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2024年4月の読書メーターまとめ

みにみに
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11133ページ
感想・レビュー
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ナイス
893ナイス

2024年4月に読んだ本
36

2024年4月のお気に入られ登録
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  • らぐ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みにみに
天馬シリーズ1作目。高校の旧体育館で起こった殺人事件。現場はほぼ密室。疑われた友だちを救うため、学校一の天才を引っ張り出す柚乃。使われていない部室にひっそり住みついている変人でもある天馬は報酬ほしさに重い腰を上げて事件解決へ乗り出す。推測に足る証言を集めたり検証したりと地味な探偵活動ながら、警察を出し抜いて着々と真相へ近づくのがキャラも相まって面白い。2作目と3作目を先に読んでしまっているけど、天馬は最初からブレずに天馬だったな。体育館・図書館・水族館…次は博物館とかかな。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

みにみに

やっとのことで暖かくなってきました。まだ桜が咲き切らないので待ち遠しいです。桜を見ながらテラス席のあるカフェなんかで読書したいと妄想する日々です。 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:40冊 読んだページ数:12315ページ ナイス数:1061ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1333538/summary/monthly/2024/3

hon
2024/04/02 19:58

ひと月40冊は見たことないかも。すごすぎん?

みにみに
2024/04/02 23:54

図書館の返却日に追われることで多少加速してますね。借りる冊数を考えろと借りた後にいつも思うんですけど、反省が薄いです(笑)。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
36

