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2024年4月の読書メーターまとめ

nonpono
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2024年4月に読んだ本
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nonpono
1月にでた続編。ほんとうなるように上手い。キラキラした恋も仄暗い許されない恋もよくわからない殺人も陰湿ないじめもなくても、成瀬がいるだけで成立する王道な主人公にまつわる、または関わる人々の物語。帯より、「その前途、誰にも予測不能!」。成瀬ゆかりの人生が刻まれていく。わたしたちはなんて幸せな傍観者なのだろうか。成瀬のふとした優しさ、配慮、公平な心、正義感、ポリシーが美しい。まさに、「唯一無二の主人公」として光輝く。10代の時とはまた進化してまばゆいくらいなんだ。また、続編が読みたい。さすが本屋大賞第二作目!
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

nonpono

事故に遭い、全治4週間です。無職ですが、就職活動も休止です。メンタルにきています。本を読むペースが、あがりそう。

nonpono
2024/04/26 23:20

Vancさんへ

nonpono
2024/04/26 23:21

ありがとうございます。少し、ゆっくりします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
33

nonpono
久しぶり、久しぶりの伊坂幸太郎。累計300万部の殺し屋シリーズ。点々と墨の黒点のような伏線が、じわじわとまた、後半は一気に解消される速度と見事さ。芸術である。殺し屋それぞれの必殺技も良い。わたしにとって久しぶりの天道虫の登場。そしてラストの大団円。また映画化して欲しいな。うまいんだけど、どこかで絶対にほろっとする伊坂幸太郎作品。また、読んでない作品も全部、読むんだと思わせてくれた力作に出会えて幸せです。やはり、伊坂幸太郎は、すごい、よい、やられました、参りました。ひやひや手を汗握る活劇のような一冊でした。
とみかず
2024/04/30 17:38

ナイスありがとうございます。ホテルから出られない殺し屋、、、どんな設定と思いながらも楽しい活劇でした。

nonpono
2024/05/01 19:17

とみかずさんへ コメントありがとうございます。ひやひやしながら楽しかったです。

が「ナイス!」と言っています。
nonpono
谷川浩司が弟子の都成竜馬への手紙、師匠自筆の駒。「谷川先生の弟子であるという誇りが、棋士になるという夢を諦めせずにいさせてくれました」、夢と年齢制限の壁。森下師匠の師匠の花村、元真剣師が「森下に最初に教えたことは「敵を作ってはいけない。人の恨みを買うようなことはするな」の含蓄の深さ。森師匠の「天才はね、食事が将棋なんですよ」。「弟子の対局観戦が最高の肴」の石田師匠。大山名人が石田に言った「もう少し勝負に鷹揚になりなさい。」の意味。勝負の、将棋の盤上に生きる男達の名言集にも読める。また読み返したくなる一冊。
毒兎真暗ミサ【副長】
2024/04/29 17:05

そう。僕は読書が食事です🤭(天才ではない・哀)

nonpono
2024/04/29 17:12

ミサ様 素敵です。コメントありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
nonpono
図書館の棚にあり表紙のジャージ姿とトランクの女の子にひかれ初読みの作家さん。エッセイかなと思ったが、旅にまつわる短編集。中でも「冬には冬の」の北海道の旅、わたしも冬の動物園のペンギンの行進見たし、四つ下の妹がいるなと、とっつきやすかった。六花亭でのお姉さんの話がいい。「あのね、好きな食べ物を好きなときに好きなだけ注文するために、人は大人になるんだよ」の言葉が好きだな。帯には「旅小説」とある。飛行期のラウンジも憧れるし、旅に出てもそこで食べた担々麺が1番だったオチも旅らしい。ああ、また女友達と旅したいな。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
10代の時、山口洋子先生のエッセイや小説を背伸びして読んだ。集めた。なぜだろう。当時、好きだった年上の男が夜の蝶のお店に通っていたからかな。そして山口先生の歌詞が好きになった。先生のそばに誰かがいる気配は感じたがそれがあの沢村忠のプロモーターの野口さんで老老介護まで続くという大河ドラマだとは。本書は沢村忠が軸だが、わたしにとっては30年ぶりの謎が氷解するような、山口洋子の物語である。🎵折れた煙草の吸い殻であなたのうそがわかるのよ、は皮肉じゃなくて、包み込むような愛に新しく聞こえてしまう。泣きました、嗚呼。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
良いお芝居や映画を見た後の煙草は美味しい。クールダウンみたいに。よい本もしかり。「食」にまつわる短編集である。昔、井上荒野の「ベーコン」に出てくる「食」にまつわり話でも唸ったけど。あれは、うる覚えだが水餃子がでてこなかったけ。本書は、切ない話もあるが、すぐに感じたのはわたしも好きな人と美味しいものを囲みたくなった。若い時は食べるより飲む方が先だったな。切ないし悲しい瞬間もある話もあるが、バランス、構成の良さを非常に感じた。本のキャッチコピー、「明日は、きっと、よい食卓」、この若干、カラ元気さが絶妙にいい。
nonpono
2024/04/26 19:29

⇨ 食べ物が表題で、食べ物を軸にした恋愛短編小説。 それも、ねじれた関係。 例えば、不倫相手の男の人に赤ちゃんができたり、父親が家を捨てた日に作ってくれた料理が、水餃子だったり。 どこか、いびつだし、悲しいけど、好きなんだよな、わたしは。 純愛ものより、ずっとしっくり体になじむんだ。 昔からそういう世界が好きで、読むのが楽しかった。

nonpono
2024/04/27 06:48

↑2023年3月に登録しましたが、30代に書いた文章を再構成してます。素直な文です。

が「ナイス!」と言っています。
nonpono
図書館の棚にあった一冊。どうやって句を集めたのかなと思ったが、ホームレス支援雑誌「ビッグイシュー」発らしい。新宿駅西口あたりで販売しているのを過去に見たことがある。6人の方の137句。わたしが印象的なのは、「見てしまう 故郷行きの 高速バス」、「たまに飲む 酒もわびしい うきよ酒」、「手をあげて 探しているのは 蜘蛛の糸」。余韻さえ感じる。川柳ってもっと世間に対して皮肉ったり、斜に構えるのかなと思っていましたが、何かこの句集違いますね。哀愁さえ感じます。今度は、「ビッグイシュー」を購入しようと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
2012年刊行の小松成美が聞き手で対談集。しかし伊集院さんも勘三郎も蜷川さんも空の上。寂しい。さだまさしの映画制作で何十億の借金を背負い、完済し「今は大好きな仲間と、三日に一度ステージに立って、スタジオでレコーディングして、音楽を作っていることの幸せをじわじわ感じます」が良い。地震のとき大相撲の外国人力士が誰も故郷に帰らなかった話は知らなかった。伊集院さんの「悲しみは、これまでに流れた多くの時間が解決してくれた」の説得力。その道の第一人者ゆえに背負うプレッシャーと向き合い方がわかる。今でも色褪せない一冊
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
凪良ゆうの対談集。対談で山本文緒や江國香織を「天上人」と評する凪良ゆう。その山本文緒との対談が圧巻。山本文緒への愛とリスペクトが伝わる凪良ゆうの質問。初対面のときに「感激のあまり涙を流し」た山本文緒に本当に聞きたいことを聞いていきます。「「神に」会えた喜びでテンションもマックスです。昔のわたしに教えてあげたいです!「将来、お会いできるよ!!」って。この気持ちわかるし、わたしが1番、会いたかった作家は亡くなったという事実が交差し、落涙。凪良ゆうが山本文緒から託された「恋愛のバトン」に、わたしも追走します。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
親戚が溶連菌に感染し入院して1回目の手術が終わった。手首に菌が入ったらしい。今は、寝たきりである。すごくびっくりして心配で、図書館から感染症についての本を探した。著者はコロナのときに、よくテレビにでていた岡田晴恵先生。この本は子供向きだけど、様々な感染症がイラスト付きで掲載されている。勉強になる。健康診断でなぜ胸のレントゲンを撮るのかと疑問だったが、結核を見つけるためなんですね。根絶した感染症として天然痘が挙がっていたが、思い出すのは「ベルサイユのばら」の一コマである。やはり、予防が大事だと思った。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
初めて付き合った人と夢で再会した。まれだ。思い出したのはこの本の台詞。「初めての男なのよ 忘れるわけがないわ」、「忘れたら女じゃないわ 本当に好きで好きでたまらなかったのよ」と。初めてこの台詞を読んだ10代、感電したような気分だった。女子校の演劇部だったわたし。ただ、同じシチュエーションの本を鴻上尚史のエッセイで知った。お芝居よりも10代の女の子の在り方、恋に目がいった。わたしも恋に堕ちていたから。この台詞を確認したくて何十年ぶりに再読したわたしの左からは涙が流れている。桜の季節に読めてまた良かったと思う
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
柳沢健を名を聞いたのは「1976年のアントニオ猪木」の頃か。退職金や借金をしても書き上げたかった一冊。そして、女子プロレスのクラッシュギャルズの本はプロレスの試合前に、水道橋の大好きな山下書店で久しぶりに単行本を買い夢中に読みふけた。そして、いまさらに桜庭を読む。2000年が24年前なんて。PRIDEは、彼氏と見ていたな。一瞬で決まる勝負がわかりやすく熱くなった。ヒクソンへの高田、船木の一方的な敗戦。幻想が破れ苦渋を舐めたプロレスファンを救ったのは、桜庭和志だった。今までにないヒーローを描いた熱い一冊。
Fe
2024/04/25 03:58

nonpono様 柳澤健の本棚 登録冊数57冊 https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091212 を、ご笑覧いただけましたら、幸甚と存じます。

Fe
2024/04/25 04:15

本棚は、読書メーター利用開始後(2009年9月以降)に読んだ本の著者を全員作成しています。読んだ本を後から確認できるようにするための著者名索引としてです。 丸谷才一(1925-2012)と 小林信彦(1932- )と 和田誠(1936-2019)と ディック・フランシス(1920-2010)と ギャビン・ライアル(1932-2003) 他何人かは昔読んだものも全部登録しました。 読書メーター本棚機能を利用して読んだ本の著者名索引を作成しているのは、元大学図書館員目録屋の職業病・後遺症なのでしょう。

が「ナイス!」と言っています。
nonpono
どなたかの書評を読んで読みたくなったのかな。ホラー大賞なんですね。正直、怖いのは苦手ですが、民俗学とか得体の知れない何かは、京極夏彦で免疫がありますから。だけど、寝る前には避けて、眼科の待合室で拝読。読みやすく楽しかったですよ。そして、嫌な旦那の描き方がうまい。不妊を女だけのせいにするなんて、時代錯誤。その点、大島美幸さんの旦那さんは潔い。作者は幼いころから、ホラーがお好きなんですね。今まで読まれたものが文体の血肉になっていると思います。好きこそものの上手なれ、なんだと思います。そこで翼がはためくんだと。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
本書から昭和時代の影をひしひして感じた。炭鉱、捕鯨、山谷、性自認、中国残留孤児、ハンセン病、刑務所などなど。そこで生きた人々の様々な老後を描いている。印象に残ったお話は、山谷の人々が作るクラフトビールである。「酒」にかけては思い入れのある人々が学び作り賞を取る。役割を与えれば開く能力、売った分だけ貰える正当な賃金から生まれる自信、そうなると朝から飲んでいる暇なんてないんだ。わたしも、飲んでみたい。また、叶えたい夢の一つとして、ハンセン病の方がヘリコプターに乗り、療養所を眺めるシーン、涙が止まらなくなった。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
2024年2月刊行。宗教について論じる気はない。単純に感想である。本書を読み、もう「元気だった」池田大作氏を見たことがない世代も出てきていることに、時代の流れを感じた。そして池田氏は宗教にありがちな、神秘体験やハンドパワーなどを使わなかったんですね。「現世利益」の追求と選挙ですね。電話がナンバーディスプレイになって良かったなと思うのは、営業電話や勧誘の電話がわかるようになったことですね。選挙関係もしかり。誰にいれようかは、わたしの自由。そして、「宗教2世」問題は間近で見てきたけど、あんな形で暴発するとは。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
贔屓の伊集院さんが参加しているから読んでみた。100人の作家が描いたコロナ渦の日々。「舞台は2020年4月1日以降の日本」で「400万PV」らしい。文章より100人の作家の存在に驚いた。作家の定義とはなんだろう。一冊の本を出せば名乗れるか。いろんな方の掌編はおもしろかったが、知らない人や文体の違いには疲れた。ああ、コロナ禍。4年前なんだ。あのマスク売り切れ、買い占め、手作りの日々が遠い昔のよう。マスクが緩和されると、流行るコロナやインフルエンザ。わたしたちの隣には確かにウイルスはいるんだろうな。必ずね。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
デビュー作以来の綿矢りさ。作者が北京に半年滞在経験あり。わたしも昨年、台湾に駐在している友人を訪ね台湾を旅した。だから興味を抱いた。勢いがあり、まさにパッキパキで読みやすかった。元ホステスの主人公の言う、「あ、シャネルもブルガリもエルメスも精神勝利法だ」、「だって弱っているほど欲しくなる」は、わかるような気がする。武装したいんだ、ブランド物で。隠したいんだ、何もない負けている自分を、なんて思考したり。また、本書を読むと街の食堂でローカルフードを無性に食べたくなる。また、北京を旅したくなる勢いをくれる一冊。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
少女と40代の男の「誘拐」沖縄逃避行。久しぶりに誰もが救われない。冒頭の80代の老女のつぶやきが虚空に響く。「女っていうのは、最初に出会う男性がいいんじゃないとね」と。わたしもそう。逃げながらも主導権を握り「買って」とせがみ男を「臭い」と罵る少女と彼女を救い出せるのは自分だけと、ヒーローきどりの男。少女を捨てて逃げた母。少女と向き合わない祖父。出所後に少女の住む地で働きたい中年男。見事にベクトルがあってない。誰も他者を想ってない。寂寥とした心の荒野が見えてくる。最後の少女の強さだけがそこに荒野に咲く蕾か。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
