猫は人の言葉が解る。そしてまた、人も猫の言葉が解る。長年、猫と共に暮らした人々皆には周知の事だ。然し乍ら、『猫股』は記憶にない。人を喰うらしい。吾が家の老猫は｢人を食ったようなヤツ｣だったけど、誰一人ヤツに喰われる事はなかった。ただ家中全ての壁で爪を研ぐヤツだった(😹)猫は家に付くという。猫は寝るのが商売。寝心地の良い家は終の住処となる。『かのこちゃん』も大きくなればきっと猫と通じるようになるだろう。生き物皆、感情や心情があるのだから。まるでディズニーのような本作は、猫好きには堪らない素敵な物語だった。

猫は人の言葉が解る。そしてまた、人も猫の言葉が解る。長年、猫と共に暮らした人々皆には周知の事だ。然し乍ら、『猫股』は記憶にない。人を喰うらしい。吾が家の老猫は｢人を食ったようなヤツ｣だったけど、誰一人ヤツに喰われる事はなかった。ただ家中全ての壁で爪を研ぐヤツだった(😹)猫は家に付くという。猫は寝るのが商売。寝心地の良い家は終の住処となる。『かのこちゃん』も大きくなればきっと猫と通じるようになるだろう。生き物皆、感情や心情があるのだから。まるでディズニーのような本作は、猫好きには堪らない素敵な物語だった。

古典部第3作、楽しめました。♠️♣️❤️♦️ 4人のキャラの絡み合いが絶妙で、ベタつき感なしの仲の良さが清々しい。省エネホータローは本作でも切れ者ぶりを発揮、seriesの醍醐味は盤石の様相。黒幕的な姉貴も存在感健在也。高校文化祭から半世紀、懐かしさが蘇り詰襟の頃を思い出す自分に気が付かされる。古典部なんて不思議な部活が妙に面白く、期待しながらページを捲ると、様々な“期待”が渦巻く展開。そうだよねー。知らず知らず、誰かに期待してしまうものだ。千反田の呪文｢わたし、気になるんです」それもまた良しなのだ。

若さ溌剌、読み応えのある青春時代小説。3人の若侍の友情が御家騒動の危機を阻む有りがちな枠組だが、薄暗さなくカラリとした明るさがある。江戸運河を駆使し、吉原衆に援けられ、身分と武士の抱える窮屈を越え、正体不明の敵を追詰める緊迫感は申し分なし。表紙の絵は南伸坊氏。ほのぼの感は、作品とも良くマッチしている。更に嬉しい事に、本文各所にも挿し絵が登場する。江戸から65里という東海の小藩が舞台。浜松辺りなら著者出身地と重なるようだ。道場師範の言葉「剣は抜かぬが最善、抜いても仕掛けぬが次善、この他に善は無し」成程納得。