みにみに
疲弊した女性のもとにどこからともなく現れるアッコさん。お節介のようでいて拒否されても何のその。その人のことを思えばこその強引な言動は、結果的に考え方や生活を少しだけ変えてくれる。気持ちが変われば物事の見え方が変わる、気付かなかったことに気付ける。アッコさんの提供してくれた出張アフタヌーンティーサービスが羨ましくてならなかった。会議嫌いでもこんな会議なら何度でも出たくなるよ。生産性を上げるために気持ちや体を休ませるのって本当に大事だと思う。元気になれる小説でした。
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みにみに
天馬シリーズ1作目。高校の旧体育館で起こった殺人事件。現場はほぼ密室。疑われた友だちを救うため、学校一の天才を引っ張り出す柚乃。使われていない部室にひっそり住みついている変人でもある天馬は報酬ほしさに重い腰を上げて事件解決へ乗り出す。推測に足る証言を集めたり検証したりと地味な探偵活動ながら、警察を出し抜いて着々と真相へ近づくのがキャラも相まって面白い。2作目と3作目を先に読んでしまっているけど、天馬は最初からブレずに天馬だったな。体育館・図書館・水族館…次は博物館とかかな。
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みにみに
都内幼稚園の抱えるあらゆる問題に、次々と起こる不気味な動物惨殺事件。何者かの悪意に晒される園児たちや幼稚園教諭の苦労が耐えなくて泣けてくる。教育職はこんなことまで責任を負わされなければならないのか。自分の子どものことを思うあまりに他の人や他の子のことはどうでもいいとなるような親は本当に嫌。他に責任を押し付け文句を言うだけなら誰でもできる。それなら幼稚園や保育園、塾に預けずに全て自分の家でやればいいのにと思う。事件の方も犯人の動機が最低すぎてもう…。こんな人間とだけは関りたくない。
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みにみに
よくあるお料理を使ったハートウォーミングな話というわけではない驚き。それもこれも出てくる女性たちのキャラの濃さゆえか。会社では強さしかないお局様のような先輩。学生時代はほぼギャルに近かったOL。ゆとり世代で100社以上受けてようやく受かった一社でさえ、仕事が出来ない使えないと周囲を怒らせる諦めない天然。それぞれの女性の持つ意外な側面が誰かを救う。ほっこりよりもスッキリする爽やかな読後感はこの手の方向性のお話にしては珍しい気が。完璧ではないどこかにいそうな女性たち。これはこの作家さんならではだと思う。
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みにみに
「遅番にやらせとけ」の早番組の話かと。全然違う店舗の人たちの話でした。あまり本に興味のない由佳子が店長として配属されるも、クセの強い従業員たちと向き合いながら奮闘・成長していく。本屋さんがどんどん減っていく時代。書店存続の厳しさにも創意工夫を凝らし、何とかしたいとそれぞれに店を思うのが素敵。一方で、こんなに頑張ってくれているのに、訳の分からない理屈をこねくり回して店員を困らせる迷惑客にはうんざりする。古本屋さんや図書館も使うけれど、やっぱり使い分けだなぁとしみじみ思う。
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みにみに
ファンタジーとSFの融合感がスゴい。ある日突然絵本のような平和な世界に迷い込み、そこで夢のような生活をし始める男。時を同じくしてプーニーなる生命体に侵され、世界規模の存続問題に発展していく地球。まるでユートピアとディストピア。加害者と被害者。けれど原因不明な相互関係をあらゆる人の視点から見ても誰が悪いと言い切れず、その不条理に苦しむ。当事者だとしたら所詮は自身の経験により善悪を判断してしまいそう。客観的には何が正しいのかも分からないし、終わり方も苦い。でもとにかくスゴい話を読んだと息をつくような読後感。
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みにみに
シリーズ3作目。未だに連句のルールは難しく、仕上がりを見てもルールに当てはまっているのかはっきりと分からない自分の雑魚ぶりに驚く。言葉選びや面白さは本当にセンスがないとピンとこないなぁと思いながら、毎回出てくる美味しそうな和菓子を夢想。ただ正解というものがない連句には包み込むような優しさがあるのだとは感じる。新たな出会いへの喜びや人生の選択に対する悩みも、4月という今の時期に合っていてなんだかんだと共感した。連句のように行き先の見えない旅も良いのかもしれない。
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みにみに
強烈な刺激と恐怖。治安維持法の下、日本はこんなにも狂っていたのかと震えた。知識として知っていたことをこんなにも分かりやすく目の当たりにされると尚恐ろしい。誰もこんな世の中はおかしいと異を唱えられない。現代のそれとは次元の違う同調圧力と過度な取り締まり。何が正しいのか自分の頭で考えなくなる人間に溢れ、人を人とも思わぬ扱いをして何も感じなくなるのが何よりも怖い。日本がかつてこんな国であったことを忘れてしまいたい。けれど忘れることは許されないと思う。
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みにみに
内陸県の水産高校シリーズ2作目。2年生に進学し、食品加工コースを選考した鈴木さくら。1年次での仲良し達はそれぞれの夢に向かい別コースへ。それでも関係性の進歩や新たな交友関係の広がりが高校生らしい。前作が青春なら今作は初恋かな。川ではなく海での合同実習あり、ライバル校との勝負事あり、悪くない程度の恋愛要素あり。下宿存続を巡る親との交渉なんかも絡まり、何よりも青春モノとしてただの普通科高校でないのがイイ。次作は3年生で卒業だろうか。
