全会社員、全労働者に読んでほしい。少し田舎にある食品会社に勤務する面々がその会社に縁故採用された「チャラ男」について語っていく。チャラ男のみならずどの社員も「ああ、うちの会社にもこう言う人おるわぁ」と頷いたり「え？これうちの会社のこと？」とギクっとしたり。何作か絲山作品を読んで思ったのは「この方はパンクスやな」と。ご本人はプログレがお好きだそうだしプログレっぽさも感じられるけど根底にパンク感じる。だから好きなんだろうな。そしてそっけなくも背中を支えてくれる優しさが突然差し込んでくるところが好き。

すごく良かった！現役民間国際線パイロットが書いたエッセイ。パイロットという仕事について、自分自身のこと、仕事で訪れた場所についてや航空機の構造、両親や兄との思い出…とても穏やかで温かみがあって優しさがあふれる文章が綴られていて超文系の自分でも航空機の構造や乱気流について書かれている部分を飽きずに読みきれた。何より筆者がパイロットという職業を愛していることが行間から滲み出ていて微笑みながら最後まで読んでしまう。自分が一番好きなことについて書かれた本って良いですね。

表紙でわかる通りのBLです。 ギミー先生の描かれる男の子たちが可愛くって好きなんです。表題作は田舎で出会った二人が野外で自己処理することにハマって最終的には付き合うお話で、「やさしいぼくら」の方は大学生同士が可愛らしい恋をするお話です。カテゴリ18禁なのでそれなりの描写ありなんですが、なぜかほのぼのとしていていいんですよ～。

マックスの従者ローラントとその甥っ子ディーターがレンツバッハホテルに来た経緯が明かされる2巻。マックスはやっと父親にレベッカとは破局しお見合いを続けていることを告白。夏季限定バイトのクロエが何やら怪しいのは2巻でも明かされないけど誰かに言われてローラントのことを探っている様子。マアタ先生の描かれるスーツ男子がこれでもか〜！と堪能できて嬉しすぎる！マックスのお母様にサンドラ王太女とチラッと出てくる女性キャラが強くてカッコいいのも好き。マックスはどんな人と結婚するのかな…3巻も楽しみ！

全会社員、全労働者に読んでほしい。少し田舎にある食品会社に勤務する面々がその会社に縁故採用された「チャラ男」について語っていく。チャラ男のみならずどの社員も「ああ、うちの会社にもこう言う人おるわぁ」と頷いたり「え？これうちの会社のこと？」とギクっとしたり。何作か絲山作品を読んで思ったのは「この方はパンクスやな」と。ご本人はプログレがお好きだそうだしプログレっぽさも感じられるけど根底にパンク感じる。だから好きなんだろうな。そしてそっけなくも背中を支えてくれる優しさが突然差し込んでくるところが好き。

不覚にも泣いてしまった…（最近すぐ泣く）浅桐部長とアクシデント的に体の関係を持ってしまった青柳君の心情がむちゃくちゃ切ない。そしてとてもまじめに真剣に誠実にそのことを考える浅桐部長と彼の巣箱に隠されていた秘密。2人ともが真面目すぎてどうなることやらと思ったけど青柳君のバンドマンの兄ちゃんがちゃらんぽらん故の良い働きをしてくれてハッピーエンドでよかったよかった！幸せな気持ちになりたいときにぜひ読んでいただきたいです！

単行本にまとまるのを待ってました！総務部の青柳君は隠れゲイ。自分には好きな人と両想い、なんていうのは実現不可能な夢、とお金で諸々を処理する日々。そんな青柳君は同じ会社の浅桐部長を心の中の「王子」と呼んで慕っている。ある日その王子にゲイバレしてしまうが王子は逆に自分の「秘密」を青柳君に明かしてくれて…。青柳君の健気さとそんな青柳君に素の（巣の？）自分を見せる浅桐部長との距離が少しずつ近づいて行くも部長には絶対に触れられない何かがある様子。勢いでお互いの内側には敢えて踏み込まない優しさがあふれたまま下巻へ…。

前作の衝撃のラストを受けての新刊。これまででいちばん感想が書きにくい！なぜならバレてはいけないあんな展開やこんな展開がモリモリだから。これはね、どこか閉鎖された空間で、読んだ人同士で色々おしゃべりしたいですね。出番が少ないものの個人的に気になるキャラ「ネブラスカのホットガイ」ことハリソンもこれまででいちばん多く登場してくれて嬉しい。なんというかフォーチュンが覚醒すると言うか本気出すと言うか電源が入る、ぐらいまでしか言えない…とにかく未読の人は読んでほしいし8巻目が楽しみでしかたない！原書、読むか…。

全くアウトドアには縁の無い人生だけど憧れだけはあって、書店で山と渓谷社の本を読んだり職場の山登り好きな人の話を少し離れたところから聞くのが好き。とにかく目次に並ぶ各章のタイトルの語尾が「〜で死ぬ」でちょっと笑ってしまうのだけど読み始めると背筋がスーッと寒くなる。「それはあかん。危ないわ」と言うシチュエーションもあれば「え？それで死ぬの？」もあってアウトドアならず日常生活でも気をつけなくては！と身が引き締まりました。