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2024年4月の読書メーターまとめ

春
読んだ本
4
読んだページ
1296ページ
感想・レビュー
4
ナイス
27ナイス

2024年4月に読んだ本
4

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

春
ネタバレ冬の入り口の、ちょっと冷たい風の吹いてくる、ぽっかりと日の当たる海辺のような本だった。いつもはわからない言葉があると検索するんだけど、意味が全くわからない場合を除いて、この本ではそうしなかった。そうしなくても許されるような気がした。恐ろしい神様(ごめんなさい)とだけ思っていた菅原道真の事が好きになったし、名前だけは知っていた白居易の、ひとつ目に訳されている漢詩は、とても素直でとてもとても切なく淋しく、読んでいると涙が出る。いつか本物のたこぶねを見てみたいなあ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
4

春
ネタバレしんとした文章を読み進めていくと、途中で頭をがんと殴られたような衝撃を受けることになる。経済的に安定していて自分の事だけ悩んでいればいいような、そんな人達の話ばかりなのに、鼻で笑う事ができないのは、状況こそ違えど、その姿に自分と重なる部分を見るからだと思う。ずっと昔の、とても痛かった心の傷に行手を塞がれたり、失くしたくなさすぎて苦しい状況に自らを追い込んだり、もういい大人なのに、心の苦しみや悲しみや嫉妬に囚われて抜け出せなかったり。そんな悩みなんて、今の世界の状況を見てみれば贅沢極まりないものなんだけど。
が「ナイス!」と言っています。
春
ネタバレとても面白かったんだけど、どうしても好きになれない一冊だった。登場人物は圧倒的に男性が多く、読んでいても脳内に女性の姿が像を結ぶ事が少なくて、違和感と不自然さを感じたからかもしれないし、冷静な筆致で隠し立てもなく残酷でグロテスクな描写がでてくるところに尻込みしたのかもしれない。でも残酷さやグロテスクさで言うなら、忘れ難く嫌な場面もあったのに好きになったキングの『IT』や、内容も描写も容赦がないのに恐れたとともに『読みたい』と思わせられるオーツ作品などもそうだ。だから性に合わなかったという事なのかも…。
が「ナイス!」と言っています。
春
ネタバレ冬の入り口の、ちょっと冷たい風の吹いてくる、ぽっかりと日の当たる海辺のような本だった。いつもはわからない言葉があると検索するんだけど、意味が全くわからない場合を除いて、この本ではそうしなかった。そうしなくても許されるような気がした。恐ろしい神様(ごめんなさい)とだけ思っていた菅原道真の事が好きになったし、名前だけは知っていた白居易の、ひとつ目に訳されている漢詩は、とても素直でとてもとても切なく淋しく、読んでいると涙が出る。いつか本物のたこぶねを見てみたいなあ。
が「ナイス!」と言っています。
春
ネタバレこの物語には痛みがある。暗い穴蔵みたいな絶望や赤々と輝く怒りがある。それらは、私には想像する事はできても理解はできない。理解できるなどと言ったら3発ビンタされて額を2回小突かれるんじゃないか、思い上がりも甚しい、と言われて。でもその中には少しだけ、私にも確かに理解できる悲しさや恐ろしさがあったし、理解できないからと言って想像する事をやめたりはしない。全体を通してどこかからっとした、痛くて悲しくて理不尽さに怒っているのに、湿っぽいところのない、とてもとても力強い一冊だった。皆がどこかで生きて行けますように。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/06/15(1071日経過)
記録初日
2021/06/18(1068日経過)
読んだ本
140冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
45903ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
140件(投稿率100.0%)
本棚
1棚
自己紹介

読むのは遅いですが本好き。海外文学を読むことが多いです。積読で部屋が埋まりつつあるので、少しずつでも積読を減らしたい…。

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