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2024年4月の読書メーターまとめ

ろくいち
読んだ本
7
読んだページ
2727ページ
感想・レビュー
7
ナイス
187ナイス

2024年4月に読んだ本
7

2024年4月のお気に入り登録
3

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  • W-G
  • kazi

2024年4月のお気に入られ登録
3

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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ろくいち
作者が作中人物として登場し、元刑事のホーソーンのワトスン役として、老婦人が殺害された事件を追いかける。実在の人物がたくさんでてきて、どこまでが現実の話なのかちょっと戸惑ったけれどそれも含めて面白かった。謎解きが主題となるミステリは久々で、犯人当ては全然考えていなかったけど楽しめた。何よりホーソーンが、嫌なやつなんだけど謎も多く魅力的。本のタイトルを提案するホーソーンに対して作者が「まさかのシリーズ化提案だ」と背筋に冷たいものを走らせる場面がツボに入って電車で笑いを堪えるのに苦労した。続編も読む。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
7

ろくいち
今村さん版新解釈『平家物語』。若い時は敗者の物語は苦手だったけど、最近は自分も年を重ねたせいか散る側に惹かれる気持ちもわかるようになってきた。平家が敗ける事は史実としてわかっていても、西仏にこれを伝えているのが誰なのかも気になって上巻から一気読み。結果、全く予想外でびっくりした。歴史は勝者が作るものだからこそ、平家物語が生まれた訳がわかりやすく、感動的に描かれている。戦いや人の行動の描き方が感傷的すぎるかな、と感じる部分もあって『塞王の盾』とかの方が個人的には好きだけど、これも良かった。
が「ナイス!」と言っています。
ろくいち
昔ながらのミステリーは久しぶりだな、と思いながら楽しく上巻を読了して、さあ犯人は!という気分で下巻に入ったら、まさかの二重構造。え、この現代の話ははじめだけじゃないの?と戸惑いながらも、消えた原稿の続きが気になってどんどん進んだ。これは確かに読んだことない形の構成。登場人物の現実とのリンクも面白かった。真犯人も、ちょっと引っかかるヒントがあったのにそのまま読み逃してた!と程よく悔しく思えて良かったし。こういう本は、英語で読めたらもっと楽しめるんだろうけど、翻訳も読みやすかったし満足。
が「ナイス!」と言っています。
ろくいち
塾講師が殺害され、犯人と思われる男が失踪する事件から2年。上司に疎まれながら事件を追う刑事。ミニバスチームに所属する2人の小学生。惣菜屋で働く女性。それぞれの話が少しずつ繋がっていく。それほど長い話ではないし、最後はバタバタと散らかったまま終わった部分もある気がしたけれど、読んで悔いなし。良かった。波留の「父親に向いてないんだろうな」という言葉と「向いてない人間なんているのか」という返事が重かった。可哀想、許せない、という感想で終わるのではなく今後も考え続けないといけないきっかけを与えてくれた気がする。
が「ナイス!」と言っています。
ろくいち
『楽園の犬』がおもしろかったので、続けて岩井さん。最後の文士と呼ばれた破天荒な作家須賀が死に、そんな父を恨んでいた娘の元に送られてきた小説の内容が描かれる。そこには父の執筆の予想外な事実が描かれていて、という話。え、すごい。「私小説」の粘度の高い重苦しさは読むのがしんどいし、暗いなと思いながら、でも読みやめられない不思議な気になる魅力があった。そして後半。予想していない展開からのラスト1行。持っていかれた。虚構と真実、読んだことのない感じの小説。爽快感はないけど、中毒性のある重さが魅力的。読んで満足。
が「ナイス!」と言っています。
ろくいち
日米開戦直前、持病の喘息で教師を続けられなかった麻田は、海軍の協力者としてサイパンに渡り堂本少佐の指示の下、島内の事件の真相を探っていく。タイトルの犬はそっちの意味か、と思ったし、最初は日本軍、戦争、防諜とテーマも固くて読みにくいかな、と感じたけれど、謎解きのような側面もあり、どんどん面白くなって中盤からは一気読み。戦争に突き進む時代の暗い空気感が辛く小説全体の雰囲気も重いけど、それだけじゃない、麻田の家族を守りたい、死んではいけない、というまっすぐな気持ちが印象的。四章から最後までがほんとに良かった。
が「ナイス!」と言っています。
ろくいち
作者が作中人物として登場し、元刑事のホーソーンのワトスン役として、老婦人が殺害された事件を追いかける。実在の人物がたくさんでてきて、どこまでが現実の話なのかちょっと戸惑ったけれどそれも含めて面白かった。謎解きが主題となるミステリは久々で、犯人当ては全然考えていなかったけど楽しめた。何よりホーソーンが、嫌なやつなんだけど謎も多く魅力的。本のタイトルを提案するホーソーンに対して作者が「まさかのシリーズ化提案だ」と背筋に冷たいものを走らせる場面がツボに入って電車で笑いを堪えるのに苦労した。続編も読む。
が「ナイス!」と言っています。
ろくいち
戦後すぐから現代までの、塾経営に関わる親子三世代の物語。長かったけど、一気読み。すごく良かった!私自身がいま教育や塾に関心があるというのももちろんあるけど、色々な視点から塾や現代の教育問題を考えることもできるし、人物みんな魅力的。凄まじい勢いと強さで突き進んできた千明の内面や娘達の葛藤も描かれる後半からは泣けてしまう場面も多々あった。頼子さんの、「人を裁いて、許さない」という蘭への心配と、親がすべきは「人生は生きる価値があるってことを、自分の人生をもって教えるだけ」という言葉がとても印象的だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/05/06(748日経過)
記録初日
2022/04/30(754日経過)
読んだ本
167冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
66609ページ(1日平均88ページ)
感想・レビュー
166件(投稿率99.4%)
本棚
0棚
性別
現住所
大阪府
自己紹介

学生時代から本を読むのが好きでした。大人になって、なかなか読めなくなったけれど、最近また読む時間が出来てきたので。基本は図書館です。自分の備忘録も兼ねて。そして、新たなおもしろい本が知りたくて。
おもしろいと思った作家さんは割と立て続けに読みます。

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