簡単に人が死んだり殺されたりする話は好きではないが、人生を描こうとしていることはわかったし、エンタメとしては面白いんだろうなと思った。

簡単に人が死んだり殺されたりする話は好きではないが、人生を描こうとしていることはわかったし、エンタメとしては面白いんだろうなと思った。

死刑反対派の私自身も一緒になって批判されたが、揺らぐことはなし。私も、生き続けること(なんなら簡単には死なせないこと)が罰としてボリュームあるなと思うし、仮にその人が更生することがあるとして、犯罪傾向の予防ってその当事者の経過なくして分析できないと思うし。など。

あんなふうにみんなが傷ついた震災をエンタメの要素に使うなんてと思ったけれど、こうしてひとつの物語のなかの重要な要素として、しかし中心的な素材というよりもその言葉だけで説明なくどういうことかわかるものとして組み込まれていることで、却ってくっきりも本当に「あった」ことだと浮かび上がってくるようなところがある

これは非常に重要な作品。公立育ちで小柄な女で世間的に立派と言われる職についている我が身では痛いほど体験してきたことばかり。

作者30代半ばの頃の率直なエッセイ