最後の最後まで不安感が拭えなかった作品。子供を持ったとしても私は恐らく本作に登場する親御さん達の気持ちを理解出来ることはないのだろうと思います。

小気味良いリズムの中に伏線が散りばめられていた（のであろう）作品。安定に私は伏線を拾えない人間なので正直1回じゃ全く歯が立ちませんでした…🙂もう1回読んだら2割くらいは拾えるのかな、、続編も気になるら再読して各話のからくり理解しなければ…！

ただただ圧倒され続けた作品。人間味の良い面と悪い面のどちらもしっかりと描いてくださっていて、最初は極悪人だと思っていた力輝斗の印象が最後には大分変わりました。

原田マハ作品で初めて最終ページまで震えが止まらなかった作品。最後の最後に明かされた事実に逆に震えが止まり、不思議な静かさに包まれました。何が感動的だったかって章立てが源氏物語のオマージュであることと主人公が枕草子の一文を心の中で呟いてくれたこと。平安時代ファンとしてはこれだけで発狂してしまうんです……

事実という論理と愛情という感性が共存していた作品。柚木の遺伝子への探究心には圧倒され、言いたいことも分からなくはなかったですが、それが誰かを苦しめてしまうこともあるのだということは忘れてはならないのだと改めて思いました。個人的には絵が壊滅的に下手という遺伝子は祖父の遺伝子で間違いないらしいので、遺伝子の強さはかなり肌身で実感しています…

最後の最後まで不安感が拭えなかった作品。子供を持ったとしても私は恐らく本作に登場する親御さん達の気持ちを理解出来ることはないのだろうと思います。

待ちに待った扉子シリーズ3作目。そして本を愛することの素晴らしさに改めて気付かせてもらえた作品。今巻でこれまでで最も焦点が当てられていた智恵子と栞子の過去の話に触れ、人の性格は簡単に変えられるものではないけれど、人との出会いや交流を通してそれは緩やかにでも変わっていくものなのだと気付かされました。まさか…となったエピソードもあったのでぜひ読んでほしい…ネタバレはしたくない主義なのでここには書きません…