再読。談志が嫉妬とは、「己が努力、行動を起こさずに、対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルを下げる行為」、と教える場面の緊張感。「お前は落語家に向いてない」といわれ、怒られ、築地に修行しにいく談春、すぐ断った志らく、妻と麦ご飯を食べている志らく、もう青春である。渋谷で牛丼の場面も好き。圧巻は小さん、談志、談春の関係。ハードボイルドである。ねじれる感情も、小さんが談春との会で言った談春についての一言。「(談春は)談志(ししょう)に惚れ切っております」で、わたしの涙腺は決壊した、16年ぶりに。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
人生で初めての交通事故にあって11日目。無事だったが、何か身体が浮遊している感がある。うまく日常に戻れない。日常にすんと戻れる魔法が欲しい。ふと、交通事故にまつわる法律を知ろうと思った。本書である。非常にわかりやすく法律を、事例を学べた。図も多く、また簡潔である。法律を読んでいると、心が少し落ち着いてきた。面倒くさいと思ってしまう保険や病院の手続きも一歩、一歩進めるよう。1人で抱え込むのではなく、知己に尋ねたり、また本で調べていこう。今回の交通事故、わたしが思うのは、皆様、後部シートベルトを忘れずに。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
1月にでた続編。ほんとうなるように上手い。キラキラした恋も仄暗い許されない恋もよくわからない殺人も陰湿ないじめもなくても、成瀬がいるだけで成立する王道な主人公にまつわる、または関わる人々の物語。帯より、「その前途、誰にも予測不能!」。成瀬ゆかりの人生が刻まれていく。わたしたちはなんて幸せな傍観者なのだろうか。成瀬のふとした優しさ、配慮、公平な心、正義感、ポリシーが美しい。まさに、「唯一無二の主人公」として光輝く。10代の時とはまた進化してまばゆいくらいなんだ。また、続編が読みたい。さすが本屋大賞第二作目!
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
本を買った。どうしても読みたくって。わたしの贔屓の吉行さん、伊集院さん、伊集院さんの師匠のような色川さん、買わない理由がないじゃないか?しかし、文庫が900円?驚いたけど。伊集院さんが好きな談志が聞いて見たかった、生で。入院したときにCDで聞いた。昨日、弟子の談春さんの寄席にいけた。だけど、談志の面影を追ってしまう。この対談は面白くてまた難しい。勉強になる。落語をきくしかないだろう。人間の業、わたしのテーマである。落語を聞く前にまた読み、悩みたい。また、考えたい。そんな対談である。やはり談志が見たかった。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
スエイさんと坪内さんと美子ちゃんの三角関係の写真集を読んだコメントにでていた、著者の名前。死にゆく人を看るといえば柳美里を思い出す。淡々とした日記のような文章より、彼女の写真から伝わるもの悲しさがすごく雄弁だ。とくに子供の瞳。著者のことも旦那さんのことも全く白紙の状態で読んだ。死に向かい歩む旦那、誰かに抱きしめて欲しい著者、旦那のいる家に帰りたくない著者、近づく死のメロディー。静かな世界である。だけど、わたしは題名の「降伏」が「幸福」にも感じる。帰りたくないって、帰る場所が確かにあるから言えることだから。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
母に頼まれて。我が家は広い一軒屋である。そこで20年以上、ある職種の異国の人達の寮の管理をしていた。そしてコロナである。この先、下宿にしようかと考えたが、若い人を預かることの責務や賄いなどで、高齢な両親は断念した。シュアハウス?我が地元にはなじみがないらしく、不動産屋さんに頼んでも見に来てもくれない。じゃあ、民泊は?となり読んでみた。うまく、法律やノウハウや体験談がまとまっている一冊である。いろんな法律が当たり前だが絡むのですね。著者は世界一周旅行の体験者、視点がグローバルである。楽しく学べた一冊である。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
ペン一本で生きていた先生の最後のエッセイ集。「90過ぎての遺書」らしい。先生のエッセイから読書の幅が広がりました。「死の棘」を読みたくなるし、先生が書いた「ここ過ぎて」という北原白秋の3人の妻に興味が湧く。また作家を支える存在も面白く、田辺聖子先生の旦那さんのカモカのおっちゃんがよく、「田辺聖子は天才です!」と言っていた挿話は泣きそうになりました。また水俣で有名な石○礼道子氏を支えた渡辺京二氏の「カワイソウニと思えばこそ、庇ってあげたかったのでした」の言葉に愛以上の何かを感じ、こちらも読んでみたくなります
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
新聞の書評欄より。今回は奈良県少年刑務所詩集である。もう題名になっている一編の詩から泣いた。今、書きながらも泣く。素晴らしい詩集です。母に対する思慕や父の母への暴力を見ていた少年の多さに驚いた。発表会でのみんなの感想がまた良い。言葉による暴力なんて皆無で優しさが包み込んでいく。「ぞうさん」の歌を歌わない子は恥ずかしさだと思っていたが、まさか保育園や幼稚園に通ってなくて知らないなんて。絶句した。「空白」というお弁当にまつわる詩も心にこだました。詩作という回路を通りながら、溢れ出す若い瑞々しい感性に出会えた。
nonpono
2024/04/12 05:40

うさみんさんへ

nonpono
2024/04/12 05:41

素晴らしい活動ですね。やはり、トラウマって言葉を感じました。

が「ナイス!」と言っています。
nonpono
20年以上前に彼氏がコンビニでバイトをしていたな。あの頃って煙草やお酒はおいてあったけ。今や、フリマの宅配便受付、電子マネー、コンサートのチケット、できることが増えて喜ぶのは消費者だが、大変なのはお店側のスタッフである。そんなコンビニ店長夫婦の姿を描いた日記。個性豊かなスタッフ、コンビニという世界の中の決まり事。バイトがドタキャンしたら、オーナー自らがシフトに入るのか当たり前。家族みんなで旅行なんか夢のまた夢。リアルすぎるコンビニにまつわる日記。今度、コンビニの扉を開いたら、また違う世界が見えてきそうだ。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
友人から勧められていたが初めての恩田陸。「あのこは、本当に自殺だったのか。それとも誰が、あのこを殺したのか」がテーマ。不可解な作家の死。同席した女友達や演者にもたらされた疑惑、それぞれの思惑が交差する。冒頭の樋口一葉の「たけくらべ」の暗喩。わたし、この作品って「ガラスの仮面」の劇中劇でしか知らないが、おんなである悲痛さや作家であるという業がまた哀しく共鳴していく。己を表現していく。短い作品だが無駄が無く凝縮している。恩田陸劇場にぐらぐら酔う。だけどまた新しい味を知った悦びがそこにはあるんだね。嬉しい限り。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
今回はわたしが次に旅する地、日光だから嬉しくなった。あの「姑獲鳥の夏」から30年、シリーズの全てを踏破した。今回の妖怪、「ぬえ」は友人がブログのニックネームに使いわたしは知った。読後、ぬえの鳴き声がこだまする。黒衣の男が現れ始めると、しゃんとする。水戸黄門の印篭、金さんの桜吹雪じゃないんだが、ここからなんだ、憑き物落としが、ああ、始まる。「ーこの世にはね、不思議なものなど何もないのだよ、関口くん」、毎回、痺れる決め台詞、ああ、京極堂だ。わたしのテンションも上昇していく。至福な時間をありがとうございました。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
昨年の夏から介護を学び実習に行き働いた。3人の死に触れた。ショートステイやグループホームにも死の影が当たり前のようにあるなんて現場に行かなきゃ知らなかった。ショートは看取りの場ではないが次の受け入れ先が難しいことも。まさに人生100年の時代を目の当たりにした。本書ではわたしが末井さんの文章で泣いた、東大卒のパチプロの田山幸憲さんが登場した名弔辞文も読める。また、年ともに変わっていく「楢山節考」の読み方、千石イエスさんのキリスト教についての解釈、日本においての安楽死など興味深い話題に溢れる一冊にまた出逢えた
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
ドラマ化されたしもっとライトな話かと思いましたが、違いました。気持ちの良い成長譚でした。母のうつ病をきっかけに、家族の再生物語。著者のフリーター経験もじつに生きています。そして社会経験豊かなお父さんの履歴書の分析。今、就職活動中のわたしはなぜ書類選考で落ちるのか、身に沁みました。あとがきの「バカで怠惰な自分を取り繕うのはバカで怠惰であることよりカッコ悪い」も、じわじわきます。お仕事小説として勉強になりました。フリーターでも家を買えちゃうよ!みたいな内容だと勘違いしていましたが、いまの時期に読んで良かった。
nonpono
2024/04/03 21:13

