壺の移動と共に人間関係が繋がっていくので前の話を振り返りながら読み進めた。ひとつひとつの話は独立していて人間味にあふれ、ひきこまれる。そして最終章には思ってもいない悲哀が待っていた。

27人の語り手によって公子の人物像が様々な角度から浮き彫りにされているのに、真実は見えてこないし、最後まで亡くなった理由もわからない。かなりの長編だけにがっかりした読後感が残った。

戦死のために婚期の女性があふれてしまった時代の話。いきなり女子大生7名が登場するので混乱してしまった。倉賀野祐子の毒牙に友達が振り回されるバタバタ劇。

実母さんが余命宣告をされて亡くなるまでのありのままの思いが綴られているエッセイ。 個性的なお母さんとの関係は、時に笑いがあったり、毒舌だったり。亡くなった後もお母さんに似た人を探してしまう筆者が切ない。

昭和40年代、社宅住まいの主婦音子を中心にストーリーが進む。噂話に翻弄されたり、被害妄想が度を越えて墓穴を掘ったりで毎日が忙しい。子供の成績や友達関係についてのやっかみ本は現代にも数あるが、群を抜いておもしろく、夢中で読み切った。

壺の移動と共に人間関係が繋がっていくので前の話を振り返りながら読み進めた。ひとつひとつの話は独立していて人間味にあふれ、ひきこまれる。そして最終章には思ってもいない悲哀が待っていた。