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みにみに
自分を変えたくて内陸県にある水産高校に進学し、下宿生活を送る大して魚が好きでもなかった鈴木さくら。周りは先生から生徒から魚狂いの曲者ばかり。来た場所を間違えたと馴染めるかどうかで悩んで入学早々に転校まで考えたのも束の間、濃すぎる高校で異色の青春を満喫。水産高校ならではの実習授業は愉しく、地元で採れる川魚の他ザリガニ・サワガニ・シジミ・ウナギ…それぞれの特性や美味しく食べる調理法も勉強になる。キラキラと揺れる水面と眩しい太陽を思わせてくれる爽やかさ!青春好きならオススメです。
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みにみに
少女のネット情報がある日突然消滅する。ネットで人と繋がる社会において1人になってしまったも同然の状況にサイバー探偵が立ち向かう。読み始めて気付いたけど、どう考えてもシリーズもので不明なことが多くて読みにくかった。しかも皆さんのレビュー見るに4作目だとか。ネット社会の恐ろしさと人間関係や個人情報への考え方の希薄さが巻き起こすえげつない事件。サイバーミステリーのつもりが半分ホラーのようだったし、闇も闇。加えて何も解決しない、救われない終わり方。ちゃんとシリーズ最初から読んでみるかは迷うところだなぁ。
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みにみに
体育館、水族館、短編集、図書館で裏染天馬シリーズ4作目。なぜだかまだ体育館を読んでいないけど問題なし。事件が起きれば警察のアドバイザーとして駆り出されるキレ者高校生。天才は変人だというのを体現したかのような奇抜な言動。期末テストの片手間に調査して警察よりも先を行く天馬と、アドバイザーとして頼んでおきながら先を越されるのを苦々しく思う警察の方々の掛け合いが面白い。真相は正直予測できないので推理の過程を純粋に客観視して愉しめた。そういう真相の場合もあるのかとちょっと悲しい結果だったけども。続きは出るのかな。
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みにみに
規格外の学園での覇権を争う喧嘩上等のマンガみたいな話。四天王とか三銃士とかブッ飛んだ一匹狼とかゴリゴリの暴力組と、なんやかんや裏で画策して漁夫の利を得ようとする頭脳組。ただ1人正義感にのみ従うダークホースの野生児。生徒が殺し合い寸前の喧嘩をしていても教師は止めない無法地帯。キャラは曲者ばかり。喧嘩で人間をリフティングするとか、何もかもブッ飛んでいる。もうマンガじゃん。やたらと凄惨な描写が多い割には何も考えずに読める。ただ最後はなんか呆気なく終了してしまって拍子抜け感は否めない。ちょっと残念。
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みにみに
タイトルからは蕎麦メインでもっと高校生の青春っぽい方面かと思ったらそうでもない。廃れてしまった温泉街を再び活性化させるため、高校生のそば打ちサークルと連携した祭りを提案する地方信用金庫の勇太。対するのはメガバンクに勤務し、上司に言われるままリゾート計画を進めようとする兄の勇之介。提案の内容から何から善と悪の構図が分かりやすすぎて笑える。地域を巻き込んだ兄弟喧嘩と言えなくもない。不要じゃないかと思う設定もあったけれど、とりあえずよろしくない銀行のやり方やクラウドファンディングについて勉強になった。
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みにみに
名の知られたフレンチシェフを祖父に持ち、本人も料理人として働く葉月。オーナーの陰謀?で料理コンクールに出場することになってしまう。戸惑いながらも祖父の足跡を追い、自身の料理への想いと葛藤を抱えながら戦うことに。助手として一緒に戦う細川君とのコンビネーションが抜群。お互いを信頼して高め合うような爽やかさで、恋愛方面に走らず進んだのが良かった。専門用語も多かったけれど、フランス料理の手間暇と考え抜かれてるのが伝わる。本格的なフレンチのお店を探して行ってみたくなった。牛パイ包み食べたいなぁ。
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みにみに
大ヒットアニメの舞台となった島でのイベント開催を実現させるため、島を訪れた発起人たち。打ち合わせを始めた矢先にメンバーの1人がアニメコスプレの姿で殺されていて…。島の逸話とアニメの内容をうまく交差してるようで何だか違うと感じてしまった。恐怖や不気味さもあんまり感じず、サクッと読めると言えば読めるのだけど、う〜ん…。せっかく島なのにクローズドサークルでもないし、もうちょっとハラハラさせてほしかったかも。
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みにみに
ゆとりエッセイシリーズ3作目。もうやめて。ふざけないで。これ以上笑かさないで。腹を通り越して内臓がよじれる。と、本人に届きもしないのに言いたくなる。毎度毎度同じような失敗を繰り返して、この人は学習能力がないのかと最初は思ってた。違いました。もうこれは芸術の域です。生きてるだけでネタを生み出す天才でした。そして面白言語化スキルSSの神でした。この組み合わせでは誰も勝てませんので抵抗は諦めます。凡人にはかの方の思考回路と行動面におけるモチベーションの方向性は一生理解できません。ただただ笑わせて頂きます。
hon
2024/04/15 21:49