そうそう、そのドラマです。わたしも、二宮くんは覚えていました。当時の会社の在り方がよく描かれています。

Vanc
2024/04/03 21:15

NICE!

が「ナイス!」と言っています。
nonpono
俳優の奥田瑛二が好きで妹が代わりに行ってくれてもらってくれた貴重なサイン本。近年、正岡子規といえば大河ドラマの香川照之の熱い演技と「ゴールデンカムイ 」での新聞記者姿が目に浮かぶ。対談相手の夏井いつきが驚いたように、遊郭、特に吉原をテーマにした句が多く艶っぽい。「ゴールデンカムイ 」でも遊郭に行っていたような。点と点がつながってくると、またより知りたくなる。「ふきもせぬ 風に落ちけり 蝉のから」や「炎天や 御歯黒どぶの 泡の数」、わたしも吉原神社を参拝しに歩いたあの夏の日、幻のような廓の残像を思い出した。
nonpono
2024/04/04 04:01

ミサさん、わたしも男女7人はまりました。ビデオですが。映画なら極道記者とか棒の悲しみかな。妹曰く、すごい色気だったらしいです。妹は記念撮影もしてきました。高田馬場、行けば良かったです。

緋莢
2024/05/04 13:40

コメント失礼します。『ゴールデンカムイ』に登場して、新聞記者をやっているのは石川啄木かと。

が「ナイス!」と言っています。
nonpono
先日、不覚にも仕事中にテレビが流れていて、泣いてしまった。朝ドラの「ブギウギ」で淡谷先生が特攻隊の前で歌うシーンだ。モノマネ王座で知った淡谷先生のエッセイ。「死ぬまで引退する気もありませんから、」で始まる一冊。先生の声が聞こえてきそう。「美しいものが好き」という美意識、プライドがすてき。歌に対する姿勢はもちろんだが、40代をまだまだ人生に例えれば幼稚園と書いてくれた。転びそうなわたしは泣き笑いした。すごい勇気を頂いた。歌のために酒と煙草をやめる。歌がすべて、歌がうまくなりたい、突き詰めた一生に拍手である。
が「ナイス!」と言っています。
nonpono
個人的なことですが仕事が契約満了で今日から無職2日目。運命なのか図書館でかりていたのが、この本。面白かったです。本筋ではないですが、野毛の飲み屋マップは撮影しちゃいました。著者はわたしの一つ下の46歳。29歳からデザイナーとイラストレーターとしてフリーランスへ。年期が違います。オンとオフの切り替えがうまい。本筋ではないのですが、山が好きな人に酒飲みが多いに拍手。山の頂上で飲むお酒のうまさよ。この本はフリーランス生活をわかりやすく説明してくれます。そしてやはり人脈や仲間って大事ですね。あとは税金は怖いなあ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/03/21(420日経過)
記録初日
2023/03/21(420日経過)
読んだ本
380冊(1日平均0.90冊)
読んだページ
106441ページ(1日平均253ページ)
感想・レビュー
375件(投稿率98.7%)
本棚
29棚
自己紹介

旅と酒場と本に夢中。
大好きなのは、週刊文春に連載していた伊集院静の「二日酔い主義」のエッセイ。
四十路 後半戦。

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