらずとも遠からずなのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
広井啓
ネタバレ時が流れ、QPちゃんは中3に、鳩子とミツローの間に生まれた小梅と蓮太朗姉弟は小1になった。鳩子は代書屋を再開する。目下の最大の悩みは反抗期を迎えたQPちゃんと良好な母娘関係を構築出来ないこと。騒音を巡る隣人のクレームも悩ましい。亡き先代の不倫も発覚した。代書の仕事は、ゲイが両親へカミングアウトするもの、末期がんの母から嫁ぐ娘へのはなむけの言葉、ペットフード業者の販促文、認知症患者の自分向けのレターなど様々。最も涙腺が緩んだのはQPちゃんが鳩子に宛てたもの。ほのぼの系のなかに変わらず人生の哀感を感じた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/10/13(1307日経過)
記録初日
2020/10/13(1307日経過)
読んだ本
393冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
118961ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
363件(投稿率92.4%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

趣味は読書の他、競馬、株、パズルゲーム、詰将棋、邦画鑑賞など。
読書傾向は小説ならほのぼの系や家族ものが中心。政治、経済、日本史などノンフィクションも読みます。
村上春樹は全読破。他に、重松清、白石一文、浅田次郎など。女流は特定の作家に拘らず幅広く。

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