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2024年4月の読書メーターまとめ

ちいまな
読んだ本
8
読んだページ
2327ページ
感想・レビュー
6
ナイス
159ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月のお気に入られ登録
1

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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ちいまな
誰からも理解されなくたって、誰からも愛されなくなったって、誰からの信用を失ったとしたって、それがあなたの突きつめた先にある真実だとしたら、誰も咎めることも非難することもできない。孤独に芸事を磨いていくことは、人からの評価を得るためにあるものなのだろうか、人を笑わせたいということが、世間の人に受け入れられるためにあるものなのだろうか。ひとりで物事を磨いていけと言われてた結果が人からの評価ありきだなんてあんまりすぎる。火花のように刹那に輝くそんな評価よりも、あなたが大事にしたい絶対的な真実を突き止めてほしい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
6

ちいまな
父のうつくしい、が全てであった。事あるごとに金閣寺は美しい、この世で一番美しいものは金閣寺であると口にするたびに、私の絶対的な感性は成長せずに父の絶対を私の絶対とすり替えてしまった。それを疑うこともせず。父と見た金閣寺は冴えないもので、疑問を明らかにすることもなく父は私の美しいがなんであるかを共有することもなく私を置き去りにした。どうすればいいのかわからなかったのだ。金閣寺を焼かねばならぬと思えた瞬間、私の絶対的な感性が芽生え、美しいの認識を変える決意ができたのだ。ようやくひとり立ちができるのであろう。
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ちいまな
誰からも理解されなくたって、誰からも愛されなくなったって、誰からの信用を失ったとしたって、それがあなたの突きつめた先にある真実だとしたら、誰も咎めることも非難することもできない。孤独に芸事を磨いていくことは、人からの評価を得るためにあるものなのだろうか、人を笑わせたいということが、世間の人に受け入れられるためにあるものなのだろうか。ひとりで物事を磨いていけと言われてた結果が人からの評価ありきだなんてあんまりすぎる。火花のように刹那に輝くそんな評価よりも、あなたが大事にしたい絶対的な真実を突き止めてほしい。
が「ナイス!」と言っています。
ちいまな
日本人はふたつにわけられる。「東大出身」か「否」か。東大というだけですごーいと賞賛される。当たり前の出来事のように、東大出身者への挨拶の定型文のように。跪け、愚民ども、吾らは東大出身なのだ、お前らのような頭の悪い者たちとは生きている世界が違うのだ。当たり前のように驕り高ぶり文京区を闊歩していく。しかし、愚民どもがささやく。王様の耳はロバの耳だと。愚民どもは疑問に思う。生きている世界が違うのならどうしてこの世界に「降りて」くるのだろうと。東大出身者は愚民どもからもてはやされないと生きていけない者たちなのだ。
ちいまな
2024/04/17 22:06

この本に関する読後レビューです。ご了承ください…。

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ちいまな
母であることを是とする国で、母以外の選択肢なんてありえなかった。母であることがすべての幸せ、すばての人権を保つのであれば、そうなりたくないという選択肢は自然と消えることになる。母であれという全体主義へ。母であることが幸せであるという神話へ。母でありたくないということばを掬い取ることがひとつの成果だとするならば、この生々しいことばたちを研究として分析したことも大きな成果であろう。それならば、母でありたい人たちと、母でありたくない人たちとの共通点と相違点を洗い出すことも、新たな指針になるのでは?と少し感じた。
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ちいまな
幼少期の父との思い出を頼りに木と出逢い、木にまつわる人と出逢い、対話を重ねていく。そこで思い出される父との会話、娘との記憶、木に関する思い出が年輪となって重なっていく様子は、頁を繰るのが止まらなくなるほどだった。木が身近にある人の文章は、光合成をしているようで、きれいな水をめいいっぱい吸い込んでいるようで、土台となる土がとてもやわらかくて、ひたすらにやさしい気持ちになれるのですね。木をあいした人たちが、これからも木を大切にしていく。木もれ陽の光を頼りに、きもちいい風に吹かれて読書しているような体験だった。
ベル@bell-zou
2024/04/14 16:02

"大切に読みたいのに~するする"読んじゃう、わかります。私はこの本で初めて幸田文さん読んだのですが、古い作品なのに言葉選びが新鮮に感じられて。森林浴でもしているようでしたね。

ちいまな
2024/04/17 21:48

ベルさんご無沙汰してます!! じゃあわたしはベルと一緒で『木』が幸田文さんデビューなのですね、うれしい…!森林浴、すごくよくわかります。わたしが伝えたいこの本の読書体験が木にまつわることばで伝えてくださって嬉しい限りです😌

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ちいまな
変わり映えのしない毎日が鬱陶しくて永遠に続くものだと思っていた。高校生ってそんなにきらきらしてるものでも、楽しいものでもなく、ただただ毎日が長く続いていく。高校生って学生って楽しいものだったよなんて、当時を忘れた大人たちが言うことなんて、当事者にとっては全然刺さらないし何言ってんだお前って思う。だってこんなに死が間近にあることなんて、オッサンたちはなんもわかってない。それすらも愛おしいとかそんな風に思って生きていない。それでも、鍵穴から漏れ出す夕日と一緒に生きることができるのはオッサンにはない特権なのだ。
ちいまな
2024/04/07 01:05

みんなだいすき「邦題になるとき消えたTHEのような何かがぼくの日々に足りない」がだいすきすぎる。「フリスクがミンティアの2倍することに喩えて命の話をしよう」を目でとらえたときに、しばらく凝視することしかできなかった。わたしはこころのなかで高校生男児を買っているんだろうかと思うほどにわたしのこころを掴んで離さなかったのです。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/08/10(1007日経過)
記録初日
2015/03/22(3340日経過)
読んだ本
1167冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
254455ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
1112件(投稿率95.3%)
本棚
10棚
性別
URL/ブログ
https://note.com/eaaadust
自己紹介

本を読んだときのきもちを数行の散文詩にこめてます。
名前回避のため、名称変更しております。どの名前でもおすきにどうぞ。

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