本書で印象深かったのは、現代の資本社会も贈与を元にしているということである。贈与と返礼のタイミングを同時期にしたものが物々交換であり、物々交換を貨幣を介して行ったのが貨幣経済である。 つまり現代社会は各地の民族の贈与慣習の発展系なのだ。 そう考えると労働搾取であったり資本主義社会というのは歪にも思えてくる。 また著者は、人々が平和に暮らすのに「共通の富」が必要と述べる。そんな「共通の富」は格差拡大や分断で見えづらくなっているようにも感じた。
20代。自分の記録・思考の整理用です。
もともと映画を見て映画レビューのSNSをしていましたが、より自分の知見を広めたいと思って読書を始めました。哲学系とか社会学系を中心に読んでいますが、いろんなジャンルにチャレンジしたいので、皆さんのレビューで面白そうな本を見つけたいと思っています。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます