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2024年4月の読書メーターまとめ

石橋陽子
読んだ本
30
読んだページ
6816ページ
感想・レビュー
29
ナイス
1016ナイス

2024年4月に読んだ本
30

2024年4月のお気に入られ登録
4

  • マカロン
  • だっぱら
  • katokicchan
  • ポチポチ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

石橋陽子
冒頭4頁で成瀬がボジティブな性格だと悟る。群れない、周りに流されない、自分の意思を強く持っている。決めたことは守る。目標は高く。迷わず、細かいことは考えない。中学生でこういった性格の人はどれほどいるだろう。割と私は似たタイプであり、同じような思考回路で面白かった。周りに流されなさ過ぎて、スマホを持ったのは5年前の私。30代で2個目の大学に行ったり。悪くいえば協調性なし、だが、協調性があり過ぎると自分が無いと言われるもの。丁度良い塩梅は意外と難しい。
CABIN
2024/04/04 23:45

最近のトレンドとはまた違った強い女性像を描いているところが斬新で好きです。陽子さんは周りの目を気にせず、我が道を行くタイプなんですね〜。羨ましいです。うちの長男みたい😁

石橋陽子
2024/04/05 06:31

CABINさん、そうですねー。周りの目を気にしなきゃいけないような突飛なことはしませんよ🤣長男さんもそうなんですか。一家に1人くらい居てもいいですよね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

石橋陽子

平等院鳳凰堂、源氏物語ミュージアム、大河ドラマ館、宇治上神社に行ってきました。天候にも恵まれ最高な1日に。そうやって楽しめる環境に居られることに感謝です☺️

平等院鳳凰堂、源氏物語ミュージアム、大河ドラマ館、宇治上神社に行ってきました。天候にも恵まれ最高な1日に。そうやって楽しめる環境に居られることに感謝です☺️
maxa
2024/04/15 10:14

緑がはえて素敵な写真ですね。しっとり京都〜!私もここ数日間法事で奈良に行っていたのである意味ニアミスしてました(笑)。万城目さんの世界を堪能すると実際に色々と京都を巡りたくなります。次はゆっくりのんびりしたい〜。

石橋陽子
2024/04/15 10:36

maxaさん、奈良にいらっしゃったんですね。奈良に近い三重なので、京都でも奈良でもニアミスです。ここでは名前も顔も知らないので、たとえお会いしてたとしても分からないですね~。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
29

石橋陽子
情報社会である昨今、情報は操作され右ならえでは空恐ろしい。疑う力は必要だ。原発再稼働を闇雲に反対する人は背景を知らずしてというのがナンセンス。北海道では-20℃の中暖が取れないと死ぬ。3分診療で馬鹿正直に待ち半日費やすこともあるがオンライン診療なら数分で終わり薬も自宅に届く。毎月変化が無ければよほど効率がいい。資格がなければその道のプロになれないのも幻想かも。ホリエモンは効率の悪い一律パーの勉強をするより東大を中退して早く企業に踏み切った。自分の頭で考えて生きる事が大事。ホリエモンの言う言葉も疑ってみよう
maxa
2024/05/01 13:58

「ホリエモンの言う言葉も疑ってみよう」この本を読んだのならそこ大事ですよね。まずタイトルの99%も嘘でしょ(笑)。でも多方面からの情報を得ることがまず大事だなぁと思います。

