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2024年5月の読書メーターまとめ

abaoaquagga
読んだ本
6
読んだページ
1432ページ
感想・レビュー
6
ナイス
12ナイス

2024年5月に読んだ本
6

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2024年5月のお気に入られ登録
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

abaoaquagga
自家用船でのパーティ中に、痴情の縺れから諍いが起き、少女が重傷を負ってしまう。接近してきた船に助けを求めるも、そこではミュータントによる永遠の責め苦が行われていた。舞台設定や序盤の軽薄なノリはザ・B級ホラー。しかし、胎児型の寄生虫を交えたレズセックスのあたりから、本書の変さ加減が牙を剥く。人間側にも個々にブッ飛んだ異常性が付与され、お約束踏襲型のホラーとは一線を画した行先不明のドライブ感(船だけど)を満喫できる。作中に出てくる『The Love Boat』は実在するドラマ。知っている人はより楽しめるかも。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
6

abaoaquagga
自家用船でのパーティ中に、痴情の縺れから諍いが起き、少女が重傷を負ってしまう。接近してきた船に助けを求めるも、そこではミュータントによる永遠の責め苦が行われていた。舞台設定や序盤の軽薄なノリはザ・B級ホラー。しかし、胎児型の寄生虫を交えたレズセックスのあたりから、本書の変さ加減が牙を剥く。人間側にも個々にブッ飛んだ異常性が付与され、お約束踏襲型のホラーとは一線を画した行先不明のドライブ感(船だけど)を満喫できる。作中に出てくる『The Love Boat』は実在するドラマ。知っている人はより楽しめるかも。
が「ナイス!」と言っています。
abaoaquagga
佐々木マキの新作〈マンガ〉を生きて読める喜びよ。あまたのコラージュを散りばめて、無意味と意味との境界線を夢みるようにさまようナッティー。『うみべのまち』に収録されていても違和感のない国籍不明のナンセンサス世界は、ブランクの長さを考えればたいへん驚くべきこと。氏の作家性がいかに確固たるものかをあらためて思い知る。にぎやかさで埋めつくされた場面のあとに来る、白紙の海を泳ぐ人魚、その叙情。ああ、「きょうはなにもかもへんてこりん」。
が「ナイス!」と言っています。
abaoaquagga
アート映画のようなタッチで描かれるのは、なにかに強く心惹かれた人の有り様。それは女子トイレの残り香のようなフェティッシュな対象であったり、あるいはより強迫観念じみた行為であったりする。超現実的な出来事が起こらないにも関わらず、彼/彼女等の偏執狂めいた視線の先には紛れもない幻想がある。もっとも穢い題材の「花びら」が、わずか14頁の小品であるにも関わらず書名に冠されており不思議だったものの、訳者あとがきで引用されたネッテルの言葉を読んで納得。
が「ナイス!」と言っています。
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20世紀前半にアメリカで新聞連載されたシュールレアリズム漫画。呑気でお人好しな猫のクレイジーと、小悪党だが憎めない鼠のイグナッツ。『イグナッツのことが大好きなクレイジー』『クレイジーにレンガを投げるイグナッツ』という構図の永劫反復+実験的手法(刻一刻と変化する背景、奔放自在なコマ割り)+詩的な言葉遊び=唯一無二のナンセンス・メルヘン。古の良質な漫画特有の居心地の良さに、脳がふやけるまで浸りたくなること必至。無邪気さと知性。ポップネスとアヴァンギャルド。クレイジーとイグナッツ。推薦図書。
abaoaquagga
大ボリュームの短編集。同居人はへんないきもの「T&D」「夏の騒動」、動きで魅せる一発ネタ「A momentary delusion」「てんてん」、ミニマルな物体からマキシマムな妄想へ「ひとりブレスト」「M1」等、ユルくて緻密で、そして不思議な14編。「きんき」や「ガール・ミーツ・石」からはそれぞれ新境地開拓の試みもみられる。ダラダラとした微睡みが心地良い余韻を残す「MELTRIP」で〆。ごちそうさま。
が「ナイス!」と言っています。
abaoaquagga
ネタバレ時は幕末。理想郷めざし、妖術交えて暗躍する隠れ切支丹どもが夢のあと。思い返せば未回収の伏線もあり(雲丸や三太による奇跡の予兆はハテいずこ?)、週刊連載もかくやの行き当たりばったりが随所に。それを史実、狂騒気味な動乱の世という一本串で貫き焼けば、綻びを絶妙に免れ、むしろ湯気熱き肉塊と化して口内へと迫り来る。思いのほか台詞が多く、連発される「~ぞ」語尾などどうにも可笑しいが、古風に粋な趣向が凝らされれば軽くもならない。狐使い、変装術、偽聖者、女体酒。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/12/12(908日経過)
記録初日
2021/12/12(908日経過)
読んだ本
141冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
37941ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
123件(投稿率87.2%)
本棚
19棚
自己紹介

本棚を無惨にも溢れさせた彼は、無限の収納スペースを求めて遥かな宇宙へと旅立ったのだった。

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