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2024年4月の読書メーターまとめ

⭐︎すばる⭐︎
読んだ本
11
読んだページ
3339ページ
感想・レビュー
11
ナイス
88ナイス

2024年4月に読んだ本
11

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

⭐︎すばる⭐︎
一気に読みました。伍子胥のことはあまり知らなかったので、面白いです。宮城谷作品の中心テーマは、私は政治における「徳」の大切さだと思っており、特にそれは「晏子」で感じました。伍子胥は晏子とはまだ違う性格ですが、この時点で二巻は、まだおおらかさや正義感の方が勝っている気がします。物語は、悪質な陰謀により、無実の罪を着せられて囚われた父と兄を強引に救出に行き、しかもそれが失敗するところまでです。宮城谷作品に登場する女性がすごく魅力的なのも楽しみの一つです。次巻が楽しみですね。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

⭐︎すばる⭐︎

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2024年4月の感想・レビュー一覧
11

⭐︎すばる⭐︎
いよいよ范蠡の本格的登場。范蠡は、春秋時代末期の越の大夫で、越に入り、勾践に仕えて重用された。紀元前494年、呉王の夫差に越が敗れてのち、苦心して時を待ち、前473年呉を滅ぼす。しかし范蠡は、覇者となった勾践のもとを辞して斉に去り、鴟夷子皮と名のって、産業に努め巨富を築いた。彼は師である計然の七策のうち五策で越王勾践を覇者とし、残りの二策で富を築き、在世中、三度住まいを移し、そのたびに名を表したと伝えられ、『范蠡計然』『陶朱公致富奇書』などの書名に名をとどめることになった。
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呉が楚の都にまで出陣。楚王を追い詰めるが最後は逃げられる。呉王の弟の裏切りもあり、兄弟で王位を継ぐことの危うさが描かれる。戦いの全体像を描いた孫武の戦略の壮大さが素晴らしい。昔の宮城谷作品、例えば「天空の船」「太公望」「介子推」「重耳」「晏子」のような重厚さが第6巻になっても感じられず、どことなく軽さが残る。伍子胥の描写も奥行きが乏しいように感じる。長編のせいなのかこの点が気になる。第6巻まででは、共通して、いろいろな登場人物が、伍子胥と偶然に出会い、再会する場面が多すぎて、少し辟易する印象もある。
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「図書館の魔女」に続いて読んだ。上巻は最初、続編とは全然思えなかった。次第に関連性が出始め、言葉」に関する叙述も。一の谷、ニザマ、アルデシュと三国の攻防が背景にあることがわかりマツリカも登場。素晴らしい推理で謎を解き明かしてしてくれるところは爽快である。重厚な日本語と独特の言葉遣い、そして言葉の修飾の仕方、など言語学者としての作者の想いが強く伝わってくる作品で、本当にここ30年ほどの間で読んだ小説の中でこのシリーズは一番面白かった。ただ、読むのはなかなか疲れてるのが難点(笑)続編が出るとのことで期待。
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いよいよ孫武の登場。楚、越を相手に孫武の兵法が冴えわたる。楚王への復讐がようやく見える範囲に入ってくる。斉の晏嬰や孔子(孔丘)、鄭の子産も登場するなど、宮城谷作品の登場人物が次々現れて懐かしい印象。添付の地図がもう少し分かりやすいとありがたい。
⭐︎すばる⭐︎
呉に入った伍子胥が、公子光とともに伍子胥の命も狙う呉王僚を倒すことになるが、刺客となる鱄設諸が、公子光からその役割を頼まれる場面は印象的だった。伍子胥が作らせていた黄金の盾は、製作が遅れてしまったが、いったいどのように役に立つはずだったのか、気になるところ。
⭐︎すばる⭐︎
