ADHDの場合女性は見逃され易いのに併せて、プラスして私が思うに『若草物語』のジョーみたいに不器用で感情、特に怒りを抑制出来にくく、多動な特性は「女は器用で優しくて滅多に怒らず、お淑やか」という女性性と相容れない事が多いから性別違和と思い込む可能性もあるんじゃないかと思った。そして、摂食障害や醜形恐怖症等の「自分の今の姿は嫌だ!本当の自分は、こうあるべきだ!」という心理状態が「自分は間違った体に生まれたから、変えなければいけない!」に繋がるのは納得。
因みに、理解されない孤独なギフテッドがトランス自認する例として、台湾のオードリー・タンが該当すると思う。親から独立したアイデンティティとして性別違和を表す子供が、本当にトランスするか否かの感情に揺れる時、親に否定的立場を取らせて対立する傾向がある。正攻法ならその対立軸から降りるのがベストだけど、他に疾患も無く反発心のみの場合、逆の立場を試すのも一手なのかも
それでも、ルビや〔 〕挿入で上手く処理してると感心した。重箱の隅をつつく様で申し訳ないけど、ただ残念だったのが、homosexualとhomogenderalをどう訳出するのか楽しみだったのに、片仮名と強調処理だった事。私だったら同性愛者と「同一性役割愛者」という造語で乗り切ったと思う。glitter family を「輝ける家族」は「キラキラ家族」の方が良かったかなと。
日本語で「輝ける」だと、栄光ある神の祝福のある物みたいなニュアンスに思えるけど、glitterはスパンコールとかミラーボールみたいなギラギラした光のイメージでもっと世俗的なニュアンスなんだよね。でも、ギンギラ家族やギラギラ家族だと古臭い昭和感が出ちゃうから、キラキラ家族が無難かと思った
内容はジェンダー思想の起源から文化や社会的影響、フェミニズムや女性・子供の権利に対する侵害、スポーツや女性刑務所、政治的背景、英国での巻き返し等や、JKRを始め各出来事に深く関わった主要人物も包括的に網羅されていて、今迄蓄積した知識の纏めとして、とても良かった。邦訳が出る事を望む。
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それでも、ルビや〔 〕挿入で上手く処理してると感心した。重箱の隅をつつく様で申し訳ないけど、ただ残念だったのが、homosexualとhomogenderalをどう訳出するのか楽しみだったのに、片仮名と強調処理だった事。私だったら同性愛者と「同一性役割愛者」という造語で乗り切ったと思う。glitter family を「輝ける家族」は「キラキラ家族」の方が良かったかなと。
日本語で「輝ける」だと、栄光ある神の祝福のある物みたいなニュアンスに思えるけど、glitterはスパンコールとかミラーボールみたいなギラギラした光のイメージでもっと世俗的なニュアンスなんだよね。でも、ギンギラ家族やギラギラ家族だと古臭い昭和感が出ちゃうから、キラキラ家族が無難かと思った