読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

ori
読んだ本
11
読んだページ
2870ページ
感想・レビュー
9
ナイス
115ナイス

2024年4月に読んだ本
11

2024年4月のお気に入られ登録
2

  • pushuca
  • ikomuro

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ori
自分も外国で入院したことがあるので、何か頼んでもやってくるの1時間後、しかも全然違うやつ持ってくるみたいなことあるあるで、これなーと思いながら読み終わる。とはいえ外国の医療体制や治療体験のあれやこれやをただ驚いたり怒ったり愚痴ったりする内容ではないし、こういうことは病院だけに当てはまらない。カナダの状況は多分日本以外の外国で大体当てはまり、日本が特殊。日本人は几帳面で凝り性なのが色々な事に影響してるのだと常々個人的には思ってるけど、これ読んで益々そう思う。
ori
2024/05/04 12:38

日本人が人に親切にするのは愛からではなく情からというのも大いに納得。情だから時に負な状況に陥っても仕方ないけどやらなきゃ……ってなるんだな。人の目を気にするってのも。海外での生活では外国人の対応がいい加減と往々にして日本人は感じてしまうが、そのいい加減さ故に逆に周りを気にせずリラックスできるのだよね。

ori
2024/05/04 12:38

がん闘病記としても良き読み物だった。キャンサーフリーになった後の気持ちも正直に書かれていて良かった。怖がるのも気にしないのも人それぞれだけれど、誰かがどう感じているのかを知ることだけで勇気が持てるってことあるね。にしても、両乳房とリンパ3つ切除しても入院なし日帰りってやっぱり凄すぎる…

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
9

ori
こんなにも昔の人なのに今の私達と変わらないところが面白い。物語を読みたくて読みたくて仕方ないところ。季節の移り変わりや自然の美しさに感動すること。キャリアの中途半端さを嘆きつつ、かといって仕事をがむしゃらにしたいというわけでもないことなど。そして会社勤めは辛い。笑。 一方で不思議に思うことも色々ある。これをこんなに詳しく書くのにこっちはこれだけ?むしろこっちがどういう意味かわからんので知りたいのだが、現代人の私は??となることもあり面白かった。東山から京に戻るという表現が。東山は京と違ったんやな、笑。
ori
2024/05/13 22:12

京の中でもやたらと引越してるのだけど、面倒臭いという感覚はなかったのだろうか…?硯の墨が凍ってるのでっ、って家の中寒すぎ! 本を借りるのにいちいち歌を詠むのも不思議だ。本当にそんなにいちいち歌を詠むのか。この人だからそうなのか?普通に「貸して?」と一言言える文化じゃないのかしら…面倒臭いな、笑。

が「ナイス!」と言っています。
ori
養子としてフランス人に育てられたムンジュが抱える自分は捨てられたのだ、という思いが徐々に別のものに変わっていくことが救いだった。ポクヒ食堂の老婆と出会い、別の側面からの視点を経て彼女の悲しみは複雑になる。癒されるのではなく別の感情が加わる。ある事実がわかり、あー良かった!みたいな単純な話でもなく、感情はじわじわとゆっくりと色々な方向に動きながら変わっていくのが良かった。死にゆく老人とお腹の中にいる新たな命の対比の描き方も上手い。
ori
2024/05/12 12:58

実際に韓国から養子としてヨーロッパに行き育った人を数人知っているが、どの人も非常にプライド高く、直径1メートルしかない山の上で力みながら立っているみたいな感じの人達ばかりで、アジア人がヨーロッパで白人の養子として育っていく過程には差別や偏見があってしんどく鎧を纏うような強さを見せつけないと生きづらいのかなと思っていたけど、この本を読んで色々と彼らが抱えていたかもしれないものについて考えてしまった。

が「ナイス!」と言っています。
ori
嫌悪感、不穏さ、気持ち悪さなどが「赤い魚の夫婦」より剥き出しだと思っていたらこっちの方が先に書かれてたのか。納得。嫌悪感や気持ち悪さを感じながらも、誰しもが人間でその対象に浪漫すら漂ってる。こういうのが書けるの凄いな、ほんとに。長編を読んでみたい。「花びら」実際にこんなのいたら変態やん!キモっ!なのだが、愛すべき切なさと美しさを醸し出すある種のフリークショーのような。「ベゾアール石」誰かの癖が気になってやがて我慢できなくなり嫌悪を感じる…誰にでも起こり得る状況をホラー一歩手前まで読者を引きずっていく。
ori
2024/05/08 22:45

「盆栽」は日本が舞台だからか、ものすごくアジア的なムシムシした湿気みがある。「眼瞼下垂」「ブラインド越しに」どちらもフランス映画っぽい。このまま映画で見ても違和感ない。