石橋陽子
2024/05/01 17:42

maxaさん、それね👉🏻表紙のその文言、ダメ出しされなかったのかなぁ笑 今日は、芸能人が両足切断のプッシュ入ってきて、結局嘘でした💧

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石橋陽子
人はなぜ写真や映像、物語や記録を綴るのか。それは現実を変えたいと願うから。この文章が後に大きな物へと繋がる。一触即発のホームでの押した押さないの小競り合いを世界に当て嵌め、防波堤を感情が越えれば人間も国家も何でもやるという例えも上手すぎ。膨大な犠牲を払っても眼前の現実が変わらないことに絶望するがその上に地層を重ねる事は出来るという。それはこれまでの人間の過ちを後世に伝えていく事なのだろう。世界に増え続ける問いの正解は誰の口からも発せられない。解答者は走ってくださいと、現代の危うさに警鐘をならされている。
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
コロナ以前からのアメリカのER事情を描く。米の資本主義の価値観は医療システムの中に勝者と敗者を生み、命の選別が行われている。アフリカ系アメリカ人はどこでも最下位ランク。コロナ禍で黒人の死亡率が驚異的に高いそう。また、生まれた環境で健康状態が決まる。幼少期発達度、教育、差別経験、文化度の要素が人の健康に影響を与える。ERに運ばれてくる人の病気を生み出すのは無知識や貧困からのエンプティカロリー食という裏側がある。病院はアメリカそのものの鏡像との言葉が胸に刺さる。決して他国のことでは無い。日本もまた同じだと思う
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石橋陽子
文藝賞がなんと5作品選ばれて豪華絢爛の冬号でした。短編部門の『子宮の夢』西野冬器は16歳。読んでもその世界観に入れず解読困難で、作品が素晴らしいのかわからず。また『海を吸う』才谷景は22歳大学生。こちらも短編という短い中で訴えてくるものが何なのか、私にはピンとくる作品ではなかった。いよいよ、文学界では、受賞者が低年齢化し、デジタル世代で育った彼らの考えが私との隔たりを表面化しだした気がする。長編部門は三作品受賞いづれも面白すぎたので、それぞれの感想を各々のページで記す。また、滝口悠生の短編は良かった。
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
男性優位社会だった日本に、法曹界に、女性として草分け的存在である三淵嘉子が誕生した。日本初の女性裁判官である。その背景には、進路に迷う嘉子の背中をそっと押してくれた男女平等主義の父貞雄の存在がある。母信子は、娘には結婚し子を育て、幸せに暮らしてくれることを望んでいた。しかし、嘉子は持ち前のポジティブで負けず嫌いな性格を発揮し、司法試験に受かり、裁判官への道を自ら切り開いた強い女性であった。これまでの方法にとらわれず、正しいことは正しいと言い切り道を作ってゆくその生き方に感銘を受けた。
CABIN
2024/04/27 07:58

この朝ドラは最初を少し観ました。弁当を持って行った時に飛び入りで大学の講義を聴く場面だったかな。評判いいみたいですね〜😊

石橋陽子
2024/04/27 10:12

CABINさん、朝ドラは毎日だから根気がなく、見たことないんです😅大河ドラマ1年が限界。でも気になるから今回本を読んでみました。三淵さん、偉くなりたいとかじゃなく、性格なんだろな~。

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石橋陽子
以前から読みたかった本。文学の面白さとはを考えた時どう答えるだろうか。その場だけが面白いのではなく、その後の人生に影響のある面白さを私は求めている。ここでは、人生的な面白さと呼んでいる。人生をより良きものにする為には、理性知識だけでなく感動しうる心が不可欠とある。その感動できる心の畑を耕すのが文学ではないかと思う。我々が読了後に何か変革されたと思わされる文学を読むべきだ。時を隔てて反読することもおすすめされている。末巻の世界近代小節五十選。今後1つでも多く手に取りたいと思う。
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石橋陽子
本とどう関わると良いかというずっと読みたかった本。本棚の背表紙はその人の脳を表す。死ぬまでに百冊の本棚を作る。自分も日々変化していくので、最後に残す百冊を決める作業も読書家ならでは。生きるとは、本といた季節の記憶。素敵な言葉。新聞の書評欄は時間を掛け丁寧に作られているとのこと。図書館に行く度、色々な新聞社の物をチェックすることにする。個々の読書体験がふとしたところで繋がる。読書の楽しみでこれ以上のものはない。修行じみた読書を体験する。わからないが世界を切り開くという。難解な本もたまには挑まないとと思う。
maxa
2024/04/24 19:50

ぎゃ〜恥ずかしい(笑)。でも図書館にない本を購入してるので、意外と泣ける本だけってことはないです。寄生獣も揃ってるしね(笑)。それより陽子さんのジャンルを問わない本棚を見てみたいです!頭良さげな感じがぷんぷんしそう。