いや、学習能力はないでしょ(笑)。しかし行動力すごいよね。笑いを通り越して気の毒にも思えるけどもw。

みにみに
2024/04/16 00:04

ホントにこの方面に学習能力ないとしたらある意味幸せですよ(笑)。個人的には余興時の空気感に耐えきれなかったです。

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みにみに
元教員の黒羽三吾が実家のパン屋を営みながら、自分の息子を含む関わった子どもたちに勉強を教える塾を開始。教員時代の過去から思うところのある彼の子どもへの寄り添い方が素敵。勉強をする意味。将来の夢というものへのアプローチ。現代教育への疑問。難しい問題を柔らかに紐解いてくれた感じ。とはいえ、現実的に変えるのが難しいからこそ出来る範囲で出来ることをというのも頷ける。いろんな子がいて、いろんな家庭事情があって、先生側もいろいろあるなぁ。黒羽のような先生がたくさんいてほしい。
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みにみに
シリーズおそらく最終巻。天才犯罪者と名高い因縁の叔母とやっっっと決着ついたぁ。テンポ良く楽しく読めたけど、また誘拐?!という感も正直。まぁ最初からやたらに華にしつこいと思っていたらそういうことかと納得もできた。まともじゃないのは間違いないけども。あと三雲の活躍は目立ってたけど、どうせなら華が実力で彼女を超えてほしかったという点ではちょっと物足りなさもあったかも。普通であろうという意思が固いと言えばそうなのかな。せっかくLの一族なのに勿体ない。
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みにみに
シリーズ外伝。どうやら3作目と4作目の間にあった話っぽい。原島財閥を影で支える緊急対策班の班長であり総帥の親友兼ライバルでもある大澤にスポット。彼の生い立ちから今に至るまでの背景が割と壮絶。でも甘々恋愛の多い本編よりもこっちの方が好み。常に多方面に気を配り、主にとって最善の状況を作る目の光らせ方は総帥の俊紀とは別方面のデキる男でなかなか良い。大澤と俊紀の互いになくてはならない信頼関係と絆も眩しく、こういう関係性は素直に羨ましく思う。やりがいか居場所かはどちらか選べと言われればかなり難しいけれど。
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みにみに
とある警察キャリアに復讐したい栞は協力者からの資金援助を受けて探偵事務所を開業。その裏の顔を暴くため、網を張るキャバクラに所員の千里をキャストとして潜入させる。いろんな人間のそれぞれの思惑。徐々に明らかになる事実。読みやすくサクサク進んだけれど、最後の最後、裏側に隠れていたものがダークかつクレイジーすぎて後味が悪い。あいつの最後に表した素顔の不気味さがヤバかった。でもキャバ嬢たちの顧客を転がす心理戦が面白く、そっちは勉強になりつつ愉しめた。目の前の人間はもちろんだけど周りを見ることの重要さは激しく共感。
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みにみに
誤作動から緊急停止した観覧車のゴンドラに取り残された6組。親子・友達同士・カップルといかにも普通の組み合わせだけでなく、スナイパー&依頼人や観覧車外の弟とトランシーバーでやり取りする兄、なぜだか幽霊と一緒といった変わった組も。それぞれの密室で起こっている小さな謎。短編集かと思ったらそういうわけではない。どうなるのか気になりながら少しずつ紐解いていき、最後に明かされる事実には思わず唸る。観覧車が止まったら嫌だなぁ…。
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みにみに