が「ナイス!」と言っています。
ori
ショーン・ホームズ演出、段田安則主演「リア王」の舞台観劇予習のため高校生以来の再読。3姉妹の話しか覚えていなくて新鮮に読んだ。しかし大人の今読むと、お父様に100人も家臣いらんよね?娘の家で厄介になるんだし?お父様が何不自由ないよう、うちの家臣を世話のためにあてがいますよって長女の主張が全然正論に思えてしまうんだけど??私は冷たいのか? 舞台はとても良かった!コンプレックスを抱え、父も兄も罠にはめ成り上がろうとするエドマンド役の玉置玲央さん。大河の藤原道兼とはまた違うギラギラさで特に素晴らしかった。
が「ナイス!」と言っています。
ori
再読。以前読んだ時は文楽はたまにしか見てない頃だった。今読むとまた何か違うこと感じるかな?と思い。私も三味線の音色の違いを聞き取りたいなー、笑。しかしこれ、究極の推し活ストーリーだな。そして、徳兵衛が芸には一流でも昔の愛人1人きちんと追い払えないほど情けない男のところの描写がうますぎ。やっぱりぐいぐい読ませるなあ。
が「ナイス!」と言っています。
ori
戦争により自分達の母語を失い母語の使用を禁止される村人達。戦争が終わりやっとファシズムもナチスもいなくなったと思ったら、新たな政治、権力、大企業の勝手なる思惑により村まで失う。ファシズムと呼ばれていないファシズム。繰り返し描写されるのはそのような横暴にも、必ずしも全員が声を上げて反対を唱えるわけではないということ。見て見ぬふりをする者、きっと自分は大丈夫と根拠なく信じて何もしない者。そして取り返しがつかない現実。耳が痛い。今の日本ではないか。
ori
2024/04/17 19:16

言葉が自分達を救ってくれると信じるトリーナ。政治に関心を持たなかったら、いつか政治に支配されることになると言うエーリヒ。行動を起こす2人にさえ現実は容赦ない。それでも前を向いて歩いていくだけと言うのは、諦念ではなく強い意志なのだ。この村にとどまると決めることと同じように。

ori
2024/04/17 19:16

何が起きたかということのルポ的な羅列ではなく、その間に存在する様々な感情が漂っていて、小説を読む醍醐味に浸れ夢中であっという間に読んだ。訳者あとがきに紹介されていた他作もとても面白そうだったので翻訳されて欲しい。

が「ナイス!」と言っています。
ori
自分も外国で入院したことがあるので、何か頼んでもやってくるの1時間後、しかも全然違うやつ持ってくるみたいなことあるあるで、これなーと思いながら読み終わる。とはいえ外国の医療体制や治療体験のあれやこれやをただ驚いたり怒ったり愚痴ったりする内容ではないし、こういうことは病院だけに当てはまらない。カナダの状況は多分日本以外の外国で大体当てはまり、日本が特殊。日本人は几帳面で凝り性なのが色々な事に影響してるのだと常々個人的には思ってるけど、これ読んで益々そう思う。
ori
2024/05/04 12:38

日本人が人に親切にするのは愛からではなく情からというのも大いに納得。情だから時に負な状況に陥っても仕方ないけどやらなきゃ……ってなるんだな。人の目を気にするってのも。海外での生活では外国人の対応がいい加減と往々にして日本人は感じてしまうが、そのいい加減さ故に逆に周りを気にせずリラックスできるのだよね。

ori
2024/05/04 12:38

がん闘病記としても良き読み物だった。キャンサーフリーになった後の気持ちも正直に書かれていて良かった。怖がるのも気にしないのも人それぞれだけれど、誰かがどう感じているのかを知ることだけで勇気が持てるってことあるね。にしても、両乳房とリンパ3つ切除しても入院なし日帰りってやっぱり凄すぎる…

が「ナイス!」と言っています。
ori
「ポトスライムの舟」 年収と世界一周旅行が同じ金額であることに気づいた後にほんの少しだけできた発想の転換。考え方を少し変えること。ほんの少し生まれた肯定感。劇的に明るい未来が待ってるわけでも現状が変わるわけでもないけど、それはある種の希望というか生きるすべなのではないかと思う。この現実でどう生きていくかに前を向くというか。
ori
2024/04/25 23:12

十二月の窓辺 パワハラが酷すぎてどんよりしてしまうのだが、それでもアサオカが自分とは全く違う理由で酷い目にあっているのだと気づいた時に、やっぱり違う考え方ができるようになって、ほんの少しだけ目の前が開けるというのが同じだな。開けた世界が輝くばかりの未来ではないにしても。

が「ナイス!」と言っています。
ori
前にペンギンブックスがアジア人作家を読むなら?と言う質問に、川上未映子と韓国人作家のこの人を勧めてたので興味が出て読んでみた。前半まで面白かったけど最後1/3でちょっと失速かな…家庭環境に恵まれず友達が他にいないbとRang。学校でのイジメに耐えきれず逃げ出したところまではぐいぐい読まされたものの。韓国文学で時々出会う現実の厳しさがホラー一歩手前に繋がる恐怖感まではいかずシュールに留まり、熱がある時に見る微妙な夢みたいな感じで終わってしまった。文体は詩的で美しく読みやすい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/02/16(461日経過)
記録初日
2018/08/24(2098日経過)
読んだ本
245冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
75856ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
189件(投稿率77.1%)
本棚
2棚
自己紹介

主に海外文学読み。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう