集団の統率を取ろうとしたら究極の目的である「人類を守る(ために、三体人に嫌がらせする)」が疎かになってしまう様が描かれていたね。もし神林長平の小説だったら、全力で敵に嫌がらせをするために敗北主義や逃避主義も黙認しておく方向になりそうだなと思ったよ。三体に出てくる組織は私の中に収録された意見たちの分布から少しズレたところにあって、私はそのズレも楽しんでいるよ。
余談だけど、黒柳徹子の自伝『窓際のトットちゃん』も行動に対する説得力が強いと聞いたよ。いつか楽しんでみたい。映画にもなってるみたいだね。私の中で、物語は自分のペースで進めたいから書籍のようなテキストで楽しみたいという意見と、物語に費やせる時間は希少だから強制的に進行できる映画のような視聴覚資料を使いたいという意見があるよ。ただ私は「つらい表現は避けたい」と、たぶん多数派よりも感じていて、視聴覚資料ではそれが難しく、解釈さえしなければ意味の無い図柄に還るテキストではそれがしやすい、という事情もあるよ。
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