石橋陽子
2024/04/24 20:00

なるほどー。図書館にない本を購入してるんですね。益々見たいです。有名な本は大体図書館にあるからそれ以外ってね。私ジャンル問いませんよ。相撲本も音楽本も美術本もありますしꉂꉂ(ーᗜー◍)

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
今月号の対談は、石田夏穂と岩谷翔吾。『我が友スミス』の誕生舞台裏等語られ面白かった。ゴールドジムかぁ、多分そうだと思った。私も行ってきた本格ジム。平田オリザがまさか家族ですみっコぐらしの映画を見に行くなんて。そして、あの可愛らしいキャラ物語に平田が触れると、資本主義の限界や矛盾を分かりやすく示した秀作という見方が出来るとは面白いものだ。河崎秋子の実家事情や酪農の難しさも、普段触れない領域で良かった。
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
ネタバレ表題作が一番好み。 ある日目覚めたら檻付きの余白のある正方形の部屋に寝かされていた。入所のてびきがポケットに入っておりルールが示されている。そのルールに則って、11文字のパスワードを描き出せば檻から出られるということだ。解答できるのは1日1度。この作品は新種の参加型エンターテインメントのような気持ちになり楽しめた。一文字目を押さえる考え方は、現実であったとしてもギリギリ思いつきそうでワクワクした。たまにはこういう頭を突っ込みたくなる作品もいいなと思う今日この頃であった。
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
この読後感は何だろう。大人になり大恋愛をし既婚の彼だが関係を人知れず続け、彼が来るのをひたすら待つ毎日。そして、国に帰って行った彼を思いパッションが止まないこの感情。私自身、1つの男女の数年に渡る関係を読書中にし終えた感じがする。彼と彼女の情熱の温度差は読者にしか分からない。否、彼女自身も知っているであろう。しかし、一度沸き立ったこの感情はどうにも止めることが出来ない。この関係を継続させることだけが生きる望み。動物の中でもとりわけ“人”ならではの感情の揺さぶりを見せつけられた。ノーベル文学賞受賞作。
CABIN
2024/04/22 20:16

ノーベル文学賞ですか〜。理解できるかな〜。私がその領域に達するのはかなり先だと思います😅

石橋陽子
2024/04/22 20:51

CABINさん、これは絶対理解は出来ます。男性優位社会を浮き彫りにしてるのかな?薄い本ですし、ノーベル文学賞受賞作なので、物凄くメッセージ性はあると思うのですが、どっぷりの恋愛で寝ても覚めても彼のことで頭がいっぱいな彼女。どう感じられるのでしょうか 🤭

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石橋陽子
京都の誠光社(独立系本屋さん)で購入し、そのまま文学フリマに行くと、著者の向坂くじらさんがいらしてサインを頂いた本。ことば舎という塾をされているらしく、文章の書き方の勉強になる本でした。それだけでなく、夫との関係性実に面白く 腹を抱えて笑うほど。ハイジニーナちゃんの話しなんて図書館で読んでいて吹き出しそうになった。観察眼が素晴らしく、それを文章にする能力がピカイチ。心で思うことをこんなにも適切に文章に落とし込めるなんて。お勧めです。
CABIN
2024/04/21 20:01

夫婦間の愛って何なんでしょうね。時間が経つと若い頃の恋愛感情は全く無くなり、親子の家族愛みたいになってしまうのは私だけでしょうか?

石橋陽子
2024/04/21 20:14

CABINさん、いやいや私もそうですよ。でも、子どもは血が繋がってる、夫は繋がってないという差はありますꉂ 🤭この作品は全然違う観点での夫婦間で、観察が高じて笑っちゃいます。実際お会いしたくじらさんが変わっている方なのかもしれません。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
町屋良平は、長い小説を書く時、その土地に引越しするそう。面白い生き方だなー。発想力、行動力がそこにはある。また、綾辻行人のインタビューを掲載。『十角館の殺人』は積ん読して数年。まだ未読。何故ならば、この作品は衝撃が大きすぎて、もう一回記憶を消して驚きたいという人続出だそう。なので、人生最高タイミングで読みたいと本棚で温め続けている。がしかし、実写化されたというじゃなか。私の契約していないHuluで。綾辻は、幸せな映像化になったと言っている。読みたい、観たい。興奮する号でした。
CABIN
2024/04/20 19:08