人気が低迷したプロレス界。加えて一人のプロレスラーが引き起こした過去の事件により、活動自粛に入って約10年。プロレスラーたちが再びリングに舞い戻るため、ファイヤー武蔵が動き出す。プロレスは門外漢でもまぁ分かる。リング外で起きる事件のどこからどこまでがギミックなのか。むしろやり過ぎと言えるのではと思うような意外性。でもこれこそまさに起死回生。巷で聞く炎上商法とはよく言ったものだと思った。些か姑息ではあるけれど、こういう方向性であれば誰も傷つけないしアリかもしれない。
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みにみに
新感覚ゲームのモニターとして友人の代わりに参加することになったカナ。チーム戦や個人戦となかなかに愉しく、仕掛けもたくさんでリアル脱出ゲームってこんな感じなのかなと。難しそうではあるけれどちょっと面白そうと興味が湧いた。ただこの手の話は裏があるんだろうと勘繰ってしまうのは仕方ない。そしてその裏はものすごい衝撃というわけではないけど、ゲームの愉しさの裏を返すようにかなりやり切れなかった。気持ちを持って行く方向が曖昧でなんだかなぁ。愉しかった、衝撃だった!で終わりたかったかも。
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みにみに
刑事をやめて私立探偵を開業した磯貝。ご祝儀代わりの依頼は、刑事時代の元相棒の紹介により失踪したらしいラノベ作家を探すこと。ちょっと手がかりの糸の繋がりがあまりにも偶然の産物によるものすぎたかなぁ。探偵としての頭脳とか多少のズルい裏技とか駆使しても良かったのではーとか思ってしまう。真相は思ったよりも意外性があってちょっぴり苦い。ただ途中からほとんど分かっててそれを確定させるための作業感で地味。現実なら確かにこんなものかなぁとは思うけれど。
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みにみに
シリーズ3作目。どのお話も良かったけれど、自分の料理が実は下手なのかもしれないと気づいてしまった女性の話が印象的。確かに写真映えが良いものは美味しそうに見えるんだよねぇ…。でも食べてみたらコテコテすぎてキツかったり。食の好みは人それぞれだから良いとも思うのだけど、人に食べさせるとなると考えたいところかも。クロックムッシュ食べたーい!クロックムッシュのサンドイッチがどういう感じかはちょっとイメージしにくかったけども。卵のせたらクロックマダムに名前が変わるのも初めて知って驚いた。
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みにみに
友人の連帯保証人になったことから多額の借金を背負わされ逃げてきた笠井。とある街で無人の寺を見つけて無断で一泊させてもらった翌朝、近隣商店街の人間から新しい住職と勘違いの上、なぜだか有難がられるハメに。夢も希望もなく生きるシャッター商店街の老人たち。住職に求める意味不明な願い。無茶に次ぐ無茶で活気を取り戻す商店街。あり得ない設定ながらサクッと読むのに面白い。利益を出すことよりも働くことが生きがいにつながる喜び。人間は無意識下でもやはり生きがいを求めるものだと痛感した。
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みにみに
これは何ていうか…かなりヒリヒリする。そして冒頭から意味わからない。夫がお風呂に入らなくなった、水道水を受け付けなくなったって。こんなに突然に当たり前だったものに嫌悪感を感じることがあるのだろうか。原因もはっきりしない。しかもそれが生きる上で必要不可欠なものとなればそれは生きにくいとしか言いようがない。そんな夫に寄り添って生きるとなればなおそらに。水中でギリギリまで息を止めながら一気読みしたような感じ。ハッキリと嫌な気分かと言われると違うけれど、息苦しかった。最後なんてどう解釈しても不正解な気しかしない。
hon
2024/04/08 01:51