父と兄の処刑に場に迫った伍子胥はまたも失敗。二人は命を落とす。太子子木を宋から鄭まで尋ね出会ったものの、またもや陰謀に巻き込まれて、危うく命を落とすところを、先見の明で逃げ延び、ようやく呉に向かうことに。延陵の季子の配慮で家を賜ったら、そこで驚きの出会いが・・・。いつもながらの引き込まれる文体についつい読みふけってしまうのが宮城谷作品の魅力ですね。三巻が楽しみです。
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⭐︎すばる⭐︎
一気に読みました。伍子胥のことはあまり知らなかったので、面白いです。宮城谷作品の中心テーマは、私は政治における「徳」の大切さだと思っており、特にそれは「晏子」で感じました。伍子胥は晏子とはまだ違う性格ですが、この時点で二巻は、まだおおらかさや正義感の方が勝っている気がします。物語は、悪質な陰謀により、無実の罪を着せられて囚われた父と兄を強引に救出に行き、しかもそれが失敗するところまでです。宮城谷作品に登場する女性がすごく魅力的なのも楽しみの一つです。次巻が楽しみですね。
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⭐︎すばる⭐︎
春秋時代の呉の政治家・軍人である伍子胥の物語。楚の名家に生まれた伍子胥が、父と兄が楚の平王によって処刑されたため楚を逃れて呉に亡命し、呉では呉王闔閭の側近となって兵家孫武を王に推挙、孫武と伍子胥を得た闔閭は楚を破りその都を陥落させる物語の第一巻。文章は読みやすく、流れもよく、当時の名臣たる人物の持って生まれた資質、その思想や考え方、教え導く周りの人物像が丁寧に描かれており、いつもながら非常に参考にもなる。今の政治家連中に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいという気持ちになる。
⭐︎すばる⭐︎
図書館の魔女の続編。条件は、進展が遅いが、描写は緻密で重厚さがある。舞台は一の谷ではなく、ニザマ側の高級官僚の息女の脱出を図る近衛兵と荷物運搬を担う剛力、それに協力する港湾都市クヴァングワンの地下に住む少年たち(鼠)を描くが、剛力の一人は烏遣いで、烏が大きな役割を担う。かなりサスペンス的な要素もあり、表現はかなり難しいが読みごたえがある印象。上巻は伏線かと思われ、姫御前の救出に向かうところで終わる。下巻が楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
⭐︎すばる⭐︎
村田紗耶香の11冊目。「星が吸う水」「ガマズミ航海」の2篇。いずれも性行為を扱う。前者では、性行為を単に「股間の勃起の解消」という行為としてのみ位置づけ、男性をそのために「利用」するが、まわりにいは理解されない女性を描く。後編は、ペニスを膣に入れるという性行為を「セックス」と「セックスでない性行為」に分けて考える女性を描く。いずれも、性行為をどのよう受け止まるかという点で、これまで想定したこともない考え方を提示している。この作家独特の「普通を問う」バージョンの一展開だと思いが、現実味があり考えさせられる。
⭐︎すばる⭐︎
三木卓「逢いびき」古井由吉「親坂」安岡章太郎「離島にて」井上光晴「小説太地喜和子」宮本輝「小旗」丸山健二「夜釣り」中薗英助「髭のガートフ」大江健三郎「揚げソーセージの食べ方」青野聰「朔行する星からの便り」島田正彦「SORAMIMI」水上勉「方臘」の11篇。興味深く感じたのは、奇妙な夫婦関係を描いた「親坂」、女優の生前の姿を描いた「小説太地喜和子」、文体の印象が素晴らしく躍動感のある「夜釣り」、自殺後の自分の魂が現世で浮遊する有様を描く「SORAMIMI」、中国・宋の時代の反乱分子の生きざまを描く「方臘」。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/02/20(1195日経過)
記録初日
2015/07/01(3256日経過)
読んだ本
1199冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
395552ページ(1日平均121ページ)
感想・レビュー
82件(投稿率6.8%)
本棚
7棚
性別
現住所
兵庫県
外部サイト
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