考察④―《住人》この星の住人である異星人はヒューマノイドであり外見や生理は人間によく似ている。寒さに弱く、寒冷な環境では錯乱状態となり、死に至る。そのため凍期や夜間外出するときは煉瓦を温めたものを携帯する。(夜間や夏の海水の冷たさでパニックになるので完全な恒温動物ではないのか?)。太陽であるフューの放射による変異を受けやすく余分な腕があったり、または腕がない個体も散見される。
考察⑤―《ロリン》異星人の主人公(以降「住人」とする)の住む惑星の一生物種。どこにでもいる。座ったり、農作業をしたり、仕草は住人によく似ている。住人を真似たり手伝ったりするが奴隷や召使ではない。住人を小さく毛深くしたような姿をしている。ある種のテレパシー能力があり、ロックスをコントロールしたり危機に陥った住人を助けに来ることもある。人類に対する類人猿に相当する種ではあるまいか、ラストで主人公を助けに来るのだが、もしかすると住人よりも高度な知的生物である可能性もある。
巻末に光瀬、萩尾両先生のエッセイとインタビューが付いていてこれらも貴重。萩尾先生についてはこの本と「銀の三角」以外知らなかったのだが多少とも人となりが分かって良かった。それからあのゴツイ光瀬先生が萩尾先生のファンだったとは驚き。 これは蛇足だが小説版、漫画版どちらかのラストに「―三葉虫の群れが通り過ぎて行った―」という一文があると思い込んでいた、あれは自分の妄想だったのか?
中学生の時に小説版を初めて手に取ってから1999年の新版、2024年の漫画版と20年ごとに買い足していることに気が付いた。茫漠たる時の流転を扱った作品だからこそ自分の中でも長く生き続けているのだと思う。
下ノ畑ニ居リマス。
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