生きにくさっていうのがテーマなんだろうね。高瀬さんの設定はいつも極端に突飛でとても好きです(笑)。短いのにボリュームたっぷりだよね。

みにみに
2024/04/08 09:47

生きにくさをテーマとするために取り上げた題材が斜め上すぎです!でもこのどうしようもなさが今の世の中のような気もしますね。

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みにみに
東天高校文化祭初日の校内放送。リクエスト曲を流しつつ、1時間ごとに携帯電話でのリレーインタビュー企画を進める謎のDJ。携帯電話のリレーは行き当たりばったりのはずだけど、その裏で何かを計画して思惑通りに事を進めようとする動きが。そしてDJの正体と配信場所を暴こうと探し回る子たちも。単純に面白かった。文化祭までの準備と当日に現場を回す、学生にとっては不思議に特別で特殊な時間。あの青春してる雰囲気と、無駄にアドレナリンが出てる感覚を思い出させてくれた。懐かしい…。
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みにみに
一度は地方に飛ばされたやり手の男・秋津が緊急辞令で本社のコンプライアンス室長に。外部からのクレームや内部でのハラスメント案件を調査し、対応に走る。パワハラ、セクハラ、モラハラの他、パタハラ、カスハラ、セワハラ、ジェネハラ、エアハラ………。無限に出てくるハラスメントの種類に少々辟易。何でもかんでもハラスメント扱いされるなら社会人として誰かと関わるのは不可能じゃないかとすら思えてくる。これだけあったら絶対に自分もどこかでハラスメントしてるし。どちらにしても作ってきた人間関係次第でどちらにも転ぶ案件だろうけど。
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みにみに
「奇妙な出来事に説明をつける」=「キセツ」を趣味として同じくする夏樹と冬子。周辺で何か気になることが起こるたびに「キセツ」を披露し合う高校時代からの友達関係。恋愛に発展しそうでしない微妙な距離感で、社会人になってからも季節ごとに交流がある。そのたびにまた「キセツ」する。近すぎて先に進まない、関係を壊したくない。そうなると結局はこういう結果になることもあるよなぁと思ってしまう妙に現実的な恋愛。ミステリーと恋愛と、どっちに主軸を置いているのか分からない。どちらを軸に楽しむかは読む人次第かも。
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みにみに
高校3年時の学校祭でタイムカプセルを埋めてから10年後の同窓会。同窓生のSNSにていじめの事実と糾弾を思い起こさせる投稿が相次ぐ。身に覚えのある面々は気が気ではなく過去の自分を振り返る。スクールカーストを理由に逃れられるわけがない。追いかけてくる過去の罪に向き合うか、逃げるか、責任転嫁するか。こういう奴らいるんだよなぁと胸糞悪くなる。最後の最後がズルくて納得できない。逃げるなと思う反面、逃げずに向き合って許される・許さざるを得ない雰囲気がもう…。被害者側の気持ちとしては無理だろうと思う。
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みにみに
動物ミステリー4作目。今回も楓ケ丘動物園の変わり者飼育員ズが大活躍。そして動物愛護のテーマが重い。利益だけを追求して嘘を並べ立てとにかく売る悪徳ペットショップに、流行だから・可愛いからと安易に買って身勝手に捨てる飼い主。そのために人知れず酷い目に合っている動物たち。でも実際のところこういう話は表沙汰になりにくいだけであるんだろう。問題にはなってもそれを上回る人間関係のニュースに上書きされるんだろう。なんだかな。飼育員ズの楽しいキャラも多くて好きなのに、こういう話はどうしてもモヤモヤする。
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みにみに
オンラインゲーム仲間の中1トリオ海斗・太市・未夢。ある日たまたま太市が入手した動画の正否と真相を確かめようと、撮影現場らしき廃遊園地のハピネスパークに侵入する。その後パーク内の島で身元不明の遺体が発見されて…。この事態の進展に好奇心からにわか探偵活動を開始。中1にしては頭が良すぎると思う反面、後先考えない短絡的な行動は完全に子ども。それは不法侵入&窃盗行為と言うんだよと声をかけたくなる。肝が座っていると言えば聞こえはいいけど、常識と危機管理がなさすぎて始終ヒヤヒヤさせられた。でも結末にはそれなりに満足。
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みにみに
高校生の日常×青春×ミステリーの短編集。生徒会選挙で異常に多かった白紙、陸上部の部室荒らし、部活の合宿中でのプチ脱走…。それぞれの話の探偵役と言っても良いのかすら分からないけれど、お飾り探偵の道化感。それを俯瞰して見ながら実は真相に気づいたり裏で動いたりしている主人公っぽい人とその周辺。とある生徒からユウへの絶対的な信頼というか陶酔みたいなのも良く分からない。う〜ん。先に読んでしまったシリーズ2作目は同じ高校が舞台の文化祭を軸とした1つの話で良かったのだけど、今作はなぜだかあんまりスッキリしない読後感。
が「ナイス!」と言っています。
みにみに
夢中で読み切ったデスゲーム。政府のプログラムでランダムに選ばれた中学3年生のとあるクラス。修学旅行のバスごと全員が拉致され、島の中で最後の一人になるまでの生き残りを賭けたゲームをさせられる。相手はさっきまで笑い合っていたクラスメイトなのに…。殺さなければ殺される。この混沌の中で誰かを信じ切ることの難しさ。ゲームのルールに穴はないのか。逃げ出すことはできないのか。それともゲームに乗ってしまうのか。絶望と恐怖に翻弄される15才の少年少女たちの明日が暗い。究極の選択を迫られたとき、人はいろいろなことを覚悟する。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/04/16(763日経過)
記録初日
2021/05/16(1098日経過)
読んだ本
1635冊(1日平均1.49冊)
読んだページ
504589ページ(1日平均459ページ)
感想・レビュー
974件(投稿率59.6%)
本棚
21棚
性別
血液型
A型
自己紹介

本屋さんではタイトルと装幀に惹かれて選んでしまいがちですが、みなさんのレビューを見て新たな本の発掘もしています。

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