『十角館』は『そして…』をオマージュしているので、『そして…』からの方が私はいいと思います。

石橋陽子
2024/04/20 20:43

CABINさん、ありがとうございます。もういい加減『十角館』読もうと思ってましたが、『そして~』が先となると、また先延ばしになりそうꉂ 🤭

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
不登校や不良行為、薬物乱用等を行っている子どもは世の中にいる。しかし本人達のせいではなく育ってきた環境が恵まれなかった為がほとんど。勉強の楽しさなんて感じた事無かった。しかしその扉を開く事は出来る。知りたいという人間に備わった本能を刺激すると開いた世界に入り込めるかもしれない。そういった子達がその後に出会う人で運命は変わる。科学部を作りたいと言った教室で学ぶことを知り、本当の仲間というものを知り、自分の中の色々な感情を知った日々。いつしか宇宙へ扉が開かれる。未来ある希望のある子どもたちの可能性に感動した。
石橋陽子
2024/04/19 22:01

CABINさんのレビューでそのこと知りました。可能性があるっていうのもいいですね。私たちにもまだまだ可能性はあるはず(笑)

maxa
2024/04/20 13:41

私もCABINさんのレビューでモデル校について知りました。少々出来過ぎた話だと思っていたので驚きました。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
『柘榴のもとで』野々井透 統合失調症のような母の元に産まれた私。徐々に崩壊した母は熟した柿のような外見で、私はまさに柘榴のもとに生育する。子を産み母になった事で消したい母を想う。子どもは母が好きなのだ。夫婦と子で新たに築いた家族という集団の帰属への不安が生じ、その不安はまさに生育歴の違いが浮き彫りになるからであった。生育歴をタイプや型に当てはめ分類され、負は連鎖してゆく、血は繰り返すと言われる。人は分類なんかで計れない。一人一人血の通った生き物なのだという主張ある作品であった。
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
二児同時誘拐事件の真相に迫る社会派ミステリー。『マイファミリー』という誘拐ドラマがあったが、類似した始まりで緊迫感はさほどなかった。画家の世界や哲学、警察の執念、新聞記者の意義など、みな葛藤と共にそれぞれを追求している。中弛みはあったものの、後半は事件の真相が語られていき、心揺さぶられる展開に。刑事や犯人、記者の視点が交錯する。涼と育ての親の別れのシーンに涙する。本屋大賞3位と納得の結果。
石橋陽子
2024/04/18 17:17

maxaさん、そうですね、画家の世界も大変ですね💦そういえば、maxaさんのレビューで購入まで至った『名画で学ぶ主婦業』読んでなかったー。

maxa
2024/04/18 19:20

あの本は面白いだけじゃなく絵についての知識も増えるので面白かったですよ。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
町屋良平は、この作品と共に自分も作家として1回死んだそう。小説家は登場人物に演技をさせる存在という。小説という作家の産物の見方が変わる一言。元天才子役と炎上系俳優の真逆とも思える2人は、親への憎悪という共通点がある。2人は、反発し合い、共振を経て変化していく。中盤より戦時中に起きた米軍捕虜残殺事件を舞台で上演することとなる。戦時中は普通が普通でなくなる。暴力もしかり。生きることとは演技すること?本当の自分は演じている自分?私も訳が分からなくなり1回死にました。
maxa
2024/04/16 21:46

私もそうあるべき自分というものを演じて生きてるかもしれません。演じてる私も、本当はそうではないと思ってる私も私なんだけど…って私もだんだんわからなくなりました(笑)。演じてるうちにそれが私になっていくのかもしれないですよね。

石橋陽子
2024/04/16 22:11

maxaさん、みんな世の中から見て一般的であろうと演じているもんなんですね。明日も朝から、いいですね~とか言って、心にも無いこと言ってるのかも笑

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
肩に力の入らない医者哲朗の日常を描く作品。人間の行動、感情をひたすら理解しようと努めた哲学者スピノザの書を愛読書として持つ哲朗。人にとって死は避けられない運命だが、病気は治るよう尽力すればいいと思ってきた。しかし、病気を抱えながら生活をしなければならない人がいる。その人達に幸せがこないのかということに疑問を感じ、少しでも多くの人たちが幸せに過ごせるように、自分には何が出来るかを追求し続けているという。患者とその家族に向き合う姿勢が、人としての温かみを感じ、心が丸くなる優しいお話でした。
石橋陽子
2024/04/15 21:14

maxaさん、夏川さんお医者さんだから、結構リアルな日常を書いてると思います。私も消化器科に居たので、そこで飛び交う用語や雰囲気がそのまんまで。だから、神様のカルテなど同じような雰囲気になるのだと思います。

石橋陽子
2024/04/15 21:16

CABINさん、今日はお昼からお仕事無かったので読みました。専門用語が私は難しく無かったので、読みやすかったからですよ。2日後以降レビューお待ちしております。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
夢には意味があり、夢は無意識の造形物の典型である。神経症の症状は無意識に溜まった記憶が象徴的に回帰したものであると考える。無意識である夢の研究が神経症治癒に向けての第一歩だと疑わなかった。随所に具体的な例が示されており理解しやすかった。神経症の症状の根底にあるのは常に性欲動であるとのこと。夢を研究すれば、自分の無意識下で考えている問題や潜在的感情等考えることが出来るのではないかと思い、『夢判断』を追って読みたいと思う。自分自身の最良の手引書らしい。
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
前作『もぬけの考察』の衝撃から楽しみにしていた今作。やはり変わっていた。髪オタクとクレーンゲームオタクの話し。オタクであることは素敵な事だと思うが、ここでは執着的なオタクさで少し気味悪い。なにゅなにゅというキャラのコレクターである主人公は、消費者をコントロールする消費社会としては百点である。主人公の求めるグッズをクレーンゲームで取りたい森本は、やはりそれらにコインを投入し続け百点の消費者である。美容の世界もそう。資本主義、何かとおどらされないよう自分の頭で考えて行動しよう。
CABIN
2024/04/12 20:30

今の時代、物を売るのにとことん消費者心理を研究してますからね〜。後で失敗したと思う事もありますが、たまには100点満点の消費者になってもいいのではとも思います。

石橋陽子
2024/04/12 20:46

分かってて消費者になってる分にはねーいいと思いますが。私は文学界隈にかなり消費してます🤭

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
江戸後期の医療時代小説。藩主が長年患っている痔瘻の手術を、藩医ではない向坂清庵が極秘で全身麻酔下で行うという。向坂は、重彰の子の鎖肛の手術を成功させ信用を置いている人。だが、藩主の手術が失敗すると、重彰自身の立場や命が危うくなる。そこで様々な葛藤と戦う。父、元重がしたこととは何だったのか?それがわかると、それまでの物語が彩り良く感じられる。武士の覚悟を見せられ、忠義を考え、心打たれる作品。
CABIN
2024/04/11 21:32

江戸時代にもう全身麻酔があったんですね〜。勉強になります😊

石橋陽子
2024/04/11 22:10

時代物で医療系、面白くてハマってしまいそうです。他にあるのかな~

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
村田沙耶香さん、柴崎友香さん、西加奈子さんの鼎談が最高に面白かった。村田さんがなかなかのマイナス思考で自分に厳しい性格。対談や鼎談は作家さんの性格を知ることができるし、著書への思い等リアルな作家さんが見られるのが楽しい。他、尾崎世界観さん、井戸川射子さん、滝口悠生さんの短編もセンスよく楽しめた。もう夏号が出ているのに、一年遅れで読了。創作は、個々の著書で感想明記中。
文藝2023年秋号
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
二個の原子爆弾は、日本人の上に落とされたばかりでなく、人間の存在全体に落とされた。日常がある日地獄の火で焼かれる。エプロン劇場の中の鬼への攻撃が、原爆の凄まじさから作られた武器による物であり、その表現力に絶句してしまった。年頃の娘が、原爆で死んでいった人を思うと、自分は幸せになるべきではないという結論を下す戦後。誰かが後世に伝えなければいけない使命。死んだ父と娘の私の言葉だけが戯曲形式で進められ、涙なくしては読めない良書であった。
maxa
2024/04/10 07:47

最初軽めの語り口だったので、泣かされるとは思いませんでした。原爆を作って落とした人も、こうして落とされた人も、生き残った人も、よかったことなんて一つもないですね。

石橋陽子
2024/04/10 14:11

maxaさん、薄い本なのに、こんなに心動かされるとは。『オッペンハイマー』も観てきたばかりなので、思うことが沢山ありました。こちら映画もあるんですね。宮沢りえさんが出てるみたい。見なくては。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
医学の知識を学んでいるので掲載されているものは95%ほどは既知だ。学ぶ前だと5%ほどしか知らなかったと思うから、何か学問を学ぶというのは、生きていく上で有効的だと再認識した。その中でも、火葬中に死体が動くというのは、以前読了した『火葬場で働く僕の日常』に詳しく出ていたので、イメージも細かく出来た。読書って繋がる瞬間が面白い。1番驚いたのは、死後に始まった出産。死体は腐敗が進むとガスが溜まり膨らむ。その為妊婦で亡くなったら胎児がガスで押し出される現象が起きるのだ。理屈では分かるが、考えたことも無く衝撃。
CABIN
2024/04/08 21:18

医学のトリビアはなかなか興味深いですね。でも死ぬ時は監察医などにお世話にならずに、静かに綺麗に死にたいです。

石橋陽子
2024/04/08 21:23

CABINさん、図星過ぎて笑っちゃいました。でも、ミステリーの謎解きにもすごく役立ちそうです。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
利己的な選別を繰り返す煩悩。涼子は安奈を把握し、自分の傍に置きたい欲望がある。男子嫌いな安奈は徐々に男性への興味を持ち性的な欲望を満たす。精神科施設にいる私の姉が差し入れの要望を手紙に連ねる。安奈の好きな人を奪う涼子。震災時生きてるだけでいいと思った。しかし、人はすぐ忘却する。気がつけば生きる事に加えて何かを望んでいる。生きている事が前提で多くを求める。人は煩悩の塊だと突きつけられた気がする。満たされても欲する。死んだ時、骨のように欲望だけがそこに横たわっているのかもしれないという言葉が頭から離れない。
が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
1年間のお休みを経て、さらに返り咲いて蝶として舞い上がる湊かなえさん。奇妙だが、神聖でいて狂気的な今作。イラストがイメージを増大させ、鮮やかな装飾を施された遺体が美しいと思うのは異様だ。さすがイヤミスの女王。たっぷり嫌な気持ちになること間違いなし。どうも乱歩の『人間椅子』のオマージュだとか。こちらどんでん返しとも言えると思うのだが、二転三転していき、息子までもが追加され、結末はしんどすぎる内容。息子への愛なのか何なのか分からなくなる。
maxa
2024/04/07 13:50

イヤミスはどちらかというと苦手なのですが、人間椅子のオマージュと聞いてちょっと気になり始めました。でもやっぱりたっぷり嫌な気持ちになるんですね…。あ〜嫌だわ〜。

石橋陽子
2024/04/07 14:26

maxaさん、イヤミス苦手なんですか?確かに湊かなえさんのレビューあまり見ないような気がします。人間椅子の方がよっぽどイヤミスですが笑

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
青春時代のLGBTQがテーマ。アキちゃんにまつわる叙述トリックが効いて驚いた。偏見、イジメまで行かなくとも、自分が接してきた態度が、時を経て、後悔先に立たずとはこのことだ。こういったテーマが世に出て来て久しい。世の中が多少なりともLGBTQへの理解を促す甲斐あってか、私は以前よりはかなり受け入れているように思う。こちら、読了後に再読したくなると思うし、トリックが暴かれた後なら、読み方も変わってくると思う。そういった作品はレベルが高い。文學界新人賞受賞。
CABIN
2024/04/06 03:42

LGBTQは今ではどこでも聞くようになりました。昔はLGだけだったと思います。でも実際にこの様な人と接する事になった場合、どう対応すればいいんだろうという不安はあります。

石橋陽子
2024/04/06 11:45

LGBTという言葉が用いられるようになったのは、2006年からのようです。LGだけでしたね、そういえば。私は昔クラスにいて、全然普通に接していたし、やはり小説を読むにつれて、そういう人もいるよねと全く違和感なくなりました。ちなみに、クラスにいた子は今テレビ界で売れっ子のモノマネする人になってます。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
冒頭4頁で成瀬がボジティブな性格だと悟る。群れない、周りに流されない、自分の意思を強く持っている。決めたことは守る。目標は高く。迷わず、細かいことは考えない。中学生でこういった性格の人はどれほどいるだろう。割と私は似たタイプであり、同じような思考回路で面白かった。周りに流されなさ過ぎて、スマホを持ったのは5年前の私。30代で2個目の大学に行ったり。悪くいえば協調性なし、だが、協調性があり過ぎると自分が無いと言われるもの。丁度良い塩梅は意外と難しい。
CABIN
2024/04/04 23:45

最近のトレンドとはまた違った強い女性像を描いているところが斬新で好きです。陽子さんは周りの目を気にせず、我が道を行くタイプなんですね〜。羨ましいです。うちの長男みたい😁

石橋陽子
2024/04/05 06:31

CABINさん、そうですねー。周りの目を気にしなきゃいけないような突飛なことはしませんよ🤣長男さんもそうなんですか。一家に1人くらい居てもいいですよね。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
本屋に行くことはレジャーだというのは同感。都会に出ると必ず本屋大型店舗に行ってしまう。サイン本に浮かれ、特集に目を丸くし、あっちに行ったり来たりと子供の様にはしゃいでしまう。本屋の駐車場代を浮かす為の制限時間付き読みたい本探しは笑った。どの話しも本にまつわる話しでクスッと笑えて癒された。お風呂には本を持ち込むスタンスは真逆だな。著者みたいにドボンをするのは耐えられない。でも、本の復活技を学べた。1番嬉しいプレゼントは図書カード。現金よりも嬉しいのは間違いない。同じ額なのに何故価値が上がるのでしょう。
CABIN
2024/04/03 21:45

本屋さんのPOPを見るのは楽しいですね。今は何の本が話題なのかを知るために何かのついでで本屋に寄ることはありますが、目的無しで本屋に行くことはまず無いです😅本に限らずですが…😅もう年ですね〜😅

石橋陽子
2024/04/03 22:19

CABINさんと連発してるのに自分でも驚きました💧‬へ~何かのついでなんですね。目的ありきなんですか。ビックリ。皆それぞれですね~。気になる作家さんの新刊出たら、装丁を手に取り見たい願望があり、それだけでも行っちゃいます。

が「ナイス!」と言っています。
石橋陽子
映画『オッペンハイマー』を観てきた。鳥肌や震えが止まらない。これまでの人生で一番大きな衝撃作だ。彼は人を殺す為に原爆を作った訳ではない。理論物理学者であり、実践する為では無かった。爆発する映像では、日本国民の多くの死、苦しみ、無念を思うと涙が溢れて仕方が無かった。日本がセンシティブに受け取らないよう配慮してあるようだが、起きた事実は記憶から呼び覚まされる。そして、世界が吹き飛ぶ程の威力のある核開発が進み、今後の世界の在り方が問われているようだった。映画後、ノーラン監督の考えを知りたく読了。
CABIN
2024/04/01 22:01

映画『オッペンハイマー』は評判がいいですよね!まだ観てないけど…😅

石橋陽子
2024/04/01 22:11

CABINさん、まだ興奮止みません。観る機会があれば是非☺︎

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/10(1228日経過)
記録初日
2023/02/04(473日経過)
読んだ本
260冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
62888ページ(1日平均132ページ)
感想・レビュー
257件(投稿率98.8%)
本棚